テレビ朝日、帯ドラマ劇場「やすらぎの刻-道-」
2019年10月15日放送、第137話の内容をご紹介。
お嬢が竹芝柳介の面倒をやすらぎの郷で見て欲しいと言うが、それを諦めるようマヤが説得。
しかし、それが2人の喧嘩に発展してしまう。
高井も説得に乗り出すもイマイチな結果に。
すると意外な人物たちがこの問題に加わり・・・。
■やすらぎの刻-道-第137話 あらすじ(公式ツイッター)
【明日15日ひる12:30〜第137話あらすじ】
世間を騒がせた孫・竹芝柳介(#関口まなと)が釈放されたら、『やすらぎの郷 La Strada』に迎え入れる事はできないだろうか…白川冴子(#浅丘ルリ子)の願いは、理事長夫妻だけでなく、水谷マヤ(#加賀まりこ)にも反対され、2人は大ゲンカ。#やすらぎの刻 pic.twitter.com/cFMs3X0Qgl
— やすらぎの刻〜道 (@yasuragino_toki) October 14, 2019
知られざるマヤの過去
お嬢(浅丘ルリ子)の部屋からの帰り道、菊村(石坂浩二)はTwitterについて考えていた。
〈菊村のナレーション〉
お嬢の怒りは、理にかなっていた。
考えてみると元々おかしい。
赤の他人の個人的な事を世間にばらまくのもおかしなことなら、好奇心の強い暇人がそれに乗り、次々につぶやきを書き加えていくのも。
それはもはや、つぶやきという範疇のものではなく、他人をおとしめて快感を覚えるという、人として恥ずべき卑劣の連鎖だ。
そういうことがスマホやらパソコンやらを利用して、社会全体に病気のように広がっている。
お嬢の言うことは核心を突いていた。
菊村の部屋。
マヤ(加賀まりこ)は、お嬢が竹芝柳介の面倒を見たいと言っていることを菊村から聞いた。
マヤは、「あいつにTwitterの怖さを説明するなんて無理!マロに相対性理論を教えるより難しいわ」と笑い、柳介を郷に入れることはお嬢のわがままだと言った。
菊村も、「お嬢はさ、そこんところを自分の家みたいにさ、まるっきり勘違いしちゃってるんだから」と賛同した。
マヤは、「私から言ってやる」と言って、お嬢の説得に乗り出した。
お嬢の部屋を訪れたマヤと菊村。
マヤが、「それはあんたのわがままよ。ここはね、あんただけの場所じゃないの」と言うと、「あんたには、女の気持ちがわからないのよ」と返すお嬢。
「あら?、わたし女よ?」と返すマヤ。
お嬢「子供を作ったことのある女を、女っていうの」
マヤ「あるわよ私だって。ジェルとフィル」
お嬢「何よ?それ。ジェルと何?フィル?」
マヤ「子どもの名前よ。ジェラールとフィリップ。2人とも結局は流れたけどね。私の中ではちゃんと生きてるの。ジェルが53才と3ヶ月。フィルは48と6ヶ月。生きてればね」
お嬢「馬鹿みたい。死んだ子の年を数えるってやつね。産みの苦しみを経験して、初めて女は女っていえるの。あんたには子供を持った親の気持ちがわからない。ましてその子が世の中からバッシングされて、一人で苦しんでるときにね、守ってやろうっていう気持ちが!」
マヤ「正確に言ってよね」
お嬢「どういう意味よ?」
マヤ「母親の気持ちじゃなくて、バアさんの気持ちでしょ。それも最近まですっかり忘れてて、突然思い出したババアの気持ち」
お嬢「ババアとは何よ!」
マヤ「あら?ババアじゃないの?あっ梨園だから、オバアサマ」
バッグをマヤに投げつけるお嬢。
お嬢「何がジェルとフィルよ!そいつらが生きてたらあんた守らないの?」
マヤ「守るわよ」
お嬢「命を懸けて守る自信あるの!?」
マヤ「ある」
お嬢「そいつらが世の中からバッシングされても?」
マヤ「守るわよ!」
お嬢「そいつらが・・・」
マヤ「ちょいとあんた・・・さっきから『そいつら』『そいつら』って、まるで物みたいな言い方してるけど、あたしの大切な子供に失礼じゃないの?いやしくも流れたけど、私のかわいい子供よ!私ずっと供養してきたの」
お嬢「へぇ~」
マヤ「あんまり人を馬鹿にしないで!」
怒って部屋を出て行くマヤ。
呆気のとられる菊村。
菊村心の声「現状を忘れてびっくりしていた。マヤにもそんな過去があったなんて・・・初めて知った。女の体は秘密という細胞でできている」
高井の説得
高井秀次(藤竜也)の部屋を訪れ、これまでのことを話す菊村。
「どうも僕の手には負えません。本当に一体どうすればいいんでしょう?」とため息を付きタバコを吸おうとする菊村に、「ああ、すいません。この部屋は禁煙です」と言う高井。
菊村は慌ててタバコをしまった。
すると別の部屋から九重めぐみ(松原智恵子)がやって来て、「竹芝柳介さんがどうしたの?」と言って話に入ってきた。
話しながら歯ブラシで髪をとかしている九重に気付いた高井が、「めぐみさん、また歯ブラシで髪をといています」と言い、ヘアブラシを手渡すと、今度はそのヘアブラシで歯を磨こうとした。
高井は、ヘアブラシと歯ブラシをめぐみに見せ、それぞれの柄の部分に「ヘアブラシの『へ』と歯ブラシの『ハ』が書かれていることを説明した。
