テレビ朝日、帯ドラマ劇場「やすらぎの刻-道-」
2019年10月2日放送、第128話の内容をご紹介。
雨が上がり、洞窟から村に帰ってきた公平たち。
立田3兄弟に餞別を渡し、東京へ向かう3人を見送る公平としの。
街へ出た公平としのは、復員してきた犬山たちに遭遇し騒動に巻き込まれる。
そんな中ついに小野ヶ沢にもアメリカ兵がやってきて・・・。
■やすらぎの刻-道-第128話 あらすじ(公式ツイッター)
【明日2日ひる12:30〜第128話あらすじ】
雨がやみ、洞窟を出て村に下りた根来公平(#風間俊介)たち。どうしても東京の両親を探しに行きたいという、“立田の3兄弟”の長男・立田秋夫(#狩野見恭兵)の出発を見送るが…!?
そして昭和20年秋、アメリカ軍の車が根来家までやって来て…。#やすらぎの刻 pic.twitter.com/l3toWq8a8z— やすらぎの刻〜道 (@yasuragino_toki) October 1, 2019
立田3兄弟、東京へ戻る
洞窟にこもってから3日目にようやく雨がやみ、村に戻った公平(風間俊介)と立田秋夫( 狩野見恭兵)と立田夏夫( 山田刃)の3人。
家に着くと公平は、「なんか食わせてくれ。コウモリがまずくて腹ペコだ!」と言って、秋夫らと一緒に腹を満たした。
飯を食い終わった公平は、しの(清野菜名)に3~4家族が隠れることができる場所を確保したことを告げ、立田3兄弟のことを紹介した。
そして3人が、両親の死を確認するため東京に戻ることを話し、汽車賃をあげるようしのに言った。
秋夫が汽車賃を断ろうとすると、公平は「金は少しでもあったほうがいい。遠慮せずに持っていけ」と言って汽車賃を握らせた。
秋夫は、「必ずいつかお返しに来ます」と言って頭を下げた。
そんな秋夫に公平は、「気にするな。それより・・・、もし知り合いがみつからなくても、いつでもこっちに帰ってくるんだ。こっちに帰ってくりゃあなんとかなる。小野ヶ沢はもうお前らの故郷(くに)だ。気兼ねすることなくいつでも帰ってこい!」と言って3人を気遣った。
そんな公平らに、3兄弟は深々と頭を下げた。
村のバス停。
バスを待つ3兄弟と、見送りにきた公平としのとゴウがいる。
しのは「気をつけてね」と声を掛け、公平は3人を抱き締め、「いつでも帰ってくるんだぞ」と言って見送った。
犬山たちの帰還
町の様子を見に来ていた公平としのとゴウが、3人組の男に声をかけられた。
公平は、声を掛けてきたのがかつての上級生、犬山(澄人)、花田(ワタナベケイスケ)、望月(羽吹 諒)であることに気づき「犬山さん?」と返した。
すると犬山も気づき、「あー!根来のガキじゃねえか!」と返した。
公平がいつ復員したのか尋ねると、「たった今よ!」と言い、犬山は三平はどうしたか聞いてきた。
公平が、「死にました」と伝えると、「そうか、死んだか」とつぶやく犬山。
他の兄弟たちのことも聞かれ、公次は戦死し、公一は出征したままであることを話した。
犬山は、「俺たちも、あと2日で特攻行きだった。もう半分は死んだも同じよ」と笑みを見せながら語った。
花田がアメリカ兵が横浜に上陸したこと話すと、犬山は「これからが勝負だ。帝国軍人はまだ負けちゃいないぞ!これからあちこちでゲリラ戦をやるからな。見てろよ・・・」と意気込んだ。
するとそこに警官がやって来て、3人に「お前ら!予科練から帰ってきたのか?」と言ってきた。
望月がそうだと言うと、「日本軍はもう全員武装解除だ。おとなしく各自の家に帰れ!」と強い口調で警官が言ってきた。
犬山は舌打ちをし、「気に入らねえな!てめえの口の利き方だよ!」と言って拳銃を取り出した。
そして、「いつからそんなでかい口を、命を張ってきた俺たちに利くんだ!俺たちはまだアメリカに降参したわけじゃねえぞ!」と勇んだ。
そして望月が、騒ぎで集まってきた人たちに「俺たちはこれから本土決戦するんだ!てめえら俺たちの指揮下に入れ!」と言って、一箇所に集めた。
するとその中のひとりの男性が、「犬山!望月!」と叫んだ。
