長年愛用している炊飯器で、いつも通りにお米を炊いたのに
- 「美味しくない!」
- 「臭い!」
- 「まずい!」
なんてことがあったら、それは炊飯器が寿命なのかもしれません。
ある程度年数が経つと、炊飯器内の温度センサーが故障したり、内釜のコーティングが剥がれてしまい、温度調整に不具合が生じてうまくご飯が炊けなくなってきます。
炊飯器の寿命は、購入してからおおよそ5~7年と言われていますので、ご飯が美味しくなかったり、匂ったりしたら寿命かもしれません。
ただ、買ったばかりの炊飯器なのにご飯がまずかったり臭かったりするのは、お米の炊き方に問題があるかもしれません。
今回は、炊いたご飯が美味しくなかったり臭いのは炊飯器の寿命なのか、詳しく見ていきます。
もし、炊飯器の寿命で買い替えを検討する場合は、ぜひ電子レンジでご飯が炊ける専用の容器も検討してみてください。
一度に大量にお米を炊くことはできませんが、こまめに炊けて丸洗いできるのでお手入れも簡単です。
価格もリーズナブルなので、チェックしてみてください。
寿命を迎えた炊飯器で炊いたご飯はどうなる?
ほぼ毎日使う炊飯器は、お米を炊いたり洗ったりと使い続けていくうちに、外見は綺麗に見えても、見えないところは段々と劣化していきます。
経年による主な影響に、次のようなものがあります。
- 内釜のコーティングの剥がれ
- 温度センサーの故障
- 内蓋のパッキンの劣化
内釜のコーティングの剥がれ
コーティングが剥がれることにより、お米が焦げ付きやすくなり、それが臭いの元になっていることがあります。
内釜のコーティングは、どうしても使い続けていれば剥がれてきてしまいますが、あまり強くこすり洗いすることでも寿命を縮めてしまいます。
内釜を洗うときは、柔らかいスポンジで優し洗いましょう。
もし、ご飯の焦げ付きやパサつきが気になる方は、専用のシートを被せておくことで少しは乾燥が抑えられかもしれないので試してみてください。
温度センサーの故障
炊飯器には適切な炊き加減を測るため、温度センサーが組み込まれています。
その温度センサーが故障すると、美味しいご飯を炊くための適切な温度設定ができなくなり、米に芯が残ったり、逆にびちゃびちゃのご飯が炊きあがってしまうことになります。
温度センサーは経年による故障でうまく機能しなくこともありますが、汚れによって機能しなくなることもあります。
炊飯器の機種にもよるので絶対ではありませんが、概ね内釜を外した底の部分にセンサーがあるので、そこを掃除するだけでも改善が見られるかもしれません。
内蓋のパッキンの劣化
炊飯器の内蓋にはパッキンが付いていますが、そのパッキンが劣化することで炊飯器内の気密性が低くなり、美味しいご飯が炊けなくなることがあります。
パッキンはゴム製や樹脂製のものが多く、劣化しやすいパーツでもあります。
パッキンの役割は気密性を高めるためでもありますが、炊飯器内を清潔に保つためのものでもあります。
内蓋およびパッキンは汚れたまま使い続けると、その汚れが内蓋に付着した蒸気と混ざって、ご飯をまずくさせたり、匂いの元になっているかもしれません。
できれば内蓋も使用後は毎回清掃したほうがいいのですが、機種によっては内蓋が外せないものや、外さないよう謳っているものもあるので、そこは取り扱い説明を確認してください。
また、内蓋のパッキンは交換できる場合があるので、メーカーや販売店に問い合わせてみるとよいでしょう。
炊飯器買い替えのタイミングはいつ?
