ご飯を冷蔵庫で保存した場合の日持ちの目安は、2日~3日ほどとされています。
5日以上も冷蔵庫に入れっ放しにしてしまったご飯は、味は落ちますし、食中毒の原因となる「セレウス」が発生している恐れもあるので、食べるのはやめた方がいいでしょう。
もともと、ご飯は冷蔵庫で保存することに向いていません。
ご飯を保存するときは、期間に限らずできるだけ冷蔵ではなく冷凍で保存しましょう。
その際は、タッパーなどの密封できる保存容器に入れて保存すると日持ちがよくなります。
電子レンジ用炊飯器で米を炊く
炊飯器でご飯を炊いたのに、忙しくていつも長時間保温されたご飯を食べることになってしまう方には、食べたい時に食べたい分だけ炊ける、電子レンジ用炊飯器がおすすめです。
下記の商品は、1合なら最短9分(※浸し時間約30分必要)チンするだけでお米が炊きあがる電子レンジ用炊飯器です。
お米の炊ける量は0.5合~2合までですが、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ご飯が冷蔵庫で日持ちする日数
一般的に冷蔵庫に入れたご飯の日持ちは、2~3日と言われています。
この2~3日というのは、ご飯をおいしく食べられる保存期限を示しています。
冒頭でもお話しましたが、基本的にご飯の冷蔵保存はおすすめできません。
と言うのも、ご飯は冷蔵庫に入れると味が落ちてしまうからです。
ご飯を冷蔵保存すると味が落ちてしまう理由について、次のところでご説明します。
また、ご飯を冷蔵保存する際に注意すべき、「セレウス菌」による食中毒についても触れていますので、ご飯を保存するときの参考になれば幸いです。
ご飯は冷蔵すると味が落ちる
冷蔵庫に入れたご飯をおいしく食べられる賞味期限は、2~3日間が限度と言われています。
お米の主成分はデンプンですが、そのデンプンは、2~3℃になると劣化が始まります。
通常冷蔵庫内の設定温度は1~5℃と言われていますから、冷蔵庫内はまさにデンプンの劣化を早める最適の環境と言えます。
お米のデンプンは、元々「βデンプン」というものですが、お米を炊くとβデンプンが「αデンプン」になり、それがご飯の美味しさの元になっています。
しかし、αデンプンになっておいしくなったお米は、冷蔵庫に入れられて2~3℃まで冷やされると元のβデンプンに近い状態に戻ってしまうそうです。
冷蔵庫に入れたご飯がパサパサしているのはそのためだったんですね。
また冷蔵庫内は乾燥しているので、ご飯の水分が奪われるのですが、その時旨味成分も水分と一緒に失われてしまい美味しくなくなってしまうということです。
冷蔵庫に入れることで品質を保っているようで、実は劣化を早めていることになります。
品質を保つということであれば、冷蔵庫より冷凍庫に入れたほうが、旨味成分などが詰まった水分も一緒に凍結するので、おいしさを損なうことなく劣化も遅らせることもできます。
とは言っても、冷凍保存も1ヶ月が限度と言われています。
ご飯は「セレウス菌」による食中毒に注意
味は別にして冷蔵庫で保存したご飯がどのくらい日持ちするのかについては、はっきりと何日以内であれば大丈夫とは言えません。
実際は、きちんとした保存方法なら冷蔵庫でも3日以上日持ちすることもありますが、ご飯が傷んでいないかしっかり確認する必要があります。
実際にご飯から異臭がしていたり、糸が引いていたりすれば当然傷んでいるので食べることは控えるべきですが、たとえ異臭や目に見える異変がなかったとしても、食中毒に繋がる菌がすでに発生している恐れもあります。
ネット上では、「1週間以上冷蔵庫で保存していたものを食べても大丈夫だった」という意見もありますが、菌に対する耐性が人によって違っていたり、家庭によって冷蔵庫での管理方法も違うので、臭いや見た目に異常がないので食べても大丈夫とは言えません。
