冷凍したアスパラがまずい原因として、次のようなことが考えられます。
- 水分が多いままのアスパラを冷凍した
- 新鮮なアスパラではなかった
- 冷凍庫の臭いが付いた
アスパラを冷凍保存する方法は、
- 生のまま
- 茹でてから
の2つパターンがあります。
水分が多いままのアスパラを冷凍すると、解凍後に水っぽくなってしまいます。
固めに下茹でしたものを冷凍すると、ふにゃふにゃになりにくくなります。
冷凍したアスパラの解凍方法として、次のような方法をお伝えします。
- 凍ったまま調理する
- 電子レンジで加熱する
- 熱湯をかける
腐った状態のアスパラは、臭い、見た目、色、味などに変化が表れます。
それでは、冷凍したアスパラがまずい原因、冷凍・解凍の仕方や腐った状態の見分け方などについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
アスパラを冷凍するとまずい原因
冷凍保存したアスパラを解凍するとまずくなってしまう原因として、下記のようなことが考えられます。
- 水分が多いままのアスパラを冷凍した
- 新鮮なアスパラではなかった
- 冷凍庫の臭いが付いた
水分が多いままのアスパラを冷凍した
洗ったり茹でたりした後に付いている水分を拭き取らなかったり、完全にアスパラが食べられるくらいまで茹でたりしてしまうと、アスパラに水分が多く含まれた状態になります。
このように、水分が多いままのアスパラを冷凍すると、解凍後に水っぽくなってしまう原因となります。
また、アスパラを重ねて冷凍したものは、氷の結晶が多くなってしまい、細胞が大きなダメージを受けてしまいます。
新鮮なアスパラではなかった
収穫してから日にちが過ぎていたり、保存が正しくなかったりすることで、鮮度が落ちてしまいます。
鮮度が高いうちに冷凍することで、風味や食感が保たれます。
鮮度が落ちているものを冷凍した後に解凍すると、ふにゃふにゃになってしまいます。
冷凍庫の臭いが付いた
冷凍した時の臭いの原因の多くは、冷凍庫にある食材や細菌の臭いが移ってしまうことによると考えられます。
冷凍庫に入れる前に、しっかり密閉することで臭い移りを防ぐことができます。
また、冷凍庫の中を清潔に保つように、まめに汚れを拭き取るなどを心がけるとよいでしょう。
アスパラの冷凍保存の方法
アスパラを冷凍保存する方法は、
- 生のまま
- 茹でてから
の2つパターンがあります。
アスパラを生のまま冷凍する方法
アスパラを生のまま冷凍する場合は、細いアスパラが適しています。
- 新鮮なアスパラを洗って水気を拭きとる
- 切り口は乾燥しているので、2~3mm切り落としす
- 穂先と根元を持ってしならせ、折れそうなところから下の皮をむく
(皮をしっかり取り除くことで、冷凍の時に均等に素早く冷凍されます。) - アスパラを3~4本程度まとめてラップで包み、冷凍用保存袋に重ならないように入れ、できるだけ空気を抜いて封をする
- 金属製トレイの上に乗せて、冷凍庫に入れる(早く冷凍できます。)
生のまま冷凍した場合は、食べる時に必ず加熱調理してください。
アスパラを下茹でしてから冷凍する方法
- 根元の皮をむく
アスパラの切り口を2~3mm切り落とし、上記と同様にアスパラを両手で持ち、しならせ、折れそうなところから下の皮をむきます。 - アスパラを茹でる
〈アスパラの茹で方〉
アスパラを歯触りよく甘く仕上げるには、先に切らずに、フライパンに少量の水を沸かして茹でる方が、切ってからたっぷりの湯でゆでるよりも水っぽくならず、ビタミンB1・B2の流出を減らすこともできます。- 少量の湯で、根元を30秒茹でる
(アスパラ3本あたり70mlの水をフライパンに入れて、熱くないように穂先を持ち、根元をフライパンに押し付けてしならせます。) - アスパラ全体を入れる
全体が湯に沈んでいなくても大丈夫です。 - 塩を振り、蓋をして1分蒸し茹でにする
塩を加えるのは、湯の温度を下がりにくくするためと、アスパラの色が変わるのを防いで、鮮やかな緑色にするためです。 - ザルにあげ、アスパラの粗熱を取る