炊飯器の寿命はメーカーにもよるかと思いますが、購入してからおおよそ5~7年と言われています。
つい「まだ動くしいいか」と思って使い続けてしまいますが、上に挙げたように炊いたご飯が臭ったり、炊き具合が一定ではなくなってきた場合は買い替え時かもしれません。
メーカーによっては修理や内釜などの部品の交換ができるものもありますが、かなり前に購入した炊飯器の場合だと、その商品がすでに製造中止になっていたり、メーカーでの部品保有期間が終了していて交換出来ない!なんて場合もあります。
また、どうにか交換できる商品だったとしても、交換する部品によっては1~2万円など高額になってくるので、そう考えると無理に交換するよりは買い替えてしまう方が、長い目で見ると安上がりかもしれませんね。
最近の炊飯器は多機能なものが多く、価格もそれなりにします。
「別にご飯が炊ければ、それほど品質にこだわりがない」という方は、電子レンジでご飯が炊けるリーズナブルな専用容器がおすすめです。
炊いたご飯が臭い原因は何?
炊いたご飯がまずかったり臭かったりするのは、炊飯器だけが原因ではないかもしれません。
炊き方や、お米自体に問題がある場合もあるので、その可能性についてご紹介します。
お米に原因がある
お米がそもそも良くなかった可能性があります。
お米をおいしく食べられる期間は、実は1~2ヶ月と言われています。
古いお米は付着しているヌカが臭くなっていきます。
すごく強烈に臭うものではないですが、気になる人は気になるようです。
古くなればなるほどカビや虫がつくリスクもあります。
お米が古いときは、日本酒を大さじ1入れて炊くと、ツヤが出て香りも変わるかもしれませんので試してみてください。
研ぎ方に原因がある
しっかりお米が研げていないと、ヌカが取り切れず臭ってしまうケースもあります。
1回ゆすいだくらいでは不十分かもしれません。
一般的には2~3回水を交換しながら優しく研ぎます。
最後の水が少し濁っているくらいがちょうどいいと言われていますが、あまりたくさん研ぎすぎても、今度はお米が割れて水分の多いご飯になってしまうので注意が必要です。
水に原因がある
水につける時間が長くなると、その水が悪くなってしまい、臭いの原因になることもあります。
特に夏場、予約で炊いている方は当てはまるかもしれません。
予約時間が長くなりすぎないように注意が必要です。
夏場はぬるくなっている時間を減らすために、氷を入れる等工夫が必要です。
炊飯器のお手入れ方法
せっかく買い替えた炊飯器。
頻繁に買い替えられるものでもないので、少しでも長く使い続けるには日々のお手入れが大切になってきます。
内釜の取り扱い
なんといっても一番大切なのは「内釜」です。
この内釜のおかげで美味しいご飯が食べられるといっても過言ではないでしょう!
そんな内釜を守るためには「ゴシゴシ擦らない」ことが大切です。
なるべく傷を付けたり、コーティングが剥がれたりしないように硬いスポンジなどでは擦らないようにしましょう。
また、内釜の中でお米をそのまま研いでしまう方もいるかと思いますが、その行為は傷の原因になりますので、お米は別の容器で研ぐ方が良いです。
内蓋は毎回洗う
また、内蓋も使用後は毎回取り外して洗うようにしましょう。
洗った後は水気をしっかり拭き取り、雑菌の発生を防ぐことも大切です。
炊飯器の外側に関しては、水蒸気などで濡れた後は埃などが付着しやすので、こまめに拭いておくようにすると良いですね。
キッチン用のアルコールなどで除菌したりしておくことも一つの手だそうですよ!
炊飯器のお手入れについては、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
炊いたご飯が美味しくないのは、炊飯器の寿命によるものなのか見てきました。
- ちゃんと炊いているのにご飯が臭ったりまずい場合は炊飯器が寿命を迎えた可能性あり
- 炊飯器の寿命は購入からおよそ5年~7年、内釜のコーティング剥がれ、温度センサーの故障、内蓋のパッキンの劣化などの症状が出る
- 炊飯器の掃除不足が、ご飯が「まずい」「臭う」の原因にもなる
毎日のように使っていると、「正常に動いて当たり前」と思ってしまいがちですが、どれだけ優秀な家電でもいつかは動かなくなってしまうもの。
その時を迎えるまで、、こまめにお掃除したり、傷をつけたりしないように気をつけて使いましょう。
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