2019年9月20日に開幕した、ラグビーワールドカップ2019日本大会。
日本代表が勝利を重ねる度に国内のラグビーの注目度は高まり、開催直前まで日本ではあまり盛り上がらないなんて囁かれてたのが嘘だったかのように、日本国中がラグビーで盛り上がっています。
この予想以上のラグビーフィーバーの大きな要因は、日本代表が次々と強豪国に勝利したのはもちろんですが、それに加えて初めてラグビーを観戦し試合の面白さにハマった人が多かったからだと思われます。
そしてラグビーが注目され始めると、SNSではこんな声が聞かれるようになりました。
「サッカーよりラグビーのほうが面白い!」
こんな投稿が多く見られるようになってきました。
そこで、どんなところがサッカーよりラグビーのほうが面白いと感じているのかまとめてみました。
ラグビーの面白いところ
ラグビーのどんなところが面白いと感じているのか、ネットの声をまとめてみました。
ラグビーは常に攻撃の繰り返し
ラグビーの楽しい要素の1つは”守備的な戦術が取れない”ところだろうな。プレーする位置が下がるほど失点のリスクが上がるようにルール設計されている。攻撃側でも失点の危険に晒されていて、観ている側は常にハラハラさせられ、それが興奮につながる。
— Marco (@Marco_the_Mngr) October 14, 2019
ラグビーの面白い所は人それぞれです。
俺はお互いラインを形成して、それを崩して行く所が好き。
屈強な男達が対峙して読み合いを行い隙を見つけ前進の繰り返し。それが、楽しい!
日本は必殺ダブルタックル!
陣形崩しゲームだと認識したらわかりやすいかも!?— どらんぐ⛴️[EG]🔞 (@Drang_jp) October 16, 2019
ラグビーはルールでボールを前にパスできないので、サッカーのようなパス回しができません。
なのでボールを持ったら常に攻撃の繰り返しになり、また守備側もボールを奪ったら、一旦ボールを自陣に戻して仕切り直しなんて余裕はなく、すぐに攻撃に移らなくてはなりません。
選手も見ている方も常に緊張感があり、そんなラグビー独特の試合展開に興奮するのではないでしょうか。
ラグビーでもボールを持っていない方は守備側とは言われますが、タックルしている姿はどうみても攻撃ですよね。
守備でありながらそれ自体が攻撃になっている、そんなところもラグビーの魅力ですね。
ノーサイドの精神
試合以外はノーサイドという精神の素晴らしさを改めて実感しました。同時に、どこの国を応援ではなく、どこの国も応援したくなる、そんなスポーツですね。カナダ代表の心意気、素敵です!#RWC2019 #RWC2019釜石
— tack7 (@tack712) October 14, 2019
試合が終われば敵味方関係なく、互いの健闘をたたえ合うノーサイドの精神が日本人にはとても好感が持てたのではないでしょうか。
海外の試合では珍しくない、試合終了後に選手が花道を作り互いの健闘をたたえ合う光景は、日本のラグビーの試合では余り見られないことや、そもそも今回のワールドカップで初めてラグビーの試合を観たという人にとっては、その光景は新鮮であり感動的だったことでしょう。
また、ラグビーの観客席は、両チームのファンがごちゃまぜに配置され、観客同士も試合終了後には隣にいる相手チームのファンとノーサイドを体感できるので、そこもラグビーの魅力ですね。
そしてノーサイドと同じぐらいよくラグビーでは「All for one,One for all」という言葉を聞きます。
チームのため、仲間のために献身的なプレーでパスを繋いでいくラグビーのプレースタイルも、日本人の心に響いたのではないでしょうか。
仲間とパスをつないでトライというゴールを目指す姿は、タスキを繋いでゴールを目指す駅伝に似ているところがあります。
駅伝に感動する、そんな国民性がラグビーにハマったのかもしれません。
とにかく面白い
ラグビーは応援しながら声が出てしまう。とにかく面白い。
がんばれ!日本
— 日向 (@HEqjca1xrBML3hK) October 13, 2019
ラグビーW杯なんやけど
・100メートルを10秒台で走る100キロが普通にいる
・コンタクトの衝撃は交通事故レベル
・ひと試合で体重が7キロ減る
・120キロを一発で宙に浮かせるタックラー
・もう試合がとにかく面白いそんな感じでもう最高
— 当職ぴっぴ@ (@emeth_pippi) September 24, 2019
今回のワールドカップでラグビーにハマった人にラグビーの何が面白いのと尋ねたならば、「とにかく面白い」が一番の答えなのではないでしょうか。
