カレーを冷蔵庫で保存した場合の日持ちの目安は、2日~3日ほどです。
なので、当然のことながら冷蔵庫であっても1週間以上は日持ちしません。
ただ、冷凍保存の場合は、約1ヶ月ほど日持ちさせることが可能です。
カレーは数日寝かせた方が美味しいと言われたりするので、日持ちすると思っている方もいるかもしれませんが、意外と賞味期限は短く、しかも保存方法を誤ると食中毒の危険があります。
カレーを冷蔵保存する際は、タッパーなどの保存容器に移し替えてから冷蔵庫に入れるといいのですが、プラスチック製の容器はカレーの匂い移りや油汚れがかなり面倒です。
カレーは、ステンレスやガラス製の保存容器に移し替えてから、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
プラスチック製以外の保存容器がおすすめ
ジップロックやタッパーなどの保存容器はとても便利ですが、油汚れや匂い移りが厄介です。
そんな時は、ステンレスやガラス製の保存容器を使うと洗う手間がかなり軽減されるので、ご家庭にワンセット準備しておくといいですよ。
特にステンレス製は軽くて、しかも四角形タイプだと冷蔵庫内での収まりがとてもいいのでおすすめです。
カレーの冷蔵庫で何日持つ?1週間以上日持ちする?
冒頭でもお伝えしましたが、カレーを冷蔵庫で保存した場合の日持ちは2日~3日ほどです。
なので、残念ながらカレーは冷蔵庫では1週間も持ちません!
スパイスも入ってるし、ぐつぐつ煮込むし、もっと長持ちすると思っている方もいたかと思います。
ではどうしてカレーの日持ちは短いのか、それは「ウェルシュ菌」という食中毒を引き起こす菌が関係しています。
このウェルシュ菌は自然界に存在する菌で、料理への混入自体を防ぐことは難しく熱に強いため、ちょっと火を通しただけでは死滅せず鍋の中で生き続けるそうです。
そしてウェルシュ菌は、50度~40度くらいの環境で最も菌が繁殖するとのことで、カレーが完成したあと常温に置こうものなら、すぐにウェルシュ菌が繁殖してしまいます。
なので一晩寝かしたカレーも、翌日火を通せば大丈夫とはなりません。
たとえ冷蔵庫で保存したとしても、すでにウェルシュ菌が繁殖してしまった状態では再加熱しても菌は死滅しないのでとても危険です。
以上のような理由でカレーの日持ちは短く、調理後の保存方法には注意が必要です。
カレーの取り扱いについては、次の点を心がけましょう。
- カレーができたら、常温に置かずすぐに食べきる
- 食べきれない場合は、ウェルシュ菌の繁殖する温度(20度~50度)にならないよう、55度以上を保つか10度以下に急冷して冷蔵または冷凍する
- ウェルシュ菌は空気との接触を嫌うので、調理中はよくかき混ぜる
夏場のカレーの日持ち
カレーの日持ちは、夏でも冬でも冷蔵保存については基本的に違いはなく、2日から3日ほどです。
常温に置いた場合は、夏は1日ももたず半日程度で、冬でも何とか1日持つといったくらいの違いです。
ただ、冬でも暖房をしっかり入れてるご家庭では、その分日持ちは短くなるのでご注意ください。
基本的にカレーは常温保存には向かないので、冬でも油断せず早めに食べることを心がけましょう。
カレーの冷蔵保存方法
鍋から移し換えて冷蔵する
カレーを大量に作った場合などは、鍋のまま冷蔵したくなるところですが、それはあまり良くありません。
特に深い鍋の場合はなかなか冷めにくく、鍋の中心では空気に触れず、細菌にとってちょうどいい温度になり、どんどんウェルシュ菌が繁殖してしまいます。
また鍋のまま冷蔵庫に入れることで、カレーの匂いが他の食材に広がってしまいます。
なので、冷蔵庫でカレーを保存する際には、少し面倒ですが底の低いタッパー等に移し替えるといいです。
その際、十分に冷ましてから保存容器に移し替えて冷蔵庫に入れるようにしましょう。
冷ますときに氷の入った大きめの桶を用意し、カレーの入った鍋ごと桶に入れると早く冷ますことができます。
早く冷めればその分細菌の増殖を抑えられるので効果的です!