その男性が、かつての自分たちの教師であることに気付いた犬山たちは整列し、「犬山軍曹、ただ今帰還いたしました!」と言って敬礼した。
すると教師は、拳銃をしまうように言い「馬鹿な真似はやめろ」と3人をなだめた。
しかし犬山は言うことを聞かず、「わしらもう命を捨てたんだから」と言って再び拳銃を握った。
するとそこに今度は士官がやってきて、3人に「愚か者!戦争は負けたんだ。何を血迷っとる!」と怒鳴った。
そして歯向かってくる3人を張り倒し、犬山の拳銃を奪った。
士官が「貴様ら陛下のお言葉に逆らうか!?」と言うと、今度は望月が拳銃を取り出し、空に向けて発砲した。
その瞬間、集まっていた人びとが3人を押さえにかかり、全員が揉みくちゃになった。
すると少し離れたところで見ていた公平の足元に、拳銃が滑り込んできた。
公平はとっさにその拳銃を懐に仕舞い込んだ。
町から帰った公平は、信子(井上希美)に町の様子を伝えた。
信子は、荒木が軍の物資をこっそり独り占めしていたことが近所に住人にバレて、ボコボコされる騒動があったことを伝えた。
そこに、松岡夫人(横山めぐみ)がやってきて、GHQが横浜に設置されたことを知らせにきた。
そして、アメリカ兵がとても礼儀正しく、噂されていた略奪や暴行が起こっていないと嬉しそうに語った。
(当時の新聞の映像)
8月30日 連合軍最高司令官マッカーサー元帥 厚木に到着
9月2日 米艦ミズーリ艦上で降伏文書に調印
9月15日 GHQ 東京日比谷に移転
(公平のナレーション)
戦争に負けたということは、想像していたのとは随分違った。
上陸してきたアメリカ兵は、想像していた鬼のような連中ではなく、何よりピシッとアイロンのかかったきちんとした制服を着ていたことが、僕らを驚かせ意外に思わせた。
何よりも僕らを驚かせたのは、これまで報道されていた新聞の記事が、嘘ばっかり書かれていたことであり、僕らは大東亜戦争が実際にはどんな恐ろしい負け戦であったか、その現実を知らされて信じられない思いだった。
正直僕らは何を信じていいか全く分からず、何が本当で、何が嘘なのか全く分からずウロウロしていた。
ジョー・ナカジマ
1台のジープが小野ヶ沢にやって来た。
家の縁側でしのと信子がゴウの相手をしていると、家の近くに車が止まったことに気づく公平たち。
「ハロー!ハロー!」という声が聞こえると、慌てて家の扉を締め、2階へ行くしのと信子。
公平は先日拾った拳銃を手に、玄関にいる幸子(木下愛華)も2階へ行くよう促す。
扉の向こうから、「ダレカ イマセンカー」という声が響く。
公平が幸子を手招きするが、幸子は「だいじょうぶ」と言って外に飛び出した。
そこには、サングラスを掛けたアジア人顔のアメリカ兵(夕輝壽太)が一人立っていた。
そのアメリカ兵は、「オー!ハロー!コンニチハ」と言って幸子に歩み寄った。
「コンニチハー」と言うアメリカ兵に、「こんにちは」と返す幸子。
アメリカ兵はサングラスを外し、「ワタシ、ナマエ、ジョーナカジマ」と名乗った。
幸子「ジョー?」
ナカジマ「ヤー、ナカジマ。グランパ、ジャパニーズ。グランパ。ファザーズファザーフロムジャパン。クマモト」
幸子「クマモト!」
ナカジマ「ヤー!クマモト。アイム3セイ。ジャパニーズ3セイ」
幸子「お~」
家の中から、外のやり取りに聞き耳を立てている公平。
ナカジマ「ホワッツユアネーム?」
幸子「ネーム?」
ナカジマ「アナタ、ナマエ、ナント、イイマスカ?ワタシ、ジョー。アナタハ?」
幸子「ああ・・・幸子」
ナカジマ「オー!サチコサーン!カゾクハ?ファミリー、ユアファミリー。カゾク」
そこに別のアメリカ兵がやって来て、後退りする幸子。
ナカジマと英語で何かを話すと、去っていくアメリカ兵。
ナカジマは「ダイジョウブ。ダイジョウブ」と言って、再び幸子と話を始めた。
ナカジマはかたことの日本語で、幸子の家族構成を聞いてきた。
「キョウダイ。オニイサンハ?」の問に、幸子はしばらく考えてから「おお~!兄さん!いるけどいない」と返した。