ラグビーが面白い理由はいくつもあると思いますが、選手たちのプレーに理屈じゃなく心に響く何かがあって、「とにかく面白い」という表現に至ったのだと思います。
特に今までラグビーに全く触れてこなかった人が、いきなり観戦したのが世界中の一流プレイヤーが出場するワールドカップだったのであれば、なおさらラグビーの面白さに魅了されてしまうでしょう。
でももしかするとそんなことより、日本代表が勝ち続けていることが、「とにかく面白い」の一番の理由かもしれません。
極論を言えは、日本が強けりゃなんでも面白い状態ですね。
日本が早々に負けを重ねていたら、これほどまでに盛り上がっていなかったかもしれません。
ラグビーの魅力はこれだけではありませんが、試合が中だるみすることなく常に攻撃的な展開が続くことや、試合が終了すれば選手はもちろん観客も敵味方関係なく互いの健闘を称え合うノーサイドの精神、そして理屈抜きでとにかく面白い、そんなところに多くの日本人が今回のワールドカップでラグビーにハマったのではないでしょうか。
サッカーの面白くないところ
「サッカーよりラグビーのほうが面白い!」
いきなりそんな事を言われたサッカーファンは、ラグビーとサッカーどちらが面白いかなんてハナから勝負していないのに、いきなりマウントをとられた感じで非常に不愉快な思いをされているかと存じます。
お気持ちは察しますが、一応サッカーのどんなところに負のイメージを抱いているのかSNSにあがっていた声を紹介させてい頂きます。
シミュレーション
サッカーでたまに見るシミュレーション(チャージを受けた振りをすること)というものを、ラグビーでは見たことがありません。
— serow:反消費税増税・国債発行推奨 (@serow01) October 14, 2019
ラグビーっていう大男たちが正々堂々闘う大迫力なフェアプレースポーツを見た後だと
シミュレーションやマイボール主張を繰り返すサッカーってスポーツが急に姑息な競技に見えてきちまった…— メキシかん (@rainbow_ihi) October 15, 2019
サッカーでのシミュレーションとは一般的に、ファウルを受けたかのようなふりをして審判を欺く行為などです。
このシュミレーションは、サッカーでは勝ちにこだわった一つのテクニック的なものとして捕らえられたりしますが、日本人の感覚としてそれは技というより、単に嘘ついてるだけで、見ていて気持ちのいいものではないかもしれませんね。
ラグビー選手のタックルを受けてもすぐ立ち上がる姿を見てしまうと、余計サッカーのシミュレーションに興ざめしてしまうのでしょう。
倒れた後すぐに立たなかったりする遅延行為や、時間稼ぎのためのボール回しについてもマイナスな意見がありました。
サッカーファンからすれば、それも勝ちにこだわったサッカーの重要な要素かもしれませんが、それが理解できない人には、サッカーを面白いと感じることはできないのかもしれません。
点数が入らない
単純に点がなかなか入らないスポーツはつまらない試合になりやすいね….
結構サッカーがそうなんだな— アモルファスFX (@amor_phous19) October 15, 2019
ラグビー、ルールまだ理解しない人が多くても人気出たのはこのスピーディな展開と点がすぐ入るところなのかしら。相手のディフェンスが強くてもパス繋がれば点に繋がる兆しが訪れるし。サッカー観るのが苦手な人は点がなかなか入らないから、ってよく言うもんね。ルールはラグビーより難しくないのに。
— 逸可実和子/みわっち (@itsukamiwako) October 13, 2019
ゴール数を競う競技であれば、当然得点シーンが多いほうが盛り上がりますが、サッカーはどちらかと言うとディフェンスのほうが有利なスポーツなので、点が入らいないことが面白くないと言われるのは酷な気がします。
逆に点がたくさん入る試合が面白いかと言えば、そういう場合はワンサイドゲームになりがちで、決して面白い試合とは言えないでしょう。
このサッカーは点が入らないから面白くないと言う人は、そもそもサッカー自体に興味がないのかもしれませんね。
サッカーファンからすれば、ラグビーの1トライの得点が多すぎだし、ワンサイドゲームのときの点差がえげつないだろと言いたいでしょうね。
点が入らなということと、その競技の面白さは別のように思います。
審判に敬意がない
バスケ顧問経験者としてラグビーを見てると、
審判のファウルの笛にとても敬意を払ってるのが素晴らしい。
バスケやサッカーは「いかに審判の目を欺くか」というプレーやパフォーマンスがあるから、それはちょっと違和感があったんだよなあ。— ぴのこ (@pinoko_314) October 13, 2019
サッカー好きだけど、ラグビーの何が良いって、レフェリーに対して敬意が払われてて、選手が食ってかかったりってまずないんよね。
