炊飯器の保温機能で保存されたご飯がカピカピに固くなってしまうのは、お米の中の水分が蒸発してしまうからですが、その原因として次のようなことが考えられます。
- ご飯のほぐし不足
- 長時間の保温
- 炊飯器の故障
水分の蒸発を防ぐことができれば、ご飯がカピカピにならずに美味しさをキープすることができますが、保温が始まったら、あとは時間とともに水分が失われてしまうのはどうしても避けることができません。
最近は長時間保温しても劣化を抑えることのできる炊飯器も発売されていますが、結構なお値段がします。
できれば今ある炊飯器で何とかしたいという方に、
- ご飯を内窯の中央にまとめる
- 蒸発を抑えるシートを被せる
- 保温せず冷凍してしまう
- 水または日本酒を小さじ1杯振りかけてレンジで再加熱
これらの方法をご紹介します。
蒸発を抑えるシートは専用ものが販売されているので、気になる方はチェックしてみてください!
電子レンジ用炊飯器でこまめに炊飯
保温機能があるから、ついついその機能に頼ってカピカピのご飯になってしまうという方もいると思います。
そんな方は、食べたいときに必要な分だけご飯が炊けるよう、電子レンジでご飯が炊ける、レンジ専用炊飯器はいかがですか?
一度に何合も炊くことはできませんが、あまりたくさん炊くことがないという方にはおすすめです。
炊飯器の保温でご飯が固くなる原因
ご飯がカチカチに固くなってしまうのには、いくつか原因があるので当てはまるものがないか確認してみましょう。
ご飯のほぐし不足
炊きあがったご飯をすぐにほぐすことによって、余分な水分をとばして、熱を均等に分散させる効果があるため、ほぐしていないと部分的に温度が高いところがでてきてしまい、その部分が加熱しすぎて水分が飛び過ぎて固くなってしまいます。
炊きあがったご飯はしっかりとほぐすようにしましょう。
長時間の保温
炊飯器に付いている保温モードは、ご飯を温かくキープするため熱を加え続けるので、どんどん水分が蒸発していってしまい、カチカチの固いご飯となってしまいます。
保温時間が長ければ長いほど水分が奪われていくので、より一層ご飯が固くなり、黄色く変色する原因にもなります。
また、温かいご飯を放置することによって雑菌の繁殖しやすい状況になってしまうため、ご飯の傷む原因になり、食中毒に繋がる恐れもあるので、長時間の保温には注意が必要です。
炊飯器の気密性の低下
炊飯器を長年使用していると、蓋の内側についているパッキンが劣化してきます。
パッキンが劣化すると、蓋と容器の間に隙間ができて、そこから水蒸気が逃げてしまいご飯が硬くなってしまうことが考えられます。
蓋についているパッキンを取り外し確認してみましょう。
パッキンに亀裂があったり、伸びているようだったらパッキンの交換や炊飯器の買い替えの検討が必要かもしれません。
ご飯が硬くならない方法
ではどうすればご飯が固くならず、長時間の保存が可能になるのでしょうか?
結論から言うと、炊飯器のなかで保温している以上、ご飯の水分が蒸発していくため固くなることを避けることはできません。
そのうえでできることは、ご飯が固くならないよう水分の蒸発を防ぐ、固くなる前に炊飯器から移す、食べるときにひと手間かけるといった方法になるかと思います。
それらの方法についてご紹介します。
水分の蒸発を防ぐ
ご飯の水分の蒸発を防ぐには、熱を加えなければいいので保温機能を切ってしまうという手があります。
ただし、保温を切った状態で長時間ご飯を放置するのは食中毒などの危険もあるので、注意が必要です。
他の方法として、ご飯をなるべく内釜の中央に寄せておく方法があります。
こうすることで、ご飯と内釜の接触を少なくし熱が伝わるのを防ぐことができます。
もう一つの方法は、物理的に水分の蒸発を抑えるために、ご飯にシートをかぶせる方法です。
ご飯に被せる専用のシートが市販されているので、ぜひ試してみてください。
ご飯を冷凍する
ご飯が固くなってしまう前に、炊飯器から出してしまう方法ですが、その場合移したご飯は冷蔵ではなく、冷凍することをお勧めします。
ご飯を炊きたてに近い状態で保存するには、ご飯の温度を急速に下げる必要があります。
冷蔵庫だとゆっくりと温度が下がっていくので、完全に冷めてしまうまでにかなりの水分が飛んで行ってしまう可能性があるため、すぐに冷凍庫に入れてしまうのが最適です!
その際、ご飯が温かいまま冷凍庫に入れることになるので、他の食品に接触した状態にならないように仕切ったりして、他の食品が傷まないように配慮する必要はあります。
冷凍したご飯は電子レンジなどで解凍する手間は有りますが、炊き立てご飯をいかに早く冷凍保存するかによって、解凍した時のふっくら感が変わってきます!
ご飯の冷凍保存方法については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひご参照ください。
再加熱でふっくらご飯
うっかりご飯を炊飯器に入れっ放しにしたり、冷凍保存するのを忘れててご飯を固くしてしまったという場合の応急措置もあるんです。
それは、ごはんを温め直しする際、ご飯一善分に対し日本酒小さじ1杯をご飯にかけてから電子レンジで温めることです!
これは意外にもふっくらご飯を再現できて驚きでした!
気になるアルコール分ですが、加熱する際にアルコールは飛んでしまいますので全く気になりませんでした。
ちなみに、日本酒ではなく水でも問題ありませんが、日本酒もお米からできているため、相性が良いのかもしれませんね。
心なしかご飯がさらに美味しくなっているようにも感じました!
まとめ
炊飯器の保温したご飯がカピカピに固くなる原因と、その対策についてご紹介しました。
- 米の水分の蒸発を防ぐ
- 炊いたご飯はすぐに冷凍保存する
- 固くなってしまったご飯は日本酒を振りかけて温め直すと復活する
炊飯器の保温機能は、ご飯を温かく保つための機能としてとても便利ですが、ご飯を固くしてしまう原因になってしまいます。
炊き立てをすぐに食べきってしますのが理想ですが、どうしても保温に頼らなければならないときは、ぜひ今回ご紹介した方法で、少しでも美味しい状態でご飯を食べられるよう試してみてください。
「保温機能があるから」と、ついつい炊飯器にご飯を放置してしまう方は、レンジ専用の炊飯器で食べる分だけ炊くようにしてみてはいかがでしょうか?
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