ザルにあげたアスパラは、隙間を開けて並べます。
〈電子レンジで加熱〉
下茹でするのが面倒だと思われる方は、電子レンジで30秒から1分ほど加熱しても大丈夫です。 - 少量の湯で、根元を30秒茹でる
- 粗熱を取ったアスパラの水気をキッチンペーパーで拭き取り、3~4本程度まとめてラップで包み、冷凍用保存袋に重ならないように入れ、できるだけ空気を抜いて封をする
- 金属製トレイの上に乗せて、冷凍庫に入れる(早く冷凍できます。)
生のまま冷凍すると、筋っぽくなってしまうこともあるので、茹でてから冷凍する方がおすすめです。
アスパラの冷凍保存での日持ち
冷凍アスパラの保存期間は、1カ月が目安です。
栄養と甘みをキープしたまま保存することができます。
長く保存しすぎると、冷凍焼けや変色が起きてしまうので、その期間内にできれば早めに食べきれるようにしてくださいね。
私は直売所などで新鮮なアスパラがあると多めに買い、すぐに使わないアスパラは冷凍保存します。
メイン料理はもちろん、スープ、パスタ、サラダなどいろいろな料理に使えるので、重宝しています。
冷凍したアスパラの解凍の仕方
冷凍アスパラの解凍方法として、
- 凍ったまま調理する
- 電子レンジで加熱する
- 熱湯をかける
があります。
凍ったまま調理する
冷凍アスパラを凍ったまま調理した方が、解凍するよりも美味しさを保つことができます。
解凍するとアスパラから水分が出てしまいますが、同時にアスパラの旨味も流れ出てしまうので、できれば凍ったまま調理するとよいでしょう。
電子レンジで加熱する
冷凍アスパラを解凍したい場合は、レンジで解凍することもできます。
下記のような手順になります。
- 凍ったままのアスパラを、お好みの大きさにカットする。
- 下茹でした場合は、600Wの電子レンジで1本あたり約20秒(生で冷凍した場合は、1本あたり45秒)加熱する。
熱湯をかける
凍ったままのアスパラ(下茹でしたもの)をお好みの大きさにカットした後、熱湯をかけて解凍します。
熱湯で茹でると水っぽくなったり、栄養素が流れ出たりしてしまうので、熱湯をかける程度に留めましょう。
パスタやサラダのトッピングなど、野菜本来の甘みを味わえる料理に適しています。
アスパラは腐るとどうなる?
アスパラが腐ってくると、臭い、見た目、色、味などに変化が表れます。
臭いの特徴
アスパラは腐ってくると、酸っぱいような異臭がしてきます。
新鮮な時は青々しい香りがしますが、傷み始めると酸味のある臭いになり、さらに劣化が進むにつれ、酸味臭は強くなり、腐敗臭に変わります。
腐ったアスパラの臭いは強いので、腐ったかどうか判断しやすいです。
ニオイに違和感がある場合は、食べるのは止めましょう。
見た目の特徴
- 穂先が柔らかく、折れ曲がっている
- 汁が出てぬるぬるする
- しなびている
- カビが発生している
腐ったアスパラは見た目でも違いがよくわかりますので、見分ける際に役立ちます。
新鮮さが失われたアスパラは、硬さや水分がなくなり柔らかくなります。
さらに進むとぬめりが出たり、カビが生えたりして食べられなくなります。
ただし、単に水分が抜けて乾燥し、しわしわになっているだけの場合もあります。
傷んでしまっているのか、水分が抜けてしまっただけなのか分からないときは、1cmくらい切り落として(水揚げをよくするため)水に浸けるか、濡らした新聞紙やキッチンペーパーを当ててみてください。
アスパラに新鮮さが復活すれば食べられます。
色の特徴
- 茶色っぽく変色している
- 黒ずんでいる
アスパラは穂先から傷み始め、緑色(時には紫色)だった穂先が茶色くなります。
これは腐っている状態です。
穂先のみが変色しているのであれば、その部分を切り落として茎は食べられることもありますが、その場合は、色だけでなく臭いや感触などでよく見極めて食べるようにしましょう。
味の特徴
- 酸っぱい味がする
- 歯ごたえがない
- 粘り気がある
腐ったアスパラは、口に入れた瞬間にはっきりわかるほど違和感のある味がします。
