ラグビーの試合で一番盛り上がるシーンと言えは、もちろんトライですよね。
15人が一体となってトライを決めたシーンにはとても感動します。
そんなラグビーの醍醐味であるトライに関して、試合を観ていて気になることがあります。
それは、ボールを持った選手が独走状態でゴールラインを越えたにもかかわらず、すぐにボールを地面につけずに、わざわざ中央まで走って行ってからトライする姿です。
ゴールラインを割ったらすぐにボールを置けばいいのに、なぜすぐにそうしないのか。
それには、トライ後のあるプレーが関係していました。
すぐにトライしないのは、コンバージョンキックのため
ラグビーは、トライを決めると5点が与えられ、その後成功すればさらに2点追加されるコンバージョンキックというものがあります。
コンバージョンキックとは、地面に置いたボールを蹴ってゴールポストの間を通すプレーです。
このコンバージョンキックは、トライした場所の延長線上の好きな位置から蹴ることができます。
トライした場所が端であればあるほど、ゴールポストとの角度がきつくなり成功させるのが難しくなります。
なのでできるだけゴールポストの正面で蹴られるようにするため、中央でトライしようとしていたのです。
まとめ
ボールを持った選手が、インゴールに入ってもすぐにボールを地面に置かず、中央に向かってトライをする理由について見てきました。
すぐにトライせず、できるだけ中央に向かっていたのは、トライのあとのコンバージョンゴールを決めやすくするためでした。
ちなみに、もともとトライには得点がなく、その後のコンバージョンキックを成功させて初めて得点が入るというルールだったそうです。
つまり、トライとはコンバージョンキックを得るための「トライ」だったという訳です。
本当にラグビーのルールは奥が深いですね。
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