短時間で冷ますことが可能であれば、カレーを鍋ごと冷蔵庫に入れることも可能になります。
その方法については、こちらの記事で詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
また、タッパーなどの密封容器を使用する際は、プラスチック製のものだとカレーの匂い移りや油汚れが落ちにくかったりします。
なので、ガラス製の密封容器がオススメです。
ガラス製だと匂い移りも気にならず油汚れも落としやすいのはもちろん、プラスチック製容器のように電子レンジでカレーを温め直す際に、温めすぎて容器が破損する心配もありません。
カレーは冷凍庫でどれくらい日持ちする?
カレーは冷凍保存が可能で、家庭用の冷凍庫であれば約1か月ほど保存が可能とされています。
ただし、作ったときの味を落とさず食べられる期間としては2週間ほどです。
また、冷凍保存と言えども、ウェルシュ菌などの発生に注意が必要です。
例えば業務用の冷凍庫のように急速冷凍ができるパワフルなものであれば、雑菌の繁殖スピードを抑えることができるので、実質半年くらいは日持ちさせることができるとされています。
しかし、家庭用冷凍庫だとそこまで急速に冷凍することはできないので、雑菌の繁殖スピードを抑えることはできず、日持ちの日数が短くなってしまいます。
カレーの冷凍保存方法
カレーを保存するうえで、大原則としてまずは作る段階でしっかりとカレーを煮込むことが重要です。
この段階で加熱時間が甘いと、冷凍保存をしたとしても日持ちに影響するのでとても大切です!
じっくりコトコト煮込んでまずは美味しいカレーを作り、次の点に注意して冷凍しましょう。
粗熱をとる
できるだけ常温で置いておく時間を少なくすることで、雑菌の繁殖を少なくすることに繋がります。
鍋底からしっかり冷やせるように、強制的に鍋を冷やしてしまうことがオススメです!
とはいえ、カレー鍋ってご家庭によってはかなりの大きさになることもあると思いますので、私が試した中でオススメなのが、シンクの排水溝にしっかりと栓をして水を貯め、氷を入れて鍋底を冷ます方法です。
かなり力技な感じもしますが、すぐに鍋全体を冷ますことができるのでオススメです。
フリーザーバッグに保存
しっかり粗熱をとったら、あとは小分けにして冷凍するだけです。
そこで、どのように小分けするかなのですが、私が試した中でオススメなのが、ジップロックなどのフリーザーバッグに直接流し込んで冷凍保存する方法です。
その時のポイントとしては、しっかりと中の空気を抜き平らすることです。
そうすることで、ある程度固まってから縦置きで保存することが可能となり、冷凍庫内のスペースもあまりとることはなく、効率よく保存することができます。
また、解凍する際も袋ごと湯煎にかけたりできるので、レトルトカレーをあたためる要領で簡単に解凍することができるのも優れているところです。
一度解凍したカレーはその日のうちに食べきることが大事なので、もしタッパーに入れて保存する場合は、食べきりサイズのタッパーに入れて保存するのがおススメです。
ジャガイモに注意
カレーにジャガイモはつきものですが、そのジャガイモは冷凍すると水分が抜けてしまい、食感も味も悪くなってしまいます。
それを避けるためには、冷凍する前に原型がなくなるくらいジャガイモをすり潰すか、思い切って取り除いてしまうという方法があります。
まとめ
カレーの冷蔵、冷凍で何日持つのか、またそれぞれの保存方法についてご紹介しました。
- カレーの冷蔵保存での日持ちは2~3日ほど
- カレーの冷凍保存での日持ちは約1ヶ月
- カレーは常温保存に向かず、夏場の常温保存は厳禁
- 冷蔵する場合は鍋から保存容器に移して保存
- 鍋ごと冷蔵庫に入れる場合は、常温で冷まさず、氷水に浸けるなど一気に冷ましてから入れる
- 冷凍するときは1食分ずつ小分けで保存
- 冷凍すると食感が悪くなるジャガイモは、すり潰すか取り除いてから冷凍
とても気軽に作ることができるカレーですが、食中毒に気をつけておいしくいただきましょう。
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