ラグビーと言えば、7人制や13人制もありますが、一般的に15人制を指し、非常にプレーヤーの多い団体競技です。
そのためポジションが多く、また聞きなれないポジション名だったりするため、ラグビー経験者でなかったり、にわかファンと呼ばれる人にとっては分かりづらいかもしれません。
そこで、ここでは約10あるラグビーのポジションの中の、WTBと呼ばれるポジションについて見ていきたいと思います。
WTBとはいったい何の略で、どんな役割を持ったポジションなのか解説していきます。
WTBは何の略?
ラグビーのポジションは大きく分けると、フォワード(FW)とバックス(BK)に分けられます。
フォワード陣は、1番~8番までの選手となり、バックス陣は9番~15番までの選手です。
フォワードは、スクラムを中心にモールやラックなど身体を張ったプレーが多いポジションになります。
一方、バックスはトライを取りに行くなど、主に攻撃面の役割を求められることの多いポジションです。
そのバックスの中に、WTBというポジションがあります。
WTBとは、「Wing Three-quarter Back」(ウィングスリークォーターバック)の略です。
略してウィング(翼)と言われることも多く、フィールドの両端(観客席に一番近い場所)に位置するポジションです。
チームの中でも足の速い選手が選ばれることの多いポジションになっています。
WTBの背番号は、11番と14番が割り当てられます。
トライを取る役目が期待されているので、ラグビー観戦初心者の人でも一番最初に覚えやすい(テレビなどにも映りやすい)ポジションです。
WTBは、12番と13番のCTB(センター)と合わせて、バックス陣の中からさらに区分けされたスリークォーターバックといわれるポジションになります。
WTBの役割は?
WTB(ウィングスリークォーターバック)というポジションの役割は、スピードを活かしトライをするトライゲッターとしての役割が求められています。
チームの中で快速の選手が選ばれ、ラン(走力)を使いトライを狙いにいく役割があります。
相手をかわすステップとラン(走力)が重要なポジションです。
最終的にトライをすることが多いのと、ボールをキャリーして走るシーンが多いので、ポジションの中でも花形のポジションと言われています。
ワールドカップ2019の日本代表の選手で言うと、Wフェラーリと言われた福岡堅樹選手と松島幸太郎選手が務めていました。
ただ、ラン(走力)が求められ、チームの中でも走る距離(主にスプリント)の多いポジションなので、スピードだけではなく無尽蔵の体力が必要とされます。
そして、相手のタックルを弾き飛ばすパワーが必要な時もありますし、味方のキックパスを追いかけキャッチする瞬発力も必要となります。
また、攻撃面だけでなくもちろんディフェンスの能力も求められていて、タックルで相手の攻撃の芽を摘みます。
スクラムこそ組みませんが、相手がキックしたボールをキャッチしたり、自らキックしたボールを取りにいって攻撃したりと、プレーの中で総合的な役割が求められるポジションでもあります。
まとめ
ラグビーのポジションの中からWTB(ウィングスリークォーターバック)というポジションについて解説しました。
WTB(ウィングスリークォーターバック)はチームの中でも足の速い人が選ばれ、スピードやステップでトライを奪いにいくポジションなので、花形のポジションとも言えます。
ラグビーをあまりよく知らない「にわかファンの人」にもわかりやすいポジションとなっています。
いわゆるウィングと言われるポジションでテレビに映ることも多く、これからラグビー観戦をしようという人にも分かりやすいポジションだと思います。
WTBの選手に注目して、ラグビー観戦されてみてはいかがでしょうか。
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