やすらぎの刻(道)第78話ネタバレ悲しき接吻!フミコ死す熊嵐が小野ケ沢に吹く

やすらぎの刻 道 第78話 やすらぎの刻

第78

  • 根来(浅井)しの・・・清野菜名
  • 根来公平・・・風間俊介
  • 根来公一・・・佐藤祐基
  • 根来三平・・・風間晋之介
  • 根来信子・・・井上希美
  • 根来幸子・・・木下愛華
  • 爺・・・花王おさむ
  • 鮫島紀子・・・佐久間麻由
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紀子、鬼畜の扱い

公一と公平が小屋の外で話をしている。

公一が、今夜は小屋に泊まっていくので公平は小野ケ沢に帰るように言った。

すると公平は、自分も泊まっていくと申し出た。

公一はそれを了承し、小銭を渡しどこかから卵を分けてもらうよう言った。

するとそこに見知らぬ爺が現れ、公一が紀子の知り合いだと伝えると、爺は「鮫島〈紀子の嫁ぎ先)の大旦那に頼まれて若奥さんに飯届けとるもんだ」と名乗った。

公一は紀子の処遇を爺に聞くと、紀子は小屋に一人きりで医者にも診てもらえず、鮫島家のものは誰も様子を見に来ず、食料は1日2回小さいサツマイモ2個程度だった。

それを聞いた公一は、その爺に有り金全部を手渡して、「大して金は入ってねえけど、これで何か栄養のつくもん食わしてやってください。よろしく。余ったらあなたに・・・よろしくお願いします」と懇願した。

そして公平を卵を分けてくれるところまで案内するようお願いした。

去り際に爺が、「若奥さん(紀子)は優しい人じゃ。病気がうつるから入るなとわしに言う。あの人が鮫島に来たときからわしゃ知っとる。若奥さんは顔も心もきれいな人じゃ。わし最後までちゃんと面倒見る。心配すんな」と言って出ていった。

公一は黙って頭を下げていた。

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公一と紀子、2度目の別れ

夕方になり、公一が紀子の手を握っている。

紀子が、「夢じゃないんだ。本当に公ちゃんだ。小野ケ沢からわざわざ来てくれたの?」と言うと、公一は小野ケ沢での暮らしぶりを話した。

そして、いっしょに小野ケ沢に帰ろうと告げた。

それを聞いた紀子は涙を流しながら満州の話をしだした。

「満州は広く、山が全然ない。見渡す限りコーリャン畑。夜は満天の星が広がる。

そして遠くで誰かが歌うきれいな歌声が時々聞こえてくる。

その歌は、満蒙開拓団に土地を奪われた満人たちの誰かが歌う悲しい歌。

きれいで悲しい歌。それはホーミーという独特の歌い方」

そう話すと咳き込む紀子。

公一は、「しゃべるな」と言って自分の口で紀子の口を塞ごうとした。

紀子は、「駄目うつる。駄目、本当に・・公ちゃん」と言って拒むが、公一は強引に唇を奪った。

紀子が再び咳き込むと、外にいた公平が部屋には入ってきて桶を渡した。

公一が紀子の背中を擦りながら、「小野ケ沢に帰ろう」と言うと、「嬉しい。でも無理」と返す紀子。

公一は何度も一緒に帰ろうと言うが、紀子は「夢の中でこれから小野ケ沢に帰る」と言って公一の顔を触った。

 

夜、公一は病気がうつらないようにと公平を小屋の外で寝かせた。

公平は夜空を見ながら、ニキビへの手紙の文言を考えていた。

「紀子姉さんに今日会ってきたよ。姉さんは大丈夫だ、心配するな。ホーミーって歌い方があるんだってな。どんなもんなのか聴いてみたいな。ハゲも青っ洟もその歌を聴きながらそっちの星空を見てるんだろうな。」

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山の主、逝く

翌日、公一と公平は帰路に就いた。

途中カラスが騒がしく鳴いているところを目撃し、それは荒木の家の方角だった。

家に着くと三平が雨漏りの修理をしていた。

しのから連絡があったか三平に聞くが、何もなかった。

信子と幸子が、水沼の様子を聞いていると鉄兵が大きな塊を持って家に入ってきた。

鉄兵がその塊を台所に置くと、幸子がそれが何か尋ねた。

鉄兵は、「肉だ。フミコの肉だ」と答えた。

フミコが荒木の畑に現れ、仕掛けてあった罠にひっかかたが、荒木は捌くことができず鉄兵に処理を頼んできたのだった。

鉄兵は「フミコの奴、悲しそうにわしの目を見た。ひと晩血抜きして明日食おう」と言い、去り際に「今夜は山から風が吹くぞ。熊嵐と言うんじゃ。熊が死んだ晩はきっと吹く。そしたらみんなで祈ってやれ」と言って帰って行った。

〈公平ナレーション〉

フミコが死んだ。ここらの山の主だった。フミコが死んで肉になっちゃった。その晩、本当に熊嵐が吹いた。

その夜、小野ケ沢に風が吹いたところで、第78話終了。

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