正常な状態の缶詰ならば、開けて食べて缶だけ捨てれば良いわけですが、缶詰は賞味期限が長いからついつい買い溜めしたり、食べることを先延ばしにしてしまうことってありますよね。
気づいたら何カ月も賞味期限が過ぎているということになりかねません。
そんな賞味期限切れの缶詰は、中身を捨てないでそのまま捨てることはできません。
缶詰は開封、中身を捨て(食べて)、缶を洗ってから分別し、地域の収集方法に則って処分することが基本の捨て方になります。
また、賞味期限切れの缶詰でも食べられます。
それでは、賞味期限切れの缶詰の捨て方や賞味期限切れの瓶詰め食品の処分方法、期限切れの缶詰はどのくらいまで食べられるのかなどについて、もう少し詳しく紹介していきます。
ちょっと賞味期限が過ぎてしまったり、何年も過ぎてしまったりした缶詰などの処理をして、気分をすっきりさせたい方、必見です。
賞味期限切れの缶詰の捨て方
私が住んでいる自治体では、飲料用の缶は資源ごみとして出せますが、飲料用以外の缶は資源ごみではなく不燃ごみとして指定の収集場所に出すことになっています。
しかし、基本的には、空き缶は資源ごみ、中身は生ごみ・可燃ごみとして扱われることが多いようです。
中身がどのような状態の缶詰であったとしても、缶詰は開封し、中身を捨て、缶を洗ってから分別してから処分することが基本の捨て方となります。
缶詰の中身の処分
中が傷んでいることも想定して、中身を捨てる場合について記します。
用意するもの
- ビニール製の手袋
- 新聞紙
- ビニール袋
傷んだ中身が手に付着することのないように手袋をしましょう。
手順
- ビニール袋の中に新聞紙を敷く
- 缶を開けて、中身を新聞紙の上に開ける
- 袋を縛って、中身は燃えるゴミとして処理
(ビニール袋ごと牛乳パックに入れて、ガムテープで中身がこぼれないように固定してもよいです。)
中身を捨てた後の缶の処分
缶が汚れたまま出すと、せっかく資源ごみの日に出してもリサイクルされず不燃ごみとして扱われてしまうことがあるようです。
台所洗剤とスポンジで普通に洗ってもよいのですが、スポンジに臭いが移ってしまい使えなくなることもあるので、違う方法をおすすめします。
重曹を使う方法
- 中身を処理して空になった空き缶内に水を入れる
- その中に重曹を加えて、数時間そのまま置く
この方法ですと、臭いと共に油汚れも落とすことができます。
浮いてきた汚れを捨てて、使い古しの歯ブラシなどで洗い、水ですすいで乾かせば缶を捨てることができます。
この時の汚水が酷い場合は、新聞紙に吸わせるなどしてからごみに出すようにしましょう。
缶の蓋も同様に洗い、汚れを落とします。
蓋の淵の部分が鋭利な刃物のようになっていて危険なものもあるので、缶詰の缶の中に押し込んで入れてから指定のごみ袋に入れます。
蓋が完全に外れてしまっている場合でも、缶の中に入れた方が安全です。
賞味期限切れの瓶詰め食品の処分方法
缶詰同様に瓶に入った食品が、途中まで使ったけれど残ってしまったとか、使い忘れて手つかずのまま賞味期限切れになってしまったということは、どこのご家庭でもあるのではないでしょうか?
缶詰同様に瓶詰めも、開封、中身を捨て、瓶を洗ってから分別してから処分することが基本の捨て方となります。
瓶詰の中身の処分
缶詰と同様の処分方法でもよいと思いますが、違った方法を紹介します。
用意するもの
- ビニールの手袋
- 排水口用ネット
- 新聞紙
- スプーン(割り箸、使い捨てスプーン)
- ビニール袋
ここでも、傷んだ中身が手に付着することのないように手袋をしましょう。
手順
- 排水口用ネットを排水口にはめる
- 新聞紙をシンクに広げる
- 瓶詰めの中身をスプーンで新聞紙の上に出す
(中身が傷んでいて、スプーンを使うことに抵抗がある場合は、割り箸や使い捨てスプーンを使いましょう。) - 中身が飛び出さないように気を付けながら、新聞紙を丸めてビニール袋に入れる
- ごみの溜まった排水口用ネットを外して、ビニール袋に一緒に入れて処分
中身を捨てた後の瓶の処分
缶詰同様に重曹を使って処理してもよいのですが、もう少し簡単な方法ですと、瓶や蓋を使い古しの歯ブラシなどでこすって洗い乾かしたら、地域の分別方法に従って捨てればよいでしょう。
賞味期限切れの缶詰は食べられる?
通常、缶詰には賞味期限が記載されています。
賞味期限切れになっても缶詰は食べられます。
その根拠となる理由や捨てた方がよい場合を記します。
賞味期限切れと食品の安全性
賞味期限は、消費期限と違ってこの日にちが来たら食べられなくなるというものではありません。
- 賞味期限:食品を美味しく食べることができる期限
- 消費期限:食品を安全に食べることができる期限
鮮度を重視する食品には消費期限が、缶詰などの保存期間が長めの食品には賞味期限が記載されています。
賞味期限は、食品の味のみを保証している期限、つまり美味しく食べられるかどうかの期限ですから、その日が過ぎても味の保証はなくなりますが、食べられなくなったり、健康を害するリスクが高まったりするわけではないということです。
缶詰の製造方法
缶詰を真空状態にして具材を詰めた後、加熱殺菌しています。
加熱によって缶詰の中にいる菌は死滅して、中は真空状態なので菌が繁殖したり外から侵入したりする可能性も極めて少ないです。
理論的には、5年でも10年でもいつまでも、未開封で缶に穴が開いていなければ食べることができると考えられます。
ネット上には「最低25年は安心して食べられる。製造直後より数年後の方が味が馴染んで美味しい。煮物とかは10年~20年ぐらいがとても美味しい。」という声もありました。
缶の中で雑菌が繁殖している可能性
賞味期限に関わらず、食べずに捨てた方よい場合をお知らせします。
- 缶が開いている
- 缶に穴が開いている
- 缶がさびている
- 缶が膨らんでいる
- 開封時に異臭がした
これらの場合は、缶の中で雑菌が繁殖している可能性がありますので、すぐに処分しましょう。
まとめ
賞味期限切れの缶詰の捨て方や瓶詰食品の処分方法、期限切れの缶詰は食べられるかについてお伝えしました。
・缶詰や瓶詰の中身は、新聞紙やビニール袋に包んで生ごみとして、中身を処分した缶や瓶はよく洗って資源ごみ(地域によっては不燃ごみ)として、地域の指定場所に出します。
・期限切れの缶詰は、中身が傷んでいなければ、理論的には何年たっていてもリスクなく食べられます。
缶詰や瓶詰は、住んでいる地域のルールに従って、正しい方法で処分しましょう。
そうすることで、より多くの缶詰や瓶詰がリサイクルできます。
缶詰の賞味期限については、いつまでも食べられるといっても、精神的には、5年も10年も過ぎた缶詰を食べるのは抵抗があるという人も多いでしょう。
そう考えると、うっかりしていた時は仕方ないですが、賞味期限を守って食べた方が賢明と言えるのではないでしょうか?
様々な理由で賞味期限が過ぎてしまった缶詰や瓶詰を処分したい場合は、この記事を参考にしていただければうれしいです。
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