大量の土付き大根をいただいても、どうやって保存したらいいのか困ってしまったので、大根の長期保存方法について調べてみました。
土付きの大根を保存するときによく言われるのが、
- 土を洗い落とさない
- 葉を切り落とす
- 立てて保存
というもので、
土を落とさないのは、大根に付いた土が温度や湿度の変化から守ってくれるということや、畑に埋まっていたときの環境に近いほうが大根にストレスがかからないからだそうです。
葉を切り落とすのは、大根の養分が葉に流れてしまうのを防ぐため。
立てて保存するのは、大根はもともと縦に成長するので、横にしてしまうと縦に成長しようと余計なエネルギーを使ってしまうからだそうです。
いずれも、保存中に大根が美味しくなくなってしまうのを防ぐための工夫です。
また、土付き大根の保存場所についてもいくつかあり
- 土の中(雪の下)に埋めて保存
- 屋外で保存
- 屋内(常温)保存
- 冷蔵・冷凍庫保存
などがあります。
ただし冷蔵・冷凍庫以外の保存方法については冬場に限ります。
大根の保存に適した温度は0℃~10℃くらいとされていますので、夏場や冬でも気候が暖かいところは、常温での長期保存は難しいのでご注意ください。
今回は、土付き大根の保存方法、保存するときのコツ、また保存期間や大根を大量消費できるレシピもご紹介します。
せっかく頂いたたくさんの土付きの新鮮な大根が、ムダにならないようぜひ参考にしてみてください!
土付き大根の保存方法
土付きのまま土の中(雪の下)で保存
土付きの大根を保存する際の最大のポイントは「土を洗い流さないこと」です。
汚れるし、つい洗いたくなりますが、その付着している土は温度や湿度の変化から大根を守ってくれるバリアの役割を果たします。
もし家庭菜園やお庭があれば、土の中(または雪の下)へ埋めるのがベストです。
その際、畑で育ったときと同じように土の中に大根を縦に埋めるのが理想です。
そして葉を切っておくと成長が止まり、大根の中に空洞ができるのを防ぐことができます。
でも家庭菜園がなくて、土の中に埋めるのは難しいという方もいると思います。
そこで、常温や冷蔵庫で保存する方法もご紹介します。
土付きのまま常温で保存
家庭菜園がなく、屋外や家の中など常温で保存する場合は、まず土に埋めるときと同じように葉をすぐに切りましょう。
これは葉が大根の栄養分を吸ってしまうのを防ぐためです。
次に濡らした新聞を用意し、土付きのまま新聞紙で大根を包みます。
これで水分の蒸発を防ぐことができます。
この状態で、常温保存の場合は日が当たらない、涼しいところで立てて保存してください。
なぜ、立てて保存するか?というと、大根は土の中で縦に成長します。
なので、横にして保存してしまうと縦に戻ろうとして栄養を使ってしまうためです。
なお、大根の保存に適した温度は0℃~10℃の冷たい環境です。
室内で日の当たらない涼しい場所が確保できない場合は、冷蔵庫での保存も可能です。
冷蔵の場合もできるなら立てて保存しましょう。
大根大量消費レシピ
たくさん頂いた大根。
せっかくなら新鮮なうちに料理したいですよね。
そこで、大根をたっぷり味わえるレシピをご紹介します。
大根の酢漬け
【材料】
- 大根 10本程度(葉の部分は切り落としておく)
- 塩 300g
- 酢 500ml
- 砂糖 1㎏
作り方
- 大根の皮を剥きます。
- 大きな漬物用の樽などに大根を並べます。
- 大根の上に塩と砂糖をまぶす。これを繰り返します。
- 大根が全部入ったら酢を掛けます。
- 蓋をして重石(おもし)を乗せます。
- 2~3日で水が大根から出てきます。軽く揺らして混ぜましょう。(これでまんべんなく味が全体に染みます)
- 4週間ほど置いたら完成です。
無限大根
【材料】
- 大根 10㎝程度
- マヨネーズ 大さじ4
- 麵つゆ 小さじ2
- かつお節 お好み量
- 白ごま お好み量
作り方
- 皮を剥いた大根を千切りにします。(切り方で食感が変わります。ポリポリして食感を楽しみたい方は敢えて太目に)
- 麺つゆとマヨネーズで和えます。
- 仕上げにかつお節と白ごまをかけます。
大根もち
【材料】
- 大根 1本
- 片栗粉 大さじ7(様子を見ながら調整してください)
- みりん 小さじ1
- 砂糖 大さじ1
- しょう油 大さじ1
作り方
- 皮を剥いた大根をすり下ろします
- 片栗粉と混ぜ、手のひらサイズの丸い形にまとめます。(片栗粉が少なすぎて水っぽい場合は、少しずつ加減をみて追加してください)
- フライパンに油(分量外)を引いて、焼きます。
- 両面に焦げ目がつくくらいが目安です。
- 調味料を合わせたものを絡めたら、完成です。
※今回は甘辛味を紹介しましたが、海苔をつけたり、バターしょう油味にしたりとアレンジも楽しいですよ。
ぜひご自分のオリジナルの美味しい味を見つけてくださいね。
まとめ
土付きの大根の保存方法についてご紹介しました。
- 土付きの大根の土は落とさない
- 土の中で保存するときは縦に埋める
- 室内や冷蔵庫で保存するときは葉を切って新聞紙で包んで立てておく
食べ切れない!保存の仕方がわからない!そんなお悩みの解消になれば嬉しいです。
繰り返しになりますが、土付きのままの保存が大切ですよ。
ちなみに、つい捨ててしまう大根の葉や皮ですが、じゅうぶん食べることができます。
葉は味噌汁の具やじゃこなどと炒めてふりかけに、皮はきんぴらやサラダの一部などがおすすめです。
せっかくの美味しい大根、正しく保存して、余すことなく食べ切っていただけますように。
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