ナカジマは、「イルケド・・・イナイ?」と言って首をかしげた。
ナカジマは再度、「オニイサン、イマスカ?」と尋ねるも「いるけどいない」と返す幸子。
何度かこのやり取りを繰り返した後、ナカジマは「エニーウェイ、トモダチ。ユーアンドミー、トモダチ」と言って笑った。
そして、「オミヤゲ」と言ってポケットから板チョコを取り出し、幸子に差し出した。
幸子は「ありがとう」と言ってチョコレートを受け取った。
ナカジマは「マタキマス。シーユーサチコ」と言い、ウインクして去っていった。
ナカジマがいなくなると、公平が家の中から出てきて、「大丈夫だったか?」と幸子の無事を確認した。
幸子は、「これくれた。チャカレー」と言って貰ったチョコレートを公平に見せた。
「チャカ・・・チャカレー?」と目が点になっている公平に、幸子は「日本語少ししゃべった。悪い人じゃなかった」と話した。
〈公平のナレーション〉
かくて、戦争は終わったみたいだった。
第128話終了。
感想
立田3人を気持ちよく送り出す公平。
その姿はまるで、公一が3兄弟を慰めた時を彷彿とさせました。
というか絶対公平は、公一の真似した。
きっとやってみたかったんじゃないかと思います。
そして犬山たちが帰ってきましたけど、犬山は公平たちにリンチ食らったあと生死不明でしたが、生きていたんですね。
しかもパイロットになれたということは、あれだけボコボコにされたのに後遺症が残らなかったみたいです。
そしてついにやって来たアメリカ兵。
優しくイケメンなアメリカ兵と、幸子のロマンスの気配がプンプンしますね。
幸子にも眉毛の太さを気にするような、乙女心が芽生えるかも・・・。
視聴者の声
特攻直前に戦争が終わって帰ってきた三人。
これから上陸する米兵にゲリラ戦で対抗すると言い出す。
少なからずこういう考えを持った人もいたんだろうな #やすらぎの刻— kenjimatsui (@mkenyu) October 2, 2019
久々の犬山、拳銃で脅すほどタチが悪いわりに、ビンタ一発で大人しくなってた。もともと、お金持ちのボンボンやしな。 #やすらぎの刻 #犬山ヒョウロク
— [ひ] (@ja_neesan) October 2, 2019
今日のやすらぎの刻・道、久し振りの犬山キター!しかも特攻崩れ!そして日本の敗戦を一向に信じようとしないあのお山の大将的な感じ!そして本土決戦をしようとする異常さ!もう嬉しくて堪らない。もっと出て欲しいのにな…
— 石U (@U73616769) October 2, 2019
アメリカ兵に応対する幸子は度胸があるなぁ(^_^) 公平は心配性(^_^;) 明日の予告は、まだまだ戦後の混乱が続きそうな根来家 #やすらぎの刻
— 未来飛行 (@miraihikou1) October 2, 2019
はは~ん、さては幸子、あいつと結婚しよるな?←ありがちな展開ではあるけども#やすらぎの刻
— きゅきゅ (@kyukyudrops) October 2, 2019
やすらぎの刻、戦争前後の田舎の話。
これは史実に近い話なのか、完全フィクションなのか。
わからないから、どうゆう気持ちで見たらいいかわからず。全然やすらげない。— 季紅 (@kiku_sanadamaru) October 2, 2019
まとめ
やすらぎの刻、第128話。
雨がやみ山から下りてきた公平たち。
両親を探しに東京へ行きたいと言う立田3兄弟を、気持ちよく送り出す公平でした。
町では予科練上がりの犬山たちが、上陸してくるアメリカ兵に抗おうと意気込むが、周囲の人々に取り押さえられてしまいます。
その騒動の中で公平は拳銃を手に入れ、きたるアメリカ兵に備えます。
そしてついにやって来たアメリカ兵でしたが、日系3世のジョーナカジマと言葉を交わした幸子は、好印象を抱くのでした。
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