ご飯などの穀類は「セレウス菌」による食中毒がよく発生しています。
このセレウス菌は、90℃で60分加熱しても滅菌できず熱に強いので、チャーハンや焼きそばなど火を通した料理でも食中毒は発生しています。
セレウス菌による食中毒は、それほど重症化することはないと言われていますが、抵抗力の弱い高齢者や幼児に発症すると重症化する恐れがあります。
厚生労働省では、セレウス菌による食中毒対策として下記のように提案しています。
米飯やめん類を作り置きしない。穀類の食品は室内に放置せずに調理後は8℃以下又は55℃以上で保存する。保存期間は可能な限り短くする。
いくら冷蔵庫で保存していも、冷蔵庫に入れる前にご飯が常温や保温の切れた炊飯器の中に放置されていたら、その間にセレウス菌が繁殖している恐れもあります。
以上のことから、ご飯を冷蔵庫で保存すときは次の点を注意しましょう。
- 炊きあがったご飯は常温で保存しない。
- ご飯は炊飯器の保温機能で保存するか、炊きあがってから1時間以内に冷蔵庫で保存。
- 冷蔵庫に入れたご飯は2~3日以内に消費する。それ以上数日が経ってしまったものは処分。
ご飯を冷蔵庫で保存する方法
ご飯は冷蔵庫ではあまり日持ちしない訳ですが、やはり少しでも長持ちさせたいところだと思います。
そこでここでは、ご飯を冷蔵庫で保存する時の方法についてご紹介いたします。
ラップで包む
ご飯の熱を取ってから、ラップの上に平らに均一の厚さでご飯を敷きます。
ご飯が温かいうちにラップで包んでしまうと中に水滴が発生し、それが雑菌の元になってしまいますので注意が必要です。
ご飯が大量に余った場合は、お茶碗1杯分(150g)ずつの小分けにしましょう。
厚みがあったり大きいかたまりだと、電子レンジで温めた時に加熱ムラができてしまいます。
また空気に触れないようにしっかりと密封しましょう。
プラスティック製密封容器
プラスティック製密封容器で保存する場合は、ラップと同様まずご飯を冷ましてから容器に入れます。
その際、空気に触れる面積を減らすために容器いっぱいにご飯を詰めるようにしましょう。
ご飯の余った量によっては、容器いっぱいに詰めることができないこともあるので、可能であれば様々なサイズの容器を準備しておきましょう。
それでもちょうどしない場合は、ジッパー付き保存袋がおすすめです。
袋状なので茶碗1杯分に満たない量でも、空気を抜いて保存することができます。
まとめ
冷蔵庫でご飯を保存した場合の、日持ちや保存方法について見てきました。
- ご飯の冷蔵庫での日持ちは2日~3日
- 冷蔵庫での保存はご飯の劣化を早める
- 冷蔵よりも冷凍の方が劣化を抑え、長期保存が可能
- ご飯の常温保存は控える
基本的にはご飯を冷蔵庫で保存することは、味の劣化を早めるのでおすすめできませんが、どうしても冷蔵庫で保存する場合は2~3日以内に消費しましょう。
また、臭いや見た目には異常がある時は当然食べるべきではありませんが、異常がなくても3日以上過ぎてしまったものは食中毒の危険性が高まるので注意が必要です。
やはりご飯は炊きたてが一番おいしいので、残らないよう食べきれるのが最善ですが、どうしても残ってしまう場合は冷凍保存という手もあります。
ご飯の冷凍庫での保存期間を把握すれば、ご飯を無駄にすることなくそして安全な食生活をおくる事ができるでしょう。
炊飯器でご飯を炊いても、いつも残してしまったり、長時間の保温でパサパサのご飯を食べことになってしまう方は、電子レンジでご飯が炊ける電子レンジ用炊飯器を試してみてはいかがですか?
|
コメント