やすらぎの刻(道)第7話ネタバレ悲しきロクの誕生日エピソード!

yasuraginotoki title 07 やすらぎの刻

第7話

【登場人物】

  • 菊村 栄・・・石坂浩二
  • 菊村律子・・・風吹ジュン
  • 白川冴子(お嬢)・・・浅丘ルリ子
  • 真野六郎(マロ)・・・ミッキー・カーチス
  • 白鳥洋介・・・上條恒彦
  • 岩倉正臣(大納言)・・・山本 圭
  • 水沼六郎(ロク)・・・橋爪 功
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夢に出てくる道

夜、菊村(石坂)が自室で、今は亡き妻の律子(風吹)が結婚当初に、舞台の地方公演先から送ってきた手紙を読み返している。

手紙は、菊村と律子が結婚前に行った京都での、三千院から寂光院まで歩いた道を懐かしむものだった。

菊村は、その時の景色や律子と交わした言葉まで鮮明に覚えていた。

(当時の道の景色と、菊村と律子の会話の回想シーンが流れる)

律子「何考えてるの?」

菊村「不思議な気持ちになっていた」

律子「不思議って?」

菊村「昔同じことがあったみたいな、同じ景色の中にいたみたいな、そのときも君が隣にいたみたいな、デジャビュって言うのかな」

律子「ぞくって、いま鳥肌立っちゃった。全く同じこと私も感じてたから」

(回想シーンが終わり、場面は自室の奥村に戻る)

菊村は、最近に夢によく出てくる、山あいの細い田舎道は、律子と歩いた寂光院までの道だったのではないかと思ったが、違うようにも感じた。

そして今度は、10年前お嬢(浅丘)の語った「(唱歌)ふるさとを唄うと思い浮かぶ景色がある。疎開先の山の一本道、そのわきを流れる小川、南アルプス、藁葺き屋根の家から聞こえる機を織る音」という言葉を思い出す。

菊村は、お嬢が話した満州から引き揚げてきた姉妹の物語に、機の音の執筆を駆り立てられたと思っていたが、もしかするとお嬢がさり気なく話した田舎道の情景が、菊村の中にある原風景を蘇らせ琴線に触れたのではないかと思った。

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マロのお誕生日会を振り返る

朝、ラウンジで菊村と白鳥(上條)が新聞を読んでいる。

そこにマロ(ミッキ)がやってくる。

白鳥がマロに体の具合を尋ねる。※マロは自分の誕生パーティーで倒れた。

マロは大丈夫と答える。

すると今度はそこに、大納言(山本)が介護師と一緒に車椅子でやってきた。

菊村が「骨折は大丈夫か?」と大納言に聞くと「骨折?」と聞き返してきて、自分が骨折したことに気づいていない様子。

今度はマロが「今年は何年?」と尋ねると、「昭和~忘れた」とつぶやき、そのまま介護師に押されて去っていった。※認知症を発症か。

その後、今度は白鳥がマロに「今年は昭和何年か分かってんの?」と聞いてきた。

するとマロは、独自の計算式で「昭和94年」と即答し、まだまだ現役であることをアピールしていた。

話が変わり、マロが「お誕生日っていくつまで祝うの?」と菊村に聞いてきた。

菊村は「誕生日は、いくつになっていも誕生日でしょ」と返答。

するとマロは「誕生日じゃなく、のつくお誕生日のこと。これは29歳くらいまでかなぁ。30過ぎてお誕生日はないだろ。こないだのパーティーで『お誕生日おめでとう』と言われて、ちょっと恥ずかしかったなぁ」と話した。

それを聞いて白鳥は「その気持ちなんとなく分かる気がする」と言い、菊村も頷き「確かに30過ぎたらお誕生日じゃなくて誕生日だね」と共感していた。

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ロクの悲しき誕生日エピソード

場面が変わり、菊村とロク(橋爪)が岬で釣りをしている。

菊村から、「誕生日とお誕生日」の話を聞いたロクは、「深いですね、その話」と言って、昔妻の誕生日を忘れたときの話を語り始めた。

それは結婚して6~7年のときのことで、ある朝妻から「今日は何の日だ?」と聞かれたが、その日は歌舞伎の舞台の初日で、余裕がなく「さぁ?」といい加減な返事をしてしまった。

そして楽屋で化粧中にも番頭から「今日は何の日かお忘れですか?」と聞かれたが「知らないよ!」と怒鳴りつけた。

そして本番が始まり、見せ場のシーンでなぜか「あーいけね。今日はかみさんの誕生日だったんだ」と思い出し、そのあとセリフが出てこなくなり、その日の舞台はひどいものとなった。

その日、家に帰り妻に「舞台初日にお前が変なこと言うから、客の前で大恥かいた」と言ったら、妻からは「私の誕生日が変なことですか?」と言われ大喧嘩になった。

それから妻とは1ヶ月口も聞かず、舞台へは愛人の家から通うようになった。

妻との離婚や歌舞伎界から追放されたのも、すべてはこの一件が原因と振り返った。

「たかが誕生日忘れたくらいで、私の人生狂っちまった。全く私、ついてない」と嘆いた。

その一件以降、誕生日がトラウマになり「誕生日」という言葉を聞くと不機嫌になり、そのせいで周囲の誰からも誕生日を祝って貰えなくなった。

かつては大量に送られてきたファンからも、プレゼンが一切届かなくなった。

しかし、周囲やご近所への見栄もあって、還暦の年からデパートに行って自分で自分のプレゼント買い、自宅に郵送するようになった。

そして、年々そのプレゼント選びが楽しくなり、白寿になるまで続けたいと語った。

話し終えたところで、ロクの竿に魚がかかり菊村も一緒に釣り上げようとするが、途中で逃げられてしまう。

そしてロクが「逃げられた。やっぱり私、兎にも角にもついてないなぁ」とつぶやいて第7話終了。

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