ラグビーには、ジャッカルというプレーがあります。
ラグビーワールドカップ2019日本大会でも、この言葉が大いに話題になりましたね。
でも、「昔からジャッカルなんてプレーあった?」とお思いの方もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、ジャッカルとはどんなプレーのことを言い、いつから言われているのかについてお伝えします。
また、ジャッカルをするときに、注意しなければ反則を取られるプレーがあります。
それはどんなプレーなのかについても解説していきたいと思います。
ジャッカル昔はなかった?いつからあるの?
ラグビーを観ていると「ジャッカル」という言葉を頻繁に耳にしますよね。
では、「ジャッカル」というプレーはいつからあるのでしょうか?
昔は聞かなかったというオールドファンも少なからずいます。
ジャッカルと呼ばれるプレー自体は昔からあるもので、倒れたプレーヤーからボールを奪うプレーです。
ジャッカルを語るうえで欠かせないのが、元オーストラリア代表のジョージ・スミスという選手です。

引用:Wikipedia
彼は、1980年生まれ、オーストラリア出身のラグビー選手です。
この選手の愛称が”ジャッカル”だったことからプレーの名前となりました。
ジョージ・スミス選手は、2019年に20年間の現役生活に幕を下ろし引退しています。
最近まで活躍していた選手の愛称がプレーの名称になったことからも分かるように、相手ボールをハントするプレーがジャッカルと言われ始めたのは、比較的最近と言えます。
ハッキリといつからジャッカルという言葉が使われ出したのかは分かりませんでしたが、ジョージ・スミス選手がオーストラリア代表に初選出選されたのが2000年からなので、おそらくそれ以降に言われるようになったのではないでしょうか。
ただ、海外ではあまりジャッカルとは言われていないようです。
言葉はありますが、基本的には攻守が入れ替わったときなどに言う「ターンオーバー」が使われるそうです。
ジャッカルとはどんなプレー
ジャッカルとは、タックルなどにより倒れた選手のボールを奪い取り、マイボールにするプレーのことを言い、主にラックなど密集の中でボールを奪い取るプレーとなります。
野生の動物が狩りをする時のように、ボールを奪い取ることからジャッカルと言われています。
「ボールハンター」などと表現されることもあります。
ラグビーの解説者として有名な藤島大さんによると、ジャッカルのできる選手は天性のものだということです。
必ずしも身体が柔らかい選手が得意ということではなく、硬い選手でも手がするりと伸びてきてボールを奪うのが得意な選手がいるとのことです。
そういった選手がチームに必ず1人か2人いて、ジャッカルを狙っているそうです。
ジャッカルの得意な選手として有名なのが、世界屈指のボールハンターと言われている、オーストラリア代表のポーコック選手です。
Thanks to Georgia for the game and thanks to everyone who braved the weather to watch us play on Friday night.
Thoughts go to all those affected by #typhoonhagibis and families who have lost loved ones.
📷: Stu Walmsley & Dan Mullan#rwc2019 pic.twitter.com/8UlvtmzSCM
— David Pocock (@pocockdavid) October 13, 2019
6番のフランカーの選手で、ワールドカップでも活躍しました。
日本の選手では、姫野和樹選手が度々ジャッカルにより日本のピンチを救いました。
ジャッカルで反則になるプレーは?
ジャッカルは高等技術ともいえるプレーで、瞬間的に相手のボールを奪うプレーとなります。
しかし判断を間違えると、反則になりやすいプレーでもあります。
その一つに「ホールディング」という反則があります。
タックルした選手は、ボールキャリアの選手を一度離してからボールに絡まなければいけません。
タックルしてそのままボールを奪いに行ったり、相手選手を掴んだままでいるとホールディングをとられてしまいます。
また、ジャッカルでは「オーバーザトップ」や「ハンド」といった反則にも気をつける必要があります。
「オーバーザトップ」は、相手側に倒れこんでボール出しを妨げる行為です。
「ハンド」は、スクラムやラックの中で手でボールを動かした場合にとられる反則です。
ジャッカルでは反則になるプレーに気をつける必要がありますが、ボールを奪うだけではないので非常に効果のあるプレーとなります。
例えば、ラグビーではタックルされたプレーヤーはボールを放さなければいけないというルールがあります。
ところが、相手チームがジャッカルに来るとボールを持っていた選手は相手ボールにしたくないため、ボールを抱え込んでしまいます。
そうすると、「ノットリリース・ザ・ボール」という反則を取られてしまいます。
そのため、ジャッカルを仕掛けることで、仮にボールを奪えなくても結果的に相手の反則を誘発することができるようになります。
まとめ
ラグビーワールドカップ2019日本大会で浸透した、「ジャッカル」というプレーについてまとめてみました。
今回のワールドカップで「ジャッカル」という言葉を初めて聞いて、覚えたという人も少なくないのではないでしょうか。
ジャッカルは、相手有利のゲーム展開を自分のチームに引き寄せる大事なプレーです。
ジャッカルを知ることで、よりラグビー観戦を楽しめるのではないでしょうか。
コメント
比較的最近なのはわかるんですが
結局いつから言われてるんでしょうか
具体的に何年から言われ始めたというのは分かりませんが、ジョージ・スミス選手がオーストラリア代表に選ばれたのが2000年なので、それ以降にジャッカルが使われるようになったと思われます。