ラグビー選手が頭にテーピングを巻いているのはなぜ?耳を保護するため?

ラグビー選手頭にテーピング ラグビー
画像:JRFU

2019年9月20日から、ラグビーワールドカップが日本で開催されています。

4年に一度のワールドカップということもあり、普段放送されることのないラグビーの試合がゴールデンタイムに放送されていて、初めてラグビーの試合を観たという方もいるかもしれません。

かく言う私もそんな一人で、今回初めて真剣にラグビーの試合を観ているのですが、試合を観ていて気になったことがありました。

それは、ラグビー選手が頭に巻いているテーピングです。

別に頭にケガしているわけでもなく、またテーピングを巻いている人とそうでない人もいて、一体何のために巻いているのか気になりました。

そこで今回は、ラグビー選手がなぜ頭にテーピングを巻いているのか調べてみました。

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頭に巻かれたテーピングは何のため?

ラグビー選手頭にテーピング

出典:sputniknews.com

耳を保護するため

ラグビー選手が頭にテーピングを巻いている理由ですが、上の写真の選手を見ると耳の上部にテーピングが掛かっているのが分かると思います。

このテーピング、実は頭のためではなく耳のために巻いています。

何のために耳にテーピングを巻いているのかというと、耳を保護するためです。

耳を保護する目的については、主に次のようなものがあります。

耳が切れるのを防ぐ

耳が切れるとは、相手との激しい接触で耳がこすれたり、耳に指が引っかかって裂けたりするのを防ぐためです。

ラグビーは、ルールで肩より上へのタックルは禁止されているので、基本的には頭部へタックルされることはないのですが、競技の性質上、偶発的に頭部に接触してしまいます。

また、足元へのタックルの際に、相手の膝が側頭部に接触するのは必然ですので、そういった衝撃から耳を保護するためにテーピングを巻いています。

耳の変形を防ぐ

皆さんラグビー選手の耳を見たことはありますか。

多くの選手の耳が、下の画像のように変形しています。

ラグビー選手 耳

出典:朝日新聞

こういった耳を、「餃子耳」と言ったりします。

餃子耳は、ラグビー選手だけなく柔道、レスリング、相撲などの格闘系競技者にも多く見られます。

見た通り餃子のような形からそう呼ばれていますが、海外では「カリフラワーイヤー」と呼ばれたりもするようです。

餃子耳になってしまう原因ですが、耳に衝撃が加わったり擦れたりして、耳に内出血が起こり腫れてしまい、次第にその血が固まることで餃子耳になってしまいます。

ちなみに、耳に内出血が起こり血が溜まって腫れることを、「耳がわく」などと表現することがあり、医学的には「耳介血腫」という症状です。

内出血を起こし耳がわくと、人にもよるそうですが、軽く触れただけでも痛みが走るそうです。

耳がわいた状態を放置すると、いずれ血が固まり餃子耳が形成されます。

餃子耳になるのが嫌な人や、痛みが激しい場合は病院で血を抜いてもらうことで対処する事ができます。

ただし、血を抜いても何度も繰り返していると、いずれ餃子耳になってしまいます。

ラグビー選手が頭にテーピングを巻くのは、耳が衝撃を受けたり擦れたりして、耳がわくのを防ぐためでした。

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頭にテーピングを巻く人巻かない人

頭にテーピングを巻く理由は耳がわくのを防ぐためですが、選手全員がテーピングをしている訳ではありません。

それでは、テーピングする人としない人の違いは何なのでしょうか。

テーピングを巻くのはフォワード

ラグビー選手頭にテーピング

出典:https://www.networldsports.co.uk

ラグビーのポジションは、大きく2つに分けられます。

スクラムを組んだり、モールなどの密集戦が役割のフォワード(FW)と、フィールドに広く展開し、ボールをパスしたりトライを決めるバックス(BK)に分けられます。

そして主に頭にテーピングをしているのはフォワードの選手で、その中でもロック(LO)と呼ばれるポジションの選手です。

ロックはスクラムの際、2列目(セカンドロー)の内側に着きます。

そして一列目(フロントロー)の選手3人の腰と腰の間に頭を突っ込んで押して行くので、他のポジションに比べ耳への負担が大きくなっています。

そういった理由で、フォワードの選手、その中でもロックと呼ばれるポジションの選手にテーピング姿が目立ちます。

ヘッドギアでは駄目なの?

ラグビー ヘッドギア

耳を保護する目的であれば、ヘッドギア(ヘッドキャップ)のほうがいいと思われますが、あえてテーピングにするのには理由があるようです。

その前に、そもそもヘッドギアの役割ですが、頭部への衝撃の軽減、頭部裂傷の予防、耳の保護が主なものになり、高校生以下は装着が義務化されています。

ヘッドギアの材質は、衝撃吸収材が仕込んである布製(化学繊維)のものが一般的で、裂傷や耳の保護には有効ですが、衝撃に対しては装着していないよりはマシといったところなようです。

ヘッドギアが万能ではないことが、装着しない理由の一つではあるようですが、それ以上に次の要因が装着を妨げているようです。

サインが聞こえない

ヘッドギア装着で耳が塞がり音が聞こえづらくなるようです。

ラインアウト(※)でサインが使われますが、そのサインが聞こえづらくなってしまうそうです。

※ラインアウト=ボールがタッチを割り、その地点から開始されるセットプレイ。

また、スクラムの際も選手同士が密着し、ただでさえ声が聞こえづらいのに、ヘッドギアによってさらに聞こえづらくなってしまいます。

圧迫感

ヘッドギアは頭部をすっぽりと包み込むので、圧迫感を感じたり、若干ですが視野に影響する選手もいるようです。

蒸れる

蒸れるとで不快感を感じプレイに影響を及ぼす。

かっこ悪い

単純に見た目がかっこ悪いとか、装着していると軟弱者に見られるといった、ヘッドギアの実用性とは関係なく、精神面が理由で装着されない。

こういった諸々の理由により、ヘッドギアの装着を避けテーピングで対処しているという選手もいるようです。

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まとめ

テーピングは頭に巻かれていますが、それは頭ではなく耳を保護するために巻いています。

耳は衝撃を受けたり、擦られたりすると内出血を起こし血が溜まってしまい、その状態を「耳がわく」と言い、激しい痛みを伴います。

血を抜くことで症状を抑えることができますが、何度も繰り返すうちに耳が固くなり、「餃子耳(カリフラワーイヤー)」と呼ばれる形状になってしまいます。

耳への衝撃を和らげたり、擦れて内出血しないためにテーピングを巻いて耳を保護しています。

以上、ラグビー選手が頭にテーピングを巻いている理由についてお伝えしました。

ラグビー選手が太ももにテーピングを巻いているのが気になった方は、こちらの記事もどうぞ。

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