紅茶は長期保存がききますが、開封後は空気中の湿気を吸収してカビが生えることがあります。
カビかどうかの見分け方は、臭いで判断するのが一番早いです。
紅茶は、カビ臭くなって茶葉が湿気で固まってしまいます。
表面に白い綿のようなものが付いていたらか、なりカビが繁殖してしまっているため廃棄しなければなりません。
ペットボトルの飲みかけの紅茶も長時間の常温放置で腐ってカビが生えますし、抽出した紅茶もティーポットを放置するとカビが繁殖します。
もし、カビが生えている紅茶を気付かず飲んでしまっても、胃酸の方が強力ですので体調に変化が起こらないことが多いです。
でも、体調不良が長引いて食事がとれないようなときは受診が必要になります。
今回は、紅茶のカビの見分け方とカビが生えた紅茶を間違って飲んでしまった時の対処法などを紹介します。
紅茶にカビは生える?
紅茶は、一度開けると空気中の雑菌に触れ湿気を吸ってしまうため、カビが生えることはあります。
紅茶は空気に触れないよう密封して直射日光の当たらない、なるべく涼しい室内に保存するのがおすすめです。
冷蔵庫や冷凍庫に入れてしまうと臭い移りして紅茶の風味が落ちてしまうので、冷蔵庫や冷凍庫の保存はあまり向いていません。
ペットボトルの紅茶は、飲み切れなかった分を常温で放置してしまうと、3~4日で腐ってカビも生えることがあります。
また、抽出した紅茶も当日中に飲み切れなかったら廃棄した方が良いですよ!
以前、ティーポットに入れっぱなしになっていた紅茶を洗おうとしたら、白い浮遊物がびっしり紅茶の表面に浮いていたことがあります。
カビの繁殖力は衝撃的でしたので、早めに飲むことをおすすめします。
紅茶に生えたカビの見分け方
紅茶にカビが発生すると、茶葉が吸湿によって固まり表面がうっすら白い糸のようなものが付き、カビの臭いが強くなります。
カビの臭いがしますので気づくことができますが、まぎらわしい色や状態もありますので紹介します。
まず、アールグレイティーは香料の粒子がブレンドされている製品があるようです。
香料の粒子の色は白っぽいためカビと迷いやすいですが、カビ臭がなく固まりがなければ特に問題はないでしょう。
また、ダージリンティーは緑っぽく見える茶葉が混ざっていて心配になりますが、発酵を控えめにして香りをできるだけ残す加工法をしているため、他の紅茶と比べて色が薄くなっているそうです。
アイスティーが白く濁るのは大丈夫?
自宅でアイスティーを作るとき、白い泡が出てにごってしまって驚いたことはありませんか。
白い泡はカビではないので安心してください。
白い泡は、「クリームダウン」といわれていて、抽出した紅茶が冷えるときに紅茶に含まれるタンニンが凝固し結晶化するために発生します。
特にアイスティーは濃い目に入れて氷で冷やしますので、濃い紅茶にはタンニンが多く含まれるために「クリームダウン」が出やすくなります。
「クリームダウン」を発生させないアイスティーの入れ方は下記を参考にしてください。
- 熱いうちに少量の砂糖を入れる
- あらかじめグラスに氷を入れて準備する
- 一気にアツアツの紅茶を入れてかき混ぜる
また、硬度の高いミネラルウォーターで紅茶を入れると鉄に反応して紅茶が黒っぽくなりますが、品質劣化ではありません。
鉄製のカップを使っても同じような反応をしますが、同様にカビや傷みではないので大丈夫です。
カビの生えた紅茶を飲んだけど大丈夫?
もし、気づかずにカビの生えた紅茶を飲んでしまっても、コップに半分程度ならカビ菌は胃酸に負けてしまうのであまり心配いらないでしょう。
飲んだ後、お腹を壊して2日程度で回復せず食事が取れなかったり、日常生活に支障をきたすようなら受診が必要になります。
見た目にカビかどうか怪しい紅茶はあまりおすすめできません。
10年前の紅茶が飲んでも大丈夫だったという話もありますが、たまたま保存状態がよい紅茶で、免疫力がある方が飲んだということかもしれません。
臭いが変だと感じたら飲まない方が賢明です。
熱湯を注いでも雑菌は全部死滅できるわけではないので、カビが生えた紅茶を飲むのは避けた方がよいでしょう。
まとめ
今回は、紅茶のカビの見分け方とカビが生えた紅茶を飲んだ時の対処法などを説明しました。
- 紅茶は開封後、吸湿してカビが生えることがある
- 紅茶の茶葉にカビが発生すると湿気で固まって白い糸がつく
- ペットボトルやティーポットの紅茶がカビると白い浮遊物が浮いてくる
- カビが生えた紅茶を少量飲んでも体調変化は起きないことが多いが、腹痛などの症状が2日以上続いたら受診が必要
紅茶は開けたらなるべく香りよいうちに飲んでくださいね。
保存用の缶に乾燥剤を入れておくといいですよ!
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