キャベツは1年中スーパーなどに流通していますが、柔らかいものばかりとは限りません。
固いキャベツは食べにくい、料理にも使いづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。
キャベツが固いのにはいくつか原因がありますが、トウ立ちという根菜や葉物野菜にみられる現象が主な原因とされています
そんな固いキャベツは、塩もみやレンジで加熱することで柔らかくすることができます。
この記事では、キャベツが固い原因や柔らかくする方法、また固いキャベツを使ったレシピも紹介していきます。
最後までお読みいただければ、きっと買ったキャベツが固くてもガッカリしなくなりますよ。
キャベツが固い原因
キャベツは、種類や収穫する時期により、葉の巻き方や固さに違いがあります。
水分が多くてふんわりとしている春キャベツに対して、冬キャベツは、形が扁平で葉と葉の間には隙間がなく重いのが特徴です。
キャベツが何となくゴワゴワと固くなり、水分が少なくなったり、味が薄くなったりしてきた時のキャベツは、トウが立っているのかもしれません。
キャベツは、冬の終わりに暖かくなってくるとトウ立ちすると言われています。
固く締まった冬キャベツの時季が終わりに近づき、美味しい盛りを過ぎてしまったのかもしれません。
固いキャベツを柔らかくするする方法
キャベツの外の葉は、固い上に、農薬が心配という方もいらっしゃるでしょうが、農薬が付着した一番外側の部分は、出荷前に切り落とされているそうです。
キャベツの外葉には、ビタミンCをはじめ、いろいろなビタミン類が豊富に含まれているので、捨てたらもったいないです。
しかし、外葉の虫喰いがひどかったり黄色く枯れていたりしたら気持ちよく食べられないので、捨てることをおすすめします。
時季によっては、外葉だけでなく、内側の葉も固いキャベツがあります。
そんな固いキャベツを柔らかくする方法を紹介します。
塩もみする
冬キャベツなどの固いものは、塩揉みすると柔らかくなります。
- キャベツを食べやすい大きさに切ります。
- ボウルに入れて、塩を振りかけよく混ぜます。
- しばらく置いて、キャベツのカサが減ったら、絞って水気を切ります。
塩揉みすることで、キャベツの葉は柔らかくなりますが、若干の塩味が残ります。
サラダ、和え物、漬物などの下ごしらえであれば、塩揉みしても気にならないでしょう。
しかし、味付けをする料理の下ごしらえには適さない場合もあります。
また、キャベツの芯はそのまま塩揉みしても柔らかくならないことも多いので、小さく切るなど工夫してください。
レンジで加熱する
- キャベツを好みの大きさに切ります。
- 耐熱容器に入れて、ふんわりとラップをします。
- 500Wで4分~5分ほど加熱します。
- ザルにあげて水気を切ります。
ロールキャベツに使うキャベツの葉を柔らかくしたい時などは、湯通しするより、電子レンジで加熱する方が時間を短縮できます。
またキャベツの葉をサラダに使いたい時には、加熱後粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やして使えば問題ありません。
大量の固いキャベツを柔らかくしたい場合には、何回かに分けて電子レンジで温めるとムラができにくくなります。
キャベツの固いところを使ったレシピ
固いキャベツは水分量が少なく煮崩れしにくいので、
- ロールキャベツやチキン
- キャベツのトマト煮込み
これらのような、加熱調理する料理に適しています。
じっくり煮込んでスープやお味噌汁の具材にしても柔らかく仕上がり、その上、野菜の旨味が出て美味しくなります。
また固いキャベツの葉や芯を細かく刻んで、餃子の具やお好み焼きに入れても、加熱調理することで甘みが出て美味しいです。
また水分が少ない固いキャベツは炒め物にも向いているので、中華料理の食材としても活用できます.
豚肉や牛肉と炒め合わせたり、卵と一緒に炒めたりするだけでも美味しく食べられますよ。
食べた時の歯ごたえがある物をお好みなら大きめに、柔らかい物をお好みなら小さめに切って、塩揉みや電子レンジで加熱するなどの下処理をしてから調理しましょう。
固いキャベツを、一手間加えて美味しくいただけるレシピを紹介します。
コールスローサラダ
〈材料〉3人分
- キャベツ:5枚
- 塩:少々
- カニカマ:5本
- マヨネーズ:大さじ4
- 酢:大さじ:1/2
- 砂糖:大さじ1
〈作り方〉
- キャベツは、粗みじん切りにします。ボウルに入れて塩少々を混ぜて、しんなりさせます。
- カニカマは、キャベツと同じくらいの大きさに裂いておきます。
- キャベツがしんなりしたら、水でよく洗い、水気を絞ります。
- ボウルにマヨネーズ、酢、砂糖を入れて混ぜ、カニカマとキャベツを入れてよく混ぜれば完成です。
キャベツと鶏ひき肉のお袋煮
〈材料〉2人分
- 油揚げ:2枚
- 鶏ひき肉:50g
- キャベツ:1枚
- おろししょうが:小さじ1
- 本だし顆粒:小さじ1
- しょうゆ、酒、みりん:各大さじ1
〈作り方〉
- キャベツは細かくみじん切りにして、塩少々(分量外)をふり、5分おきに水気を絞ります。
- 油揚げは表面の油をキッチンペーパーで軽く拭き取り、半分に切り口を開いてポケット状にします。(油揚げの油っぽさが気になる方は、熱湯で油抜きしてから使用するとよいでしょう。)
- ボウルに、鶏ひき肉、キャベツ、おろししょうが、本だし顆粒を入れて混ぜ、油揚げのポケットに詰めます。
- 耐熱皿に並べ、しょうゆ、酒、みりんをかけ、ふんわりとラップをします。レンジで3分加熱し、裏返して再度2分加熱します。
- 2回加熱したら、そのまま3分くらい蒸らします。
全体的に味が馴染んだら完成です。
まとめ
キャベツが固い原因や、柔らかくする方法についてご紹介しました。
- キャベツには、冬キャベツと春キャベツがあって、冬の終わりに暖かくなるとトウ立ちすると言われ、美味しい盛りが過ぎてしまう場合がある
- 固いキャベツを柔らかくする方法として、塩揉みする方法とレンジで加熱する方法がある
- 固いキャベツは、煮崩れしにくいことを生かした煮込み料理にしたり、細かく刻んで中華料理の具材にしたり、肉や卵と炒めたりすることで美味しく食べられる
キャベツは美味しくていろいろな料理に使えるので、冷蔵庫に常備している方も多いでしょう。
しかし、せっかく買ったキャベツが固くて美味しく食べられないとがっかりしますよね。
冬キャベツに限らず、固いキャベツの葉にもビタミン類が豊富に含まれているので、この記事を参考にして、捨てずに調理方法を工夫して美味しくいただきましょう。
コメント