テレビ朝日、帯ドラマ劇場「やすらぎの刻-道-」
2020年1月21日放送、第200話の内容をご紹介。
シナリオ界の巨匠、向井爽吉がやすらぎの郷に入居していたことを知り動揺する菊村。
名倉理事長が、向井の娘に延命治療を依頼されたことに困惑している姿を見た菊村は、妻律子の死に際を思い出し・・・。
■やすらぎの刻-道-第200話 あらすじ(公式ツイッター)
【明日21日ひる12:30〜第200話あらすじ】
菊村栄(#石坂浩二)は、”シナリオ界の巨匠”向井爽吉がずっと以前から入居していたことを知り、動揺する。理事長・名倉修平(#名高達男)によると、向井はパーキンソン病に老衰が加わって長い間、意識がないという。#やすらぎの刻 pic.twitter.com/oNnBVY21pq
— やすらぎの刻〜道 (@yasuragino_toki) January 20, 2020
名倉理事長の苦悩
菊村(石坂浩二)が、シナリオ界の巨匠、向井爽吉のやすらぎの郷入居の経緯を名倉理事長(名高達男)に尋ねた。
名倉理事長は、向井爽吉が今は亡き日本映画界の巨匠、小木次郎監督の脚本を務めていて、小木監督と付き合いのあったやすらぎの郷創設者、加納英吉が向井の入居を推薦したからと説明した。
小木監督の名前を聞いた菊村は、かつて妻の律子が一度だけ小木作品に出演したことを思い出した。
名倉理事長は、3日前に向井が意識を失い、延命治療をせず自然に息を引き取るのを待つ方針だったが、音信不通だった向井の娘から延命治療を願う連絡があったことを話した。
胃ろうによる延命を望まない名倉理事長だったが、家族の申し出を断り患者が亡くなった場合は、保護責任者遺棄致死罪で罰せられてしまうため、胃ろうの処置をしなければいけないと語った。
しかし、延命が患者本人にとって本当に望ましいことなのかと苦悩していた。
そんな理事長に菊村は、自分が植物状態になったときに、老いた体を人目に晒して生かされるの嫌だと答えた。
菊村の懺悔
部屋に戻った菊村は、向井爽吉シナリオ全集を手に取り、若かりし頃向井ら偉大な先人の作品からシナリオを学んでいたことを思い返した。
そして、菊村はその師と仰いでいた向井の死期が迫り、その処遇を名倉理事長に問われたが何も答えることができなかった自分を嘆き、延命させることなく最後を迎えた律子のことを思い出した。
そして「俺は今、どうしたらいい?」と心の中で律子に問いかける。
すると、部屋のソファーに律子(風吹ジュン)が現れ、「あなた、あの時わたしにどうしたの?」と言い、律子が危篤に陥り、医者が人工呼吸器をつけようとしたときのことを菊村に問いかけた。
困惑する菊村に、「安らかにしてやってくれって、そう言ったの」と代弁する律子。
菊村の目の前に移った律子は、あの時そう言ってもらえて苦痛から解放されたと、何度も感謝の言葉を掛けた。
しかし菊村は悲壮感を漂わせ、その言葉は、「お前(律子)を殺してくれと言うのと同じことなんだ」と語った。
そう語る菊村に、あのときはもうすでに自分は死んでいたと笑う律子。
そんな律子に菊村は、「実は・・・違う問題なんだ」と言って、語り始めた。
「あの頃、俺は看病に疲れてて・・・おまけに仕事でも追い詰められてて・・・お前のこと、煩わしくなってきてたんだ・・・。
意識のないお前を看病することから・・・一刻も早く解放されたいって・・・解放されたいって・・・心で思って・・・。
だから・・・。
俺は、お前・・・」
涙ながらに語る菊村が、ふと気づくと律子の姿は無くなっていたが、「フフフ・・・感謝してるわ」と言う律子の声だけが聞こえた。
そして、首を横の振る菊村の姿があった。