— 青ひげ (@0n0rLbgCBgooBjT) October 13, 2019
確かにサッカーの試合を観ていると、審判に詰め寄ったり、ときにそれがしつこすぎてカードを貰う選手がいたりします。
実際は抗議ではなく、何がファールだったのか確認しているだけかもしれませんが、サッカーの試合を見慣れていない人からすれば、審判へのクレーマーに見えて敬意が感じられないのかもしれません。
一方ラグビーの審判は、反則を罰するのではなく試合を切らさずにスムーズに進行する事を目的にしていて、試合中反則にならないよう選手にアドバイスをしているそうです。
選手も裁定に納得がいかなくても、詰め寄るようなことはなくキャプテンが質問し、それに審判が丁寧に説明するとのこと。
しかもその音声は、マイクを通して視聴者にも届いているのはご存知かと思います。
審判と選手の関係がどちらが上とかではなく、共に尊敬しいい試合に作り上げていくという姿勢がラグビーは見えやすくなっています。
サッカーも選手と審判の間に尊敬がないわけではないと思いますが、それが分かりづらく、詰め寄るシーンが目立ってしまうため、審判に対して尊敬がないように見えてしまうのかもしれません。
ラグビーの面白くないところ
サッカーばかり悪く言っているようになってしまうので、ラグビーがつまらないという意見も紹介します。
ルールが分かりづらい
ラグビー日本頑張ったなぁ
わちゃわちゃして分かりづらいルールだけど気迫は伝わる— ゆうり (@yurii_0220) October 13, 2019
家族にラグビーやってる(やってた)人がいれば聞けるけど、確かにラグビーのルールはちょっと分かりづらい部分あるものね。#ニュースな会#中居正広
— Rebecca (@rebecca_lucky5) October 12, 2019
これは昔からある、ラグビーあるあるですね。
ただルールが分からないと言っている人でも、敵陣の奥までボールを運ぶこととボールを前にパスできないくらいは知っていると思うので、分からないと言っているのは何が反則なのかではないでしょうか。
スクラムやモール、ラック(すでにこの3種類の違いが分かりづらい)の最中に、審判がホイッスルを鳴らしても、詳しくない者からすれば、あのごちゃごちゃした中で一体何が反則なのかさっぱり分からず、それが繰り返されると中には飽きてしまう人がいるかも知れません。
ただ、今はラグビーフィーバーで、たとえルールが分からなくてもラグビーはとにかく面白い、という人がほとんどで、ルールが分かりにくいことは大した問題ではないようですね。
その他の面白くない理由
ルールが分かりにくい以外にラグビーが面白くない理由として
- 戦力差
- タックルが痛そう
- 外国人ばかり
- ただつまらない
以上のような意見がありました。
戦力差については、確かにラグビーは番狂わせが起きにくい競技と言われているので、実力差のあるチームの対戦は、ほぼ想定通りの結果になってしまうため、面白みにかけるかもしれません。
タックルが痛そうについては、タックルがなかったらもはやラグビーではないので、タックルのないタグラグビーを観てください、としか言いようがありません。
外国人ばかりなのがつまらいは、ラグビーのプレー内容とは関係なく国籍が気になるのであれば、クラブチームを応援するしかないですね。
特に明確な理由がなくつまらないと言っている人は、ただの天の邪鬼でしょう。
ごく一部ですが、ラグビーが面白くないという声を紹介しました。
少なくとも今回のワールカップで日本代表が勝ち続けている間は、ラグビーが面白くないという人はほとんどいないのではないでしょうか。
まとめ
以上、サッカーよりラグビーのほうが面白いというSNSの声をご紹介しました。
サッカーファンからすれば、勝手にラグビーと比較されて、しかも面白くないとディスられて不愉快な話だと思いますが、ラグビーの常に積極的な試合運びやノーサイドの精神、それらを観ていて湧き上がる何とも言えない高揚感が、よりラグビーを面白くさせているようです。
でもその競技が面白いかはどうかは、それぞれが決めることで、わざわざ比較する必要はなく、「サッカーもラグビーも面白い」でいいと思いますけどね。
そして本当のラグビーファンは、サッカーよりラグビーが面白いなんて意味のない比較はしないでしょう。
ノーサイドの精神があるはずですから。
でも本当のところ、その競技が面白いか否かは、結局日本代表が強いかどうかじゃないですかね?
やっぱり日本代表が強いとなんでも面白い!
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