あんこは、お菓子やお汁粉、おはぎなどを作る時になくてはならないものです。
しかし、足らなくならないように多めに買ったり作ったりして、結局余ってしまい、残ったあんこをどうしようかと思うこともあります。
あんこは冷凍できるので、数日中に食べる予定がなければ冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存では、1~3ヶ月ほど日持ちするとされています。
それ以上でも食べられないことはありませんが、風味が落ちてしまいます。
なので、冷凍保存で1年の日持ちは難しいでしょう。
あんこの冷凍方法は、
- 平らに伸ばして冷凍する
- 菜箸で溝を作る
- 製氷皿に入れる
- まとめる
などの方法があります。
解凍方法は
- 自然解凍する
- 電子レンジで解凍
- 鍋で加熱
などの方法があります。
それでは、あんこは冷凍できるか、冷凍保存で1年日持ちするか、冷凍・解凍の方法などについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
あんこが大好きな方、その都度わざわざお店まで買いに行かなくても、ちょっとしたひと工夫で食べたいと思う時にいつでも食べられるので、ぜひチェックしてみてください。
あんこは冷凍できる?
結論から言いますと、あんこは冷凍できます。
あんこは、2~3日以内に食べるのであれば冷蔵庫保存でも大丈夫ですが、それ以上保存したい場合は、冷凍保存をおすすめします。
手作りのあんこも市販のあんこも、冷凍保存方法は同じで長期保存が可能です。
あんこの材料となるのは小豆ですが、この小豆は食物繊維が豊富で、ゴボウや精白米より多く含まれていると言われています。
またあんこに含まれるポリフェノールは、ワインの2倍近いということですので、とても栄養豊富な食べ物です。
しかも冷凍で失われてしまう栄養価も、食感の変化もほとんどありません。
ですが、あんこの冷凍保存には少し注意しなければならない点があるのでお伝えします。
冷凍焼けに注意
あんこは他の食品の臭いを吸収しやすいので、保存する際には、他の食品から離して保存しましょう。
また、霜が付く、干からびるなどの「冷凍焼け」を起こしやすいです。
長期保存ができる食品ですが、過信し過ぎることなく早めに消費しましょう。
あんこは冷凍でも固まらない?
あんこは茹でて柔らかくしてからたくさんの砂糖で煮ます。
水分は0℃以下で凍り始めますが、大量の砂糖が含まれているあんこのような食品は、その砂糖が水の分子とくっついて凍るのを遅らせます。
ですので、あんこは冷凍庫で冷やしてもカチカチに固くなりません。
ただ、冷凍庫に入れると数時間で雑菌の発生は抑えられる温度になるので、固まらなくても安心して冷凍保存できます。
まれに、手作りしたあんこの水分が多い場合は固まることもあります。
あんこの冷凍保存での日持ちは?1年も持つ?
