アスパラは、歯ごたえも良く瑞々しくて美味しい野菜です。
しかし、買ってきたのはいいけれど、使いきれずに余ってしまったアスパラを冷凍したら、水っぽくなったり、乾燥してしわしわになったりという経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その原因として次のようなことが考えられます。
- 冷凍する前にアスパラを茹ですぎてしまった
- 冷凍する時、重ねて袋などに入れてしまった
- 新鮮なアスパラではなかった
アスパラは生のまま冷凍することができますが、固めに下茹でしたものを冷凍した方が、ふにゃふにゃになりにくくなります。
冷凍アスパラの解凍方法で、一番おすすめは凍ったまま調理することです。
それでは、アスパラを冷凍するとまずい原因や上手に冷凍、解凍する方法についてもう少し詳しくご紹介していきます。
アスパラを冷凍するとまずい原因
冷凍保存したアスパラを解凍すると、まずくなってしまう原因として考えられることを記します。
冷凍する前の下処理で茹ですぎてしまった
完全にアスパラが食べられるくらいまで茹でてしまうと、アスパラに水分が多く含まれた状態になります。
水分が多いままのアスパラを冷凍すると、解凍後に水っぽくなってしまいます。
アスパラを重ねて袋などに入れて冷凍してしまった
アスパラを重ねて冷凍したものは、氷の結晶が多くなってしまい、細胞が大きなダメージを受けてしまいます。
この状態で凍らせると、解凍した時に水っぽくなってしまう原因となります。
新鮮なアスパラではなかった
購入して日にちが経ったものや乾燥したものは、鮮度が落ちているので、冷凍しても解凍するとふにゃふにゃになってしまいます。
アスパラの冷凍保存のコツ
アスパラを冷凍保存する方法は、生のままと、茹でてからの2つパターンがあります。
アスパラを生のまま冷凍する方法
アスパラを生のまま冷凍する場合は、細いアスパラが適しています。
- 新鮮なアスパラを洗って水気を拭きとる
- 切り口は乾燥しているので、2~3mm切り落としす
- 穂先と根元を持ってしならせ、折れそうなところから下の皮をむく
(皮をしっかり取り除くことで、冷凍の時に均等に素早く冷凍されます。) - アスパラを3~4本程度まとめてラップで包み、冷凍用保存袋に重ならないように入れ、できるだけ空気を抜いて封をする
- 金属製トレイの上に乗せて、冷凍庫に入る(早く冷凍できます。)
生のまま冷凍した場合は、食べる時に必ず加熱調理してください。
アスパラを下茹でしてから冷凍する方法
- 根元の皮をむく
アスパラの切り口を2~3mm切り落とし、上記と同様にアスパラを両手で持ち、しならせ、折れそうなところから下の皮をむきます。 - アスパラを茹でる
〈アスパラの茹で方〉
アスパラを歯触りよく甘く仕上げるには、先に切らずに、フライパンに少量の水を沸かして茹でる方が、切ってからたっぷりの湯でゆでるよりも水っぽくならず、ビタミンB1・B2の流出を減らすこともできます。- 少量の湯で、根元を30秒茹でる
(アスパラ3本あたり70mlの水をフライパンに入れて、熱くないように穂先を持ち、根元をフライパンに押し付けてしならせます。) - アスパラ全体を入れる
全体が湯に沈んでいなくても大丈夫です。 - 塩を振り、蓋をして1分蒸し茹でにする
塩を加えるのは、湯の温度を下がりにくくするためと、アスパラの色が変わるのを防いで鮮やかな緑色にするためです。 - ザルにあげ、アスパラの粗熱を取る
ザルにあげたアスパラは、隙間を開けて並べます。
〈電子レンジで加熱〉
下茹でするのが面倒だと思われる方は、電子レンジで30秒から1分ほど加熱しても大丈夫です。 - 少量の湯で、根元を30秒茹でる
- 粗熱を取ったアスパラの水気をキッチンペーパーで拭き取り、3~4本程度まとめてラップで包み、冷凍用保存袋に重ならないように入れ、できるだけ空気を抜いて封をする
- 金属製トレイの上に乗せて、冷凍庫に入れる(早く冷凍できます。)
生のまま冷凍すると、筋っぽくなってしまうこともあるので、茹でてから冷凍する方がおすすめです。
アスパラの冷凍保存での日持ち