九重は、「あっそっか。うん」と言って、ヘアブラシで髪をとかし始めた。
高井は、「わかりました。私から白川さんに話してみます」と言って、お嬢の説得を申し出た。
お嬢の部屋に来た、高井と菊村。
そしてそこに、コンシェルジュの有坂エリ(板谷由夏)も加わった。
高井は、劇作家長谷川伸の作品「瞼の母」の忠太郎が生き別れた母親をさがす物語を語り始め、「お袋は、俺の瞼の中にしっかり生きてるんだい!」というセリフを言った。
すると突然黙ってしまう高井。
〈菊村のナレーション〉
秀さんはそこで黙ってしまった。
どうしてそこで秀さんが黙ったのか、その先の話を忘れてしまったのか。
それとも一体この話をお嬢と竹柳の一連の問題に、どう結びつけるのか分からなくなったのか。
この人の心理は、いつもどこかで重々しくもトンチンカンである。
有坂も不思議そうに高井を見ていた。
すると再び高井が話し始めた。
「『瞼のババア』という新しい芝居をですね、長谷川先生がお書きになったとしたら、バアさん・・・すなわちあなたの役は、たやすく忠太郎を受け入れますか?それとも心を鬼にして忠太郎をはねつけますか」とお嬢に問う高井。
しばらく沈黙が流れた後、高井は「先生。自分、今何を話しているのか分からなくなりました。これで、私はめぐみさんを一人にしておけないので、失礼します」と言って部屋を去って行った。
部屋に残された3人は首をかしげた。
そしてお嬢が、「栄ちゃん。秀さん何が言いたかったの?」と言うが、菊村は「わからない」と返した。
菊村心の声「結局、秀さんは役に立たなかった」
スタッフの提案
その夜、カサブランカで菊村と有坂と理事長夫妻(名高達男/草刈民代)が飲んでいた。
するとそこに、スタッフの進藤秀夫(山下澄人)、中里正(加藤久雅)、野村伊三郎(芳野史明)、橋本忠吉(納谷真大)が来て、バーテンのホッピー(草刈麻有)を退室させ、カウンターの中に整列した。
その姿を見た菊村は、「前科者が集団になると、それはそれでなかなかの迫力だった」と心の中でつぶやいた。
スタッフの4人は一礼すると、進藤が話し始めた。
「従業員の身でありながら、差し出がましい提案をいたします。竹柳の話、聞いてしまいました。やすらぎの郷の立場も分かりますし、白川さんのおっしゃってる気持ちもよく分かります。何より我々、前モチでシャバに放り出された前科者が、どれだけ世間に冷たくされ更生の道を歩むのが難しいか、嫌というほど経験しております。この件、我々に預からせて頂けないかという、出すぎた提案を致す所存です」
そう語ると、4人は頭を下げた。
その申し出に、菊村たちが戸惑ったところで、第137話終了。
感想
マヤの知られざる悲しい過去が語られましたが、父親は誰だったのか気になりますね。
それにしても、お嬢のマヤに対する発言、このご時世では結構危ういですが、構わず放送してしまうあたりは、このドラマのスタッフの覚悟を感じます。
そして九重めぐみのモノボケと、高井のオチのない説得に笑わされました。
それから前科者4人による柳介の引き受けですが、なんかこの4人に面倒見られるより、世間からのバッシングのほうがまだ優しいような気がします。
視聴者の声
お嬢さん、孫が可愛すぎて目が眩みまくっている。さすがにマヤさんへ酷い事言い過ぎだろ…。 #やすらぎの刻
— てつこ (@Fe_metal_) October 15, 2019
秀さん、なんかわかりやすいようなそうでないような説得…。#やすらぎの刻
— 青山白雲(相模の猿) (@aupochi) October 15, 2019
しれっと新たな過去が明らかになったマヤたけど、彼女の立場になって考える余裕がなかったお嬢は見ていて痛々しかった。 秀さん、瞼の母を引用…まではいいけど、着地点考えてなかったんかいw ダメじゃんw #やすらぎの刻
— Rinosuya (@rnsy2017) October 15, 2019
お嬢のマヤへの発言、実際にこういう事言う人や言われた人が昔はたくさんいたと思うよ。今の脚本家じゃバッシング怖くて書けないだろうけど。失言もリアルだな#やすらぎの刻
— かんちゃん (@asobiniikimasyo) October 15, 2019
預けたらスパルタ過ぎて逃げ出しそう#やすらぎの刻
— いかサイダー (@Captdaisuki) October 15, 2019
お嬢のマヤに対するセリフがひどいというコメントが目立ちました。
まとめ
やすらぎの刻、第137話。
釈放される竹芝柳介をやすらぎの郷で預かってほしいと言うお嬢を、マヤは説得にいくが喧嘩になってしまう。
そして思いがけず、マヤに2人の水子がいたことを知ることになる。
菊村は高井にもお嬢の説得を頼むが、トンチンカンな説得でまったくお嬢には響かなかった。
その夜、カサブランカで菊村が理事長夫妻と飲んでいると、スタッフの進藤、中里、野村、橋本がやってきて、竹芝柳介を自分たちに預けてくれと言ってきた。
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