ケチャップは、オムライスやナポリタン、ハンバーグや焼き肉のたれなどにも使えて便利な調味料です。
味に変化もないので、開けてから長い間違和感なく使い続けることもあるのではないでしょうか?
ケチャップは賞味期限切れから2年過ぎても、臭いや味などに問題がなければ加熱する調理で使用できる場合もあります。
開封後のケチャップの賞味期限は、約1ヶ月ほどです。
それでは、ケチャップは賞味期限切れから2年過ぎても使えるか、開封後の賞味期限はいつまでかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
ケチャップの賞味期限切れはいつまで使える?
未開封のケチャップは、賞味期限が過ぎても冷蔵庫などで温度管理ができていれば1年くらいまで使えるでしょう。
期限切れになって2年過ぎても使える?
未開封であっても期限切れになって2年経過というと、賞味期限と合わせて製造後3年以上になりますので、容器の破損やそれ以外で不都合が生じる可能性が考えられます。
冷暗所(1~15℃が目安)や冷蔵庫などで温度管理をしっかりできていて、見た目や臭い・味などで問題がないようでしたら使用できる場合もありますが、自分でしっかりと確認し、自己責任で使うようにしてください。
ただし使用できると判断しても、安全面を考えて加熱料理に使用するようにしましょう。
ケチャップの賞味期限が長いのはなぜ?
ネット上に、「キャンプ用にと買ったのに、いつの間にか賞味期限が切れていました。と言うかケチャップにも賞味期限があったのね。」という声がありました。
ケチャップは原料に腐敗防止や殺菌作用がある砂糖や塩、お酢が含まれているため長持ちします。
お酢の強い酸性によって、微生物のほとんどが生存できません。
酢の殺菌力は、食中毒の原因になるブドウ球菌やサルモネラ菌、大腸菌などを死滅させるほど非常に強力だと言われています。
お酢の力によってケチャップは酸性に偏った食品になりますので、保存料が使用されていなくても長期保存ができます。
しかし、微生物が発生しなくても酸化や乾燥などで劣化は進みますので、安心しきることなく早めに使い切るようにするとよいでしょう。
ケチャップの開封後の賞味期限はどれくらい?
ケチャップを開封後は、賞味期限に関わらず、冷蔵庫で保存して 1ヶ月程度で使い切るようにしましょう。
1ヶ月程度で使い切るとよい理由
ケチャップの容器を開けた場合は、賞味期限がたとえ1年あったとしても、表示に関係なく1ヶ月を目途に使い切るとよいでしょう。
その理由は、開封することで空気に触れるので、雑菌が入りやすくなり劣化の進みが速くなるからです。
冷蔵庫で保存することによって劣化の速度を多少遅らせることはできますが、1ヶ月が限度です。
従って、一度開封したケチャップは早めに使い切ることが望まれます。
1カ月過ぎると腐る?
冷蔵庫での保管をしっかりしていれば、1カ月過ぎても腐りはしません。
「食品安全検査センター」が、開封後5ヶ月経過したケチャップのキャップやパッケージの中を調べた結果、有害な菌は検出されなかったそうです。
腐敗を防ぐ効果の高い塩や、殺菌効果の高いお酢のお陰で菌の発生を抑えられたと考えられます。
検査では安全でしたが、容器の口部を食材につけてそのまま蓋をしてしまうなど取り扱い状況によっては傷んでしまうこともあります。
また、酸化や乾燥で色や香りなどが変化してしまうため、味の保証もできなくなります。
開封後1ヶ月を過ぎたケチャップを使う場合は、使う前に臭いを嗅ぐなど十分に注意し、問題ないと判断しても、加熱して使うようにしてほしいです。
ケチャップの保存方法
ケチャップの保存方法は、未開封の場合では直射日光の当たらない涼しい所で保存します。
開封後は、冷蔵庫で口部を上向きにして、立てて保存します。
未開封の場合
未開封のケチャップは、常温保存が可能です。
しかし、直射日光が当たるなど極端に暑い場所や逆に寒い場所での保存は、容器が劣化したり中身の品質に変化が起きたりすることもありますので、そういった場所は避けて保存しましょう。
冷蔵庫に保管しなくても、戸棚やシンクの下などで保存すれば、日持ちさせることができます。
開封後の場合
開封後のケチャップは、常温保存ではなく冷蔵庫に保存することが大事です。
開封すると空気に触れて酸化が始まりますが、この酸化は温度が高いほど進みが速いので、冷蔵庫保存が適しています。