部分的に上記のような味がする場合もありますので、その部分を取り除いて、感触などを確認してから大丈夫ならば食べられることもあると言われています。
腐ってしまったアスパラを見分ける上で、新鮮なアスパラの特徴を知っておくと、対比できて参考になると思いますのでお伝えします。
新鮮で美味しいアスパラの特徴
- 穂先の太さは茎と同じくらいで、しまっている
- 茎はまっすぐでハリがある
- 色が鮮やかな緑色をしている
- 切り口が新鮮で乾燥や変色をしていない
- 「はかま」の数が少ない
アスパラは新鮮さがなくなると、穂先が開き緩くなってきます。
また穂先に行くほど細くなっているものは、筋っぽい食感のものが多く、穂先が曲がっているものは乾燥ぎみで、どちらも味が落ちているものが多いです。
茎はまっすぐに伸びていてしわが出ていないものが良いでしょう。
「はかま」(茎にある三角形のもの)は、苦味があったり硬かったりするものがあるので、できれば数の少ないものがよいでしょう。
冷凍アスパラおすすめレシピ
冷凍アスパラを使ったおすすめレシピとして
- なすと冷凍アスパラの中華風マリネ
- アスパラの豚肉巻き照り焼き
をご紹介します。
なすと冷凍アスパラの中華風マリネ
冷凍したアスパラ(下茹でしたもの)を使って、そのまま調理できます。
〈材料〉(2人分)
- なす:3本
- 冷凍アスパラ:3本
- ポン酢:大さじ4
- ごま油」:大さじ1
- 砂糖:小さじ:1/2
- きざみにんにく:1/2
- こしょう:適宜
〈作り方〉
- なすを縦方向に8等分に切って、レンジ1000Wで3~4分加熱
- マリネする器に、ポン酢、ごま油、砂糖、にんにく、こしょうを入れよく混ぜておく
- レンジにかけて柔らかくなったなすを調味料が入った器に入れて、冷凍アスパラガスを凍ったまま入れて混ぜる
- 冷蔵庫で30分位寝かせれば完成
途中2~3回かき混ぜてアスパラも自然解凍、なすもひんやりします。
アスパラの豚肉まき照り焼き
冷凍したアスパラ(生のまま、下茹でしたもの、どちらでも可)を使って、そのまま調理できます。
〈材料〉(2人分)
- 冷凍したアスパラ(ぶつ切り):3~4本分
- 豚ロース薄切り肉:6枚
- サラダ油:大さじ1/2
- しょう油:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
〈作り方〉
- 冷凍アスパラを5~6cm位のぶつ切りにする
- 豚肉1枚を縦に広げ、手前に冷凍アスパラを凍ったまま3~4本並べ、手前からくるくると強めに巻く
- 残りも同様に巻く
- フライパンに油を熱し、巻き終わりを下にして並べ、弱めの中火でしっかり焼き付ける
- 転がしながら全体に焼き目をつけたら、蓋をして弱火で3分蒸し焼きにする
- 蓋を取ってキッチンペーパーで余分な油を拭き取って、しょう油、みりん、砂糖を回し入れる
- 照りが出るように火を少し強くして、フライパンをゆすりながら味を絡めたら完成
まとめ
冷凍したアスパラがまずい原因、冷凍・解凍の仕方や腐った状態の見分け方などについてお伝えしました。
冷凍保存したアスパラを解凍すると、まずくなってしまう原因として
- 水分が多いままのアスパラを冷凍した
- 新鮮なアスパラではなかった
- 冷凍庫の臭いが付いた
が考えられる。
- アスパラを冷凍保存する方法は、生のままと、茹でてからの2つパターンがある
- 冷凍したアスパラの解凍方法として、凍ったまま調理する、電子レンジで加熱する、熱湯をかける、がある
- アスパラが腐ってくると、臭い、見た目、色、味などに変化が表れます。
アスパラは、できれば冷凍せずに新鮮なうちに食べたい野菜ですが、正しい方法で冷凍や解凍をすれば、冷凍しても美味しく食べることができます。
長期保存したい時には、冷凍保存にチャレンジしてみてくださいね。
また、アスパラが腐ってしまったか心配になった時、見分ける際にこの記事を役立てて、アスパラの栄養素をしっかり摂り入れてもらえたらうれしいです。
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