すき焼き自体は離乳食後期(生後9~11ヶ月)以降、材料を細かく切り柔らかく煮込んで、薄味にすれば、少しずつ与えても大丈夫です。
離乳食後期以降には、大人のすき焼きから肉や野菜に濃い味が染み込む前に取り分けた料理が食べられるようになります。
生卵を食べて良いのは、早くて2歳以降です。
それでは、すき焼きは子どもにいつからあげていいか、生卵は何歳くらいから大丈夫かなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
すき焼きを乳幼児に取り分けられるのは何歳から?
すき焼き自体は離乳食後期(生後9~11ヶ月)以降であれば、少しずつ与えても良いとされています。
またすき焼きを乳幼児に取り分けられるのも、離乳食後期(生後9~11ヶ月)以降であれば可能です。
ただし、大人が食べるような濃くて甘辛いたれの味付けはNGです。
ですから、1歳や2歳の乳幼児であれば、具材の大きさや柔らかさ、味付けの濃さに気をつければ大人のすき焼きから取り分けられます。
離乳食用のすき焼きを作る時の注意点
離乳食が3回になる離乳食後期(生後9~11ヶ月以降)には、下記のような注意点に気をつければ、すき焼きを食べさせられます。
牛乳アレルギーがあっても、牛肉を除かないで食べさせても大丈夫な場合が多いようです。
必要以上に除くことで、逆に栄養面での心配が出てきます。
不安な場合は、かかりつけ医に相談するとよいでしょう。
下記のことに注意して、離乳食用のすき焼きを作ってください。
- 食材は小さく切る。
- 出し汁(できればベビー用)と調味料を入れて、薄味の味付けにする。
- 牛肉はできれば下茹でして、食べやすい大きさに切る。
一般的に子どもは大体3歳くらいまでで味覚が決まるとされていて、それまでに濃い味を与え続けてしまうと、薄味が受け付けられなくなってしまいます。
そうなると、将来生活習慣病になるリスクが高まりますので、とにかく薄味を心掛けるようにしましょう。
脂肪分も消化器官への負担がかかってしまうので、脂肪分の少ない肉の部位を選ぶとよいです。
また、生卵は与えないで、何もつけないで薄味のまま食べさせます。
大人の食事から取り分ける時の注意点
離乳食後期(生後9~11ヶ月)以降には、大人の食事から取り分けた料理が食べられるようになります。
しかし、大人と同じものはまだ食べることができません。
大人の食事から取り分ける時には、下記のことに注意しましょう。
- 食材は、小さく切る。
- 味付けは、大人向けの半分以下になるように、味が染みる前に取り分ける。
- 脂肪分の少ない牛肉の部位(ヒレやもも肉などの赤身肉)を選ぶ。
1歳くらいの子どもはまだ歯が生えそろっていないため、大人と同じような物をかみ砕くことができません。
ですから、取り分ける食材は、その子の食べやすい大きさにカットしたり、柔らかく煮たりなどして食べやすくする必要があります。
生卵は与えないで、何もつけないで薄味のまま食べさせるか、卵にしっかり火を通してからあげます。
後に述べますが、生卵を食べて良いのは早くて2歳以降ですので、生卵は3歳になってから様子を見ながら与える方が安心でしょう。
すき焼きの生卵は2歳くらいからなら大丈夫?
農林水産省によると、生卵を食べて良いのは早くて2歳以降とされています。
生卵を食べることは実は少なからずリスクがあることを、まずは留めておきましょう。
もちろんアレルギーを持つ場合は、NGです。
生卵を食べるリスク
生卵を食べるリスクとして挙げられるのは「アレルギー」と「サルモネラ菌が原因で起こる食中毒」です。
これらはもちろん大人である私たちにも関係があるものになりますが、乳幼児は大人に比べると免疫力はかなり低いですので、アレルギーや食中毒を引き起こすと重篤になる可能性も考えられます。
海外では生卵を食べることを避けている国が多いですが、生卵を食べることはリスクが伴います。
生卵のリスクを避けるために
子どもに卵を食べさせる時には、下記のようなことに注意しましょう。
- 卵の食べ始めは、加熱した卵黄から。
- 卵は鮮度を保つために、冷蔵庫で保管する。
- 卵をよく洗ってから調理する。
- 加熱する時には、70℃以上で1分間以上加熱する。
- 調理したものは、できるだけ早く食べさせる。
卵黄より卵白の方がアレルギーのリスクが高いと言われています。
加熱した卵黄は、生後5,6ヶ月頃から食べられます。
(厚生労働省ホームページより)000640086.pdf (mhlw.go.jp)
サルモネラ菌は卵の殻に付いているので、食べる前や割る前にしっかりと水洗いします。
洗ってない卵を持った時の手も、よく洗いましょう。
また一度に大量に与えることは避けて、少しずつ与えて様子を見るように心掛けることが大切です。
赤ちゃんの離乳食用すき焼きレシピ
1、牛肉、白滝、ネギなどのお好きな具材をお子さんの口に入る大きさに小さく切る。
2、水2カップに対して醤油と砂糖を小さじ1杯ずつ加え、柔らかくなるまで材料を煮込む(具材の量によって、少しずつ分量を調整してください)。
3、離乳食中は、生卵はつけないほうが良いです。
離乳食後期用のレシピです。
お子さん用に作るのも良いですが、手間であれば大人用に作ったすき焼きを別に取り分けして、材料を細かくカットし、水で薄めて煮込むようにしても大丈夫です。
肉や野菜に濃い味が染み込む前に取り分けてから、別で味付けするのがベストです。
まとめ
すき焼きは子どもにいつからあげていいか、生卵は何歳くらいから大丈夫かなどについてお伝えしました。
- すき焼き自体は材料を細かく切り、薄味で柔らかく煮込めば、離乳食後期以降からOK
- 生卵の摂取はアレルギーや食中毒のリスクを考え、早くても2歳以降にする
この2点をポイントとして押さえていただくと良いと思われます。
しかし、子どもの成長はそれぞれ個人差が生じるので、これらはあくまで参考にしていただき、初めての食べ物を与える際は一度に大量に与えるのではなく、少しずつ様子を見ながら与えるように心がけるとよいでしょう。
また、同じお子さんでも、体調の好し悪しによって、食べた時の反応は変わることがあり、大人が思うよりも子どもの身体はとっても繊細です。
これくらいは大丈夫だろうと考えるよりは、少しくらい慎重になる方がお母さんにとっても、お子さんにとっても、安心できると思います。
お子さんの成長に合わせて、すき焼きなど新しい料理を食べさせたいと思った時に、この記事が参考になればうれしいです。
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