冷凍保存での保存期間は、1~3ヶ月を目安にしてください。
より美味しく食べたいという場合は、1ヶ月以内で食べ切るとよいでしょう。
半年くらいまで大丈夫という意見もありますが、長く保存していると冷凍焼けを起こしたり、冷凍臭がついてしまったりして美味しく食べられなくなります。
解凍する際、冷凍したあんこに水を加えて練り直すと風味が戻ると言われています。
半年程過ぎたあんこを食べる場合は、練り直した後、傷んでいないかよく確認して自己責任で食べてください。
冷凍保存で1年の日持ちは難しいと思われます。
あんこの冷凍保存方法
あんこの冷凍保存方法は、平らに伸ばして冷凍する、菜箸で溝を作る、製氷皿に入れる、まとめるなどの方法があります。
平らに伸ばして冷凍する
- 広げたラップの上に使いやすいように小分けしたあんこを置く
- 空気が入らないようにラップを四角い形に折り畳み、1cm程の厚さに手で押し伸ばして平らにしてラップで包む
- 伸ばしたあんこをまとめて冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて閉じ、金属トレイに乗せて、冷凍庫へ入れる。
金属トレイに乗せて冷凍すると、形をきれいに保てる上に早く冷凍できます。
菜箸で溝を作って冷凍する
- あんこを冷凍用保存袋に入れ、均等に伸ばして平らにする
- 袋の上から菜箸を押し当てて割線を入れ、溝を作る こうすることで、解凍して使いたい時、板チョコのように割れて少量ずつ使えます。
- 金属トレイに乗せて、冷凍庫へ入れる
製氷皿に入れて冷凍する
- あんこを製氷皿に入れる
- 冷凍庫に入れて冷凍する
- 完全に凍ったら、製氷皿から取り出して冷凍用保存袋に入れて冷凍する
まとめて冷凍する
- あんこを、パッキン付きの蓋が付いた密閉できる容器や二重にジッパーが付いた冷凍用保存袋などに入れる
- 冷凍庫に入れて冷凍する
市販のパック入りのあんこは、未開封の場合ならば、そのまま冷凍用保存袋に入れて冷凍できます。
缶詰のあんこは、そのまま冷凍することはできませんので、移し替えて上記の方法のいずれかで冷凍するとよいでしょう。
あんこを美味しく冷凍保存するためのポイント
- 急速冷凍する
急速冷凍機能を使う、金属トレイの上で冷凍するなどの方法で、できるだけ早く冷凍できるようにします。 - 空気に触れないようにする
ラップで包んだり、冷凍用保存袋に入れたりして空気に触れないようにすることが大切です。空気に触れた部分から雑菌が繁殖したり、冷凍庫の臭いがあんこに移ったりしてしまうことがないようにして、解凍後も美味しくいただけるようにしましょう。
私は、買い置きした小豆であんこを作ったときは、できたあんこを冷ました後、冷凍用保存袋に入れて菜箸で溝を作り、金属トレイに乗せて冷凍しています。
あんこの解凍方法
冷凍したあんこの解凍方法には、自然解凍する、電子レンジで解凍する、鍋で加熱するなどの方法があります。
自然解凍する
- 冷蔵庫に移して解凍。(約4時間ほどで解凍)
- 室内に置いて常温で解凍
- 冷蔵庫に移して3時間程解凍した後、室内に30分程置いて解凍
電子レンジで解凍する
温め機能(低めのワット数)で解凍した後、加熱ムラをなくすために布巾などをかけて10分程置きます。
電子レンジだと早く解凍できますが、風味が失われたり、冷凍臭が残りやすいというデメリットがあります。
鍋で加熱する
鍋に少量の水と凍ったままのあんこを入れ、焦げないように練りながら加熱します。
鍋で温めて練り直すことで、冷凍臭が気にならなくなり、風味が戻って美味しくいただけます。
また、お汁粉やぜんざいなどの水分を含むあんこ料理にも適しています。
以前、私が冷凍したあんこは、水分がやや多く砂糖が少なめだったためか、固まっていました。
でも、菜箸で溝を作ってから冷凍していたので、簡単に使いたい分だけ割って取り出し、残りはまた冷凍庫で保存するという使い方ができました。
まとめ
あんこは冷凍できるか、冷凍保存で1年日持ちするか、冷凍や解凍の方法などについてお伝えしました。
- 手作りのあんこも市販のあんこも冷凍できる
- あんこの冷凍保存での日持ちの目安は、1~3ヶ月ほど
- 長期の冷凍保存は、風味が損なわれ、冷凍臭がついて美味しくなくなるので1年以上は持たない
- 冷凍保存方法は、平らに伸ばして冷凍する、菜箸で溝を作る、製氷皿に入れる、まとめるなどの方法がある
- 解凍方法は、自然解凍する、電子レンジで解凍する、鍋で加熱するなどの方法がある
あんこの材料となる小豆には植物繊維だけでなく、疲れを取り除くビタミンB群やミネラルも含まれています。
あんこを冷凍庫や冷蔵庫に常備して、休憩時に一口食べてホッとしたり、スイーツづくりにしたりなどの際に、この記事を役立ててもらえたらうれしいです。
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