ご飯を炊き過ぎてしまい余ってしまったときは、とりあえず冷凍庫で保存するという方も多いはず。
また、ご飯を炊き忘れたときのために、冷凍庫に冷凍ご飯を用意している方もいると思います。
でも、そうして冷凍庫に入れたご飯は、冷凍しているからとついつい賞味期限のことは疎かになり、入れっ放しなんてことも。
かなりの期間日持ちしそうな冷凍ご飯ですが、一般的に美味しく食べられる保存期間は1ヵ月ほどとされています。
もちろん1か月以上保存することは可能ですが、冷凍期間が長くなれば長くなるほど劣化が進んで美味しくなくなってしまいます。
この記事では冷凍ご飯の保存方法や解凍方法、腐っていないかの見分け方などをまとめていますので、ぜひ冷凍ご飯を美味しく食べるための参考にしてみてください。
冷凍ご飯の賞味期限は?
冷凍庫に入れたご飯の賞味期限は、およそ1ヶ月と言われています。
ただこれは、あくまで美味しく食べられる期間の目安です。
ご飯は、冷凍庫に入れて1週間を過ぎたあたりから味が落ちていくと言われていて、ご飯の風味や食感を損なわずに食べられる目安が1か月までとされています。
冷凍してから半年や1年以上過ぎた冷凍ご飯でも食べることができたという声もありますが、味や食感がかなり落ちているので美味しくはないと思います。
そういった場合は、チャーハンやリゾットなどにすれば味の劣化をごまかすことができるかもしれません。
また、長期間冷凍していたご飯は、冷凍だったとしてもその期間に食中毒の原因となる菌が発生している可能性もあるので、食べる際は品質に問題がないか注意が必要です。
ちなみに、私は他にも野菜なども冷凍して使っていますが、大体どの食材も1ヶ月が目安にしています。
傷んだ冷凍ご飯の見分け方
ご飯を冷凍庫に入れて1ヶ月以内でも、過ぎてしまっていたとしても、見た目にわかる傷みがあった場合は、食べるのを控えたほうがいいです。
例えば、よくあるのが変色。
固くなってカチカチになり、黄色く変色してしまった状態です。
食べられないことはないですが、おいしくないのでやめておきましょう。
また、解凍してご飯から酸っぱいような匂いがしたら要注意です。
食中毒のリスクがあります。
健康のためにも食べるのは控えましょう。
ご飯の上手な冷凍保存のやり方
冷凍保存の方法によって、よりおいしくご飯を保存することができます。
その方法を紹介していきます。
ご飯をラップに包んで冷凍する
一番手軽なのが、ラップに包んで冷凍する方法です。
ご飯をラップで包むうえでまず注意することは、ご飯の粗熱はとらずそのまま保存することです。
ご飯から出る湯気、つまり水分も一緒にラップの中に閉じ込めることで、解凍する時にその水分をご飯に戻すことができます。
なので、炊飯器のスイッチを切ったり、ご飯を容器に移して冷ましたりせず、炊き立てまたは保温されたご飯をラップで包んでいきます。
その際、ご飯茶碗一杯分くらいずつ、そして、長方形の形に、なるべく平たくなるように包みます。
こうすると、場所もいらないですし、解凍も早く、ムラなくできます。
そして1食分ずつで解凍できるので、のちの使いやすさに影響します。
ご飯をラップで包んだあとは、できるならすぐに冷凍庫に入れて急速冷凍した方がおいしく保存できますが、それだと冷凍庫内の温度を上げてしまうので、粗熱を取ってから入れるようにしましょう。
もし金属のトレーがあれば、その上に置くことでより冷凍庫に入れるまでの時間を短縮できるので試してみてください。
アルミホイルでも代用できるようです。
ご飯をタッパーに入れて冷凍する
タッパーでご飯を冷凍する場合は、タッパーの内容量に対してご飯の量が少なく隙間が多いと、解凍時に水分を失いやすくなるので、隙間なくご飯を詰めるようにしましょう。
ただし、詰めるといっても圧迫せずふんわりと隙間なく詰めましょう。
一人分のご飯が保存できるような、小さな容器もあるのでそれを使うのがオススメです。
ラップの時と同様に、ご飯を温かいままタッパーによそった後に、粗熱をとってから冷凍庫に入れましょう。
冷凍ご飯の解凍方法
冷凍ご飯を解凍する方法は、主に常温、蒸し器、電子レンジが挙げれます。
ただし、常温解凍はご飯に芯が残り触感はぼそぼそで、その上溶けだした水分でびちゃびちゃになり、美味しくないのでお勧めできません。
蒸し器は、ふっくらご飯に戻すことができますが、そもそも蒸し器が無いご家庭もあり、また手間と時間がかかるので、急いで解凍したい方にもあまりお勧めできません。
利便性も考えると、冷凍ご飯の解凍には電子レンジ一択かと思います。
レンジでの解凍方法
レンジで解凍する場合、冷凍した時のラップに包んだ状態のままレンジにかけることも可能ですが、ラップの中の水分をご飯が吸収し、べちゃべちゃになってしまいます。
少しでも美味しく解凍するのであれば、1分ほどレンジに掛けた後、茶碗や皿に移しほぐしてから新たにラップをかぶせ、600wで2~3分ほど温めたら、あとは数十秒ずつ様子を見ながら温めれば美味しく解凍することができるでしょう。
その際注意することは、新たに被せるラップをきっちりではなく、ふわっと乗せる程度にしましょう。
きっちり被せてしまうと、水分の逃げ道がなくなりびちゃびちゃになってしまいます。
また、レンジは解凍機能ではなく通常の温め機能を使用します。
レンジの解凍機能は、お肉屋や魚の解凍に調整されていて、急速な解凍が必要なご飯には向いていないと言われています。
また、一度にたくさんレンジに入れてしまうと、解凍ムラができていしまうので1食ずつレンジにかけるようにしましょう。
タッパーの解凍の場合は、容器の底に水分がたまりびちゃびちゃになることがあるので、蓋をしたままではなく少しずらすか、あるいは外したまま解凍する必要があるかもしれません。
水分が飛びすぎてパサパサになってしまう場合は、少し水を掛けておくなどの工夫が必要です。
まとめ
以上、冷凍庫でのご飯の日持ちと、上手な冷凍と解凍方法についてお伝えしました。
- 冷凍ごはんの賞味期限はおよそ1ヵ月
- 1食分ずつ小分けで冷凍
- ラップかタッパーで保存
- 常温解凍はダメ
- 電子レンジの温め機能で解凍
冷凍ご飯について正しい知識を身に着け、炊き立てのようにおいしいご飯をいただきましょう。
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