冷凍アスパラの保存期間は、1カ月が目安です。
栄養と甘みをキープしたまま保存することができます。
長く保存しすぎると、冷凍焼けや変色が起きてしまうので、その期間内にできれば早めに食べきれるようにしてくださいね。
私は、直売所などで新鮮なアスパラがあると、多めに買い、すぐに使わないアスパラは冷凍保存します。
メイン料理はもちろん、スープ、パスタ、サラダなどいろいろな料理に使えるので、重宝しています。
冷凍したアスパラの解凍のコツ
冷凍アスパラの解凍方法はいくつかありますが、一番のおすすめは凍ったまま調理することです。
凍ったまま調理する
冷凍アスパラを凍ったまま調理した方が、解凍するよりも美味しさを保つことができます。
解凍するとアスパラから水分が出てしまいますが、同時にアスパラの旨味も流れ出てしまうので、できれば凍ったまま調理するとよいでしょう。
電子レンジで加熱する
冷凍アスパラを解凍したい場合は、レンジで加熱することをおすすめします。
茹でることで栄養素が流れ出てしまうので、電子レンジ(600W)で、1本あたり約20秒加熱します。
熱湯をかける
熱湯で茹でると水っぽくなったり、栄養素が流れ出たりしてしまうので、熱湯をかける程度に留めましょう。
冷凍アスパラおすすめレシピ
冷凍アスパラを使ったおすすめレシピをご紹介します。
なすと冷凍アスパラの中華風マリネ
冷凍したアスパラ(下茹でしたもの)を使って、そのまま調理できます。
〈材料〉(2人分)
- なす:3本
- 冷凍アスパラ:3本
- ポン酢:大さじ4
- ごま油」:大さじ1
- 砂糖:小さじ:1/2
- きざみにんにく:1/2
- こしょう:適宜
〈作り方〉
- なすを縦方向に8等分に切って、レンジ1000Wで3~4分加熱
- マリネする器に、ポン酢、ごま油、砂糖、にんにく、こしょうを入れよく混ぜておく
- レンジにかけて柔らかくなったなすを調味料が入った器に入れて、冷凍アスパラガスを凍ったまま入れて混ぜる
- 冷蔵庫で30分位寝かせれば完成
途中2~3回かき混ぜてアスパラも自然解凍、なすもひんやりします。
アスパラの豚肉まき照り焼き
冷凍したアスパラ(生のまま、下茹でしたもの、どちらでも可)を使って、そのまま調理できます。
〈材料〉(2人分)
冷凍したアスパラ(ぶつ切り):3~4本分
- 豚ロース薄切り肉:6枚
- サラダ油:大さじ1/2
- しょう油:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
〈作り方〉
- 冷凍アスパラを5~6cm位のぶつ切りにする
- 豚肉1枚を縦に広げ、手前に冷凍アスパラを凍ったまま3~4本並べ、手前からくるくると強めに巻く
- 残りも同様に巻く
- フライパンに油を熱し、巻き終わりを下にして並べ、弱めの中火でしっかり焼き付ける
- 転がしながら全体に焼き目をつけたら、蓋をして弱火で3分蒸し焼き
- 蓋を取ってキッチンペーパーで余分な油を拭き取って、しょう油、みりん、砂糖を回し入れる
- 照りが出るように火を少し強くして、フライパンをゆすりながら味を絡めたら完成
まとめ
アスパラを冷凍するとまずい原因や上手に冷凍、解凍する方法についてお伝えしました。
- アスパラを冷凍するとまずい原因には、下処理の時に茹ですぎたり、重ねて冷凍したり、新鮮なアスパラでなかったりなどが考えられます。
- アスパラを冷凍保存する方法は、生のままと、茹でてからの2つパターンがありますが、茹でてから冷凍する方法がおすすめです。
- 細いアスパラは生のまま冷凍でも大丈夫です。
- 水分を良く拭き取って、アスパラ同士がくっつかないように冷凍保存します。
- アスパラの冷凍保存での日持ちは、約1カ月です。
- 冷凍したアスパラの解凍方法はいくつかありますが、おすすめは、凍ったまま調理する方法です。
アスパラは、できれば冷凍せずに新鮮なうちに食べたい野菜ですが、正しい方法で冷凍や解凍をすれば、冷凍しても美味しく食べることができます。
長期保存したい時には、冷凍保存にチャレンジしてみてくださいね。
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