やすらぎの刻(道)第8話ネタバレ道のシナリオを書き始める菊村

yasuraginotoki title やすらぎの刻

第8話

【登場人物】

  • 菊村 栄・・・石坂浩二
  • 真野六郎(マロ)・・・ミッキー・カーチス
  • 白川冴子(お嬢)・・・浅丘ルリ子
  • 水谷マヤ・・・加賀まりこ
  • 水沼六郎(ロク)・・・橋爪 功
  • 西条さゆり・・・永池南津子
  • 宮下一馬(総務)・・・平野勇樹
  • 風間俊介
  • 関口アナン
  • 両角周
  • 若林元太
  • 清野菜名
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榊原アザミからのメール

菊村の机に置いてある携帯にメールが届く。

メールの送り主は、榊原アザミ(清野)からだった。

※榊原アザミ・・・菊村がかつて心奪われた女優、安西直美の孫。若い頃の安西直美にそっくりで小説家を目指している。前作「やすらぎの郷」で彼氏が書いた脚本を自分が書いたと偽り、菊村に読んでもらった。

少し前から頻繁に榊原とメールのやり取りをするようになっていて、内容は最近彼氏とうまくいっていないというものだった。

菊村は「若い頃の苦労は肥やしになる」と返信し、人生の先輩風情を装い慰めるが、内心は二人の今後の行方(悪い結果を期待)にワクワクしていた。

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女優 西条さゆりのW不倫騒動

マロ(ミッキー)に呼び出され部屋に行くと、お嬢(浅丘)とマヤ(加賀)もいて、テレビを見ている。

テレビでは女優、西条さゆりが不倫騒動でインタビューされている様子が放送されていた。

西条さゆりは、10年前「機の音」がボツになり、代わりに制作されたドラマ「李香蘭物語」の主演を務めていた。

お嬢とマヤは、テレビ越しに西条のコメントにツッコミを入れ、10年前の恨みを晴らすかのように嘲笑しながらテレビを見ていた。

その様子を見てい菊村は、「女の恨みは恐ろしい」と心の中でつぶやいていた。

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新しい物語が浮かぶ

マロの部屋からの帰り、菊村は「お嬢とマヤだって倫理に反することはコソコソやってきた。ただバレなかっただけだ。西条さゆりは、ついていなかっただけだ」と振り返った。

自分の部屋に戻り、妻の誕生日を忘れたことがこじれて歌舞伎界を追放され、家族も財産も失い、誕生日に自分で自分にプレゼントを送り、毎日頻尿に苦しむついてないロク(橋爪)のようなキャラクターは、ドラマでは輝くのではないかと考えた。

そして、以前ロクが語った原風景のことを思い出し、10年前ボツになった「機の音」を舞台にした別の物語ができないか考えた。

原風景の一本道が、戦前、戦中、戦後と風景を変えていく中で、時代に翻弄されるついてない男の物語。

そしてその男には、底抜けに明るいちょっと抜けているツレがいる。

菊村は「私な中で何かが弾けた」と言って、ノートの1ページ目に筆で「道」と書いた。

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道の登場人物を思案

(菊村の想像)

ついてない男が、山あいの道を歩いている。

(ついてない男のイメージは、ボロをきて籠を背負ったロク。)

ここで菊村が、「男はまだ少年だ」と言って設定をやり直した。

「少年だが、すでについていない」と言って再び想像し始める。

ボロを着て籠を背負った少年(風間)が道を歩いている。

突如、イノシシに追いかけられる少年。

木に登ってなんとかイノシシから逃れたが、掴まっていた枝が折れ木から落ちる。

そしてその少年が「ついてない」と嘆く。

時代は昭和11年、日本は戦争へと向かっていたが、少年の住む山梨の村にはまだそんな気配はなかった。

とここで、10年前に書いた「機の音」の設定が蘇ってくる。

満州から引き揚げてきた二人の姉妹が、身を寄せ合って歩いている。

姉の桃をお嬢が、妹の梅をマヤが演じている。

ここで菊村が、これでは10年の「機の音」と同じ、姉妹が主人公の物語になってしまう、今回は「道」がテーマなのだと思い返し、「姉妹の話は捨てるのだ」と言って、原稿を破り捨てた。

しかし、お嬢とマヤに出番が無くなったことを知られたときのことが頭をよぎり、恐怖に駆られる。

気を紛らわせるためにベランダに出て、菊村は気づく。

「この物語は、スポンサーや代理店が絡んだ局に頼まれて書くシナリオじゃない。俺が、自分の生き甲斐のために、何のあてもなく書くシナリオだ。」

「未来の俺の誕生日に向かって、自分のために送るバースデープレゼントだ」

「そう考えたら気が楽になった」と言って、海を眺めて第8話終了。

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