向井爽吉逝く
朝、サロンで菊村が新聞を読んでいると、有坂エリ(板谷由夏)がやってきて、向井が少し前に息を引き取ったことを伝えた。
菊村は少し驚いたあと、胃ろうの処置をしなかったのか尋ねると、その手術をする前に亡くなったと告げる有坂。
そんな二人の前を、名倉みどり(草刈民代)の案内で向井の娘が通り過ぎ、テラス席に腰を下ろした。
それと同時に菊村のところにロク(橋爪功)がやってきて、ロク(ミッキー・カーチス)が生前葬をやるため孫に招待状を送ったが、すべて欠席で戻ってきて落ち込んでいると伝えに来た。
菊村は、有坂に向井宛の花を用意するようお願いした。
ロクに誰か死んだのかと尋ねらた菊村は、無難な返答をしたあと持っていた新聞をロクに渡し席を発った。
テラスで一人佇む向井の娘、あゆみ(竹下景子)に、「向井先生のお嬢様ですか?私、脚本家の菊村栄というものです」と声を掛け頭を下げた菊村。
何も語らず会釈で返すあゆみに菊村は、向井を師と仰いでいたこと、そして向井がやすらぎの郷に入居していることを知らず、言葉を交わすことがないまま向井が逝ってしまったことを悔やみ、「無念です」と言葉を掛けその場を去った。
第200話、終了。
感想
本日の放送が200話目。
そんな節目の回だからなのか、尊厳死や菊村先生の懺悔など、いつもにはない結構重めの内容でした。
そんな中、ロクがぶっ込んできたマロの、孫に全拒否された話はこの回唯一の笑いどころでしたね。
ちなみに100話目はどんな内容だったか見返してみたら、三平の死を伝えるため公平が横浜のしのを訪ね、公次の戦死報告が届いた回でした。
100話目もかなり重い話でした。
最終話に向かってだんだんと、このドラマのテーマである老いや死について考える内容が増えていくんでしょうね。
不謹慎ですが、また誰か亡くなってしまうんでしょうか。
視聴者の声
リビング・ウィルについてまた考えさせられる回 #やすらぎの刻
— ミレー (@miredaisuki) January 21, 2020
倫理観とか人間の尊厳とか
医者の悩みまで
相談される栄ちゃん…#やすらぎの刻— yuki_qyupi (@YQyupi) January 21, 2020
菊村先生を責められる人は誰ひとりとしていないよ #やすらぎの刻
— ミレー (@miredaisuki) January 21, 2020
こんな時になんだけど生前葬全員欠席は笑うw #やすらぎの刻
— いかサイダー (@Captdaisuki) January 21, 2020
なんか竹下景子さんも風吹ジュンさんもみんな綺麗だなぁ #やすらぎの刻
— いかサイダー (@Captdaisuki) January 21, 2020
まとめ
やすらぎの刻、第200話。
向井爽吉が意識を失い、名倉理事長は延命治療を行わず自然に死を迎えることを望んだが、向井の娘が延命処置を望んでいることに苦悩していた。
名倉理事長の苦悩する姿に、妻律子の死に際を思い出す菊村。
そこに律子が姿を現し、菊村の決断に感謝の言葉を掛けるが、菊村は律子の延命治療を拒んだのは、当時看病に疲れ、また仕事が上手く行かなかったことから、律子のことを煩わしく思ったからだと涙ながらに語った。
そんな菊村に、律子は「感謝してるわ」と声を掛けた。
翌朝、有坂から向井が胃ろうの手術を受けることなく亡くなったことを知らされ驚く菊村。
ちょうどその時、菊村の前を向井の娘、あゆみが通り過ぎテラスで一人佇む。
菊村はあゆみのもとへ行き、向井を師と仰いでいたことや、近くにいながらそのことを知らず言葉を交わすことなく別れを迎えてしまったことを悔やむ言葉を掛けた。
コメント