我が家で使っているケチャップの表示には「開封後は口部を清潔に。ふたをしっかり閉め、必ず冷蔵庫で保存し、なるべく早めにご使用ください。」とあります。
チューブのケチャップは、口部に絞り出した後のケチャップが残ってしまいがちです。
そのまま蓋を閉めると、蓋が良く閉まらない、口部に残ったケチャップが固まってしまうなどの原因になります。
そうなるとお酢の成分が飛んで殺菌力が弱くなり、雑菌やカビが発生することにもなりかねません。
キッチンペーパーなどで綺麗に拭き取ってから、蓋を閉める習慣をつけるとよいでしょう。
また、冷やし過ぎるとケチャップの品質が変化しますので、冷蔵庫の奥の方やチルド室ではなく、ドアポケットなどに立てて保存するのがおすすめです。
さらに、開封した日にちを容器にメモしておくと、いつまでに使い切ればよいかの目安になります。
逆さま保存はNG
私は、チューブタイプのケチャップの中身が少なくなってきた時には、蓋部分を下にして冷蔵庫のドアポケットに保存していました。
でもこの保存方法は、トマトの水分が多いケチャップではNGだそうです。
ケチャップの水分が分離することがあり、蓋部分を下にして保存すると、水分が口部に溜まり、蓋を開けた時にこの水っぽいトマトケチャップがこぼれ出てしまう場合があるからです。
水分が分離しても品質に問題はなく、分離した場合は、ケチャップの容器を上向きにして蓋を抑えて振り動かすと元に戻ります。
また、冷蔵庫にしまう時に中の空気をしっかり抜くと分離を防げるそうです。
冷凍保存は可能?
ケチャップは冷凍保存しても、特に問題はないです。
風味や旨味がやや落ちることもあるでしょうが、冷凍することで酸化の進みが緩やかになりますので、冷蔵庫で長く保存するよりも劣化しにくくなるでしょう。
解凍して使う場合は、前日から冷蔵庫に戻し、自然解凍すれば大丈夫です。
しかし、冷凍と解凍を繰り返すと劣化が進みますので、製氷皿や小さめのタッパーなどを使って、小分けにして冷凍保存すると使いやすいです。
解凍したケチャップは風味や旨味は落ちてしまうので、加熱して調理することをおすすめします。
ケチャップは腐るとどうなる?
ケチャップが傷んでいるかどうか見分ける一番のポイントは、見た目の色の変化です。
トマトのリコピンの赤色に変化が見られたら、食べるのは止めましょう。
ケチャップが腐った時の変化を記します。
- 見た目の色:色が変化する。赤色が黒っぽい褐色になります。
- 見た目の容器:容器が膨らんだり、口部にカビが生えたりする。容器が膨らむのは、中身が腐ってガスが発生している、口部にカビが生えていると傷んでいると考えられます。
- 臭い:異臭や刺激臭がする。違和感を覚えるほどの異臭や刺激臭は腐っていることが考えられます
- 味:強い酸味がある。ケチャップは元々酸っぱい味がしますが、あまりにも酸っぱい場合は傷んでいる可能性が高いです。
腐ったケチャップを加熱しても使用することはできません。
加熱により微生物は死滅しても、その有毒な物質は消えません。
まとめ
ケチャップは賞味期限切れから2年過ぎても使えるか、開封後の賞味期限はいつまでかなどについてお伝えしました。
- ケチャップは賞味期限切れになっても、冷蔵庫などで温度管理ができていれば1年くらいまでは使えることが多い。
- 賞味期限切れから2年過ぎたケチャップは、見た目や臭い・味などで問題がなければ使用できる場合もある。
しかし、自分でしっかりと確認して使うことが必要です。
- 開封後のケチャップは、賞味期限に関わらず、冷蔵庫で保存して 1ヶ月程度で使い切るとよいい。
- 未開封のケチャップは常温保存が可能。
- 開封後のケチャップは、常温保存ではなく冷蔵庫に保存することが必須。
- ケチャップは腐ると、見た目や臭い・味に変化が表れるので、見逃さないようにしましょう。
ケチャップには抗酸化作用のあるリコピンが多く含まれていて、しかも保存料を使用していないので、美容にも健康にもとてもありがたい調味料です。
最後まで美味しくいただけるように、賞味期限切れの扱いや保存方法などについてこの記事を参考にして、日々の食事に野菜の恵みを取り入れてもらえたらうれしいです。
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