炊飯器で作ったお粥を、長時間保温機能で保存しておくことはおすすめできません。
具体的に何時間までなら大丈夫という明確な時間はわかりませんが、炊飯器メーカーのホームページや取り扱い説明書を見ると、下記のような理由でお粥の保温は推奨していません。
- お粥が糊状になる
- お粥が腐る
- 内釜が傷む
なので、炊飯器でお粥を作る場合は、保温せずに済むよう一度で食ベ切れる量を作るようにしましょう。
どうしても残ってしまう場合は、1週間ほど保存が可能な冷凍保存がおすすめです。
冷蔵保存も可能ですが、冷蔵庫はご飯の劣化を早めてしまうので、日持ちの目安は1日程度です。
常温保存については、水分の多いお粥は基本的に傷みやすいので、季節にもよりますがあまりおすすめはできません。
少量のお粥をわざわざ炊飯器で作るのに抵抗がある方は、電子レンジ専用の炊飯器がおすすめです。
ご飯だけでなく、お粥や他の調理ができるものもあるので、気になる方はチェックしてみてください。
炊飯器で作ったおかゆは保温できる?
残念ながら、おかゆを炊飯器でご飯のように保温するのはおすすめできません。
炊きあがったおかゆをそのまま炊飯器で保温すると、水分が抜けて固くなったり変色し、美味しくなくなってしまいます。
炊飯器によっては、「取扱説明書にもおかゆがのり状になるため、保温はおすすめしません」と記載されているものもありますので、おかゆは保温せず、できたらすぐに電源を切るのが良いようです。
ちなみに、筆者の経験上、できあがったおかゆがサラサラ過ぎる場合は、すぐに電源を切らず15分ほど保温することで、食べやすい固さになることもありました。
この場合の保温は、「保存」ではなく、「蒸らし」機能の使用がおすすめです。
おかゆの保存方法と日持ち
では、できた後のおかゆはどうやって保存するのが良いかというと、方法は2つ。
「冷蔵」か「冷凍」です。
おかゆは水分が多く、菌のエサにもなるでんぷんがたくさん含まれているので、非常に腐りやすい食べ物です。
できれは常温での保存はやめましょう。
冷蔵保存
まずお粥を冷蔵保存する場合ですが、2日ほど持つとされています。
ただし、冷蔵でも長時間保存すると、水分がぬけ固くなり味も落ちてしまうので、品質を気にするなら1日以上冷蔵しておくのは避けたほうがいいでしょう。
ただ、離乳食のおかゆを冷蔵庫で長時間保存する場合は注意が必要です。
お粥が見た目には腐っていなくても、菌が増殖していて、大人より抵抗力が弱い赤ちゃんならお腹を壊すかもしれません。
離乳食用にお粥を作る場合は、衛生管理に十分注意して、できれば出来立てが冷凍保存したお粥を食べさせせたほうが安心です。
お粥の冷蔵保存方法については、下記のとおりです。
- お粥を保存容器に移す
- 粗熱が取れたら冷蔵庫に入れる
お粥に梅干を入れておくと、菌の繁殖を抑えることができるようです。
冷凍保存
おかゆを保存する場合は、「冷凍」で保存するのが一番安心です。
冷凍保存での日持ちは1ヶ月程度ですが、冷凍といえども劣化は避けられないので、できれば早めに食べるようにし、離乳食用でなれば1週間以内に食べ切ってしまったほうが安心です。
お粥の冷凍保存方法については、下記のとおりです。
- 1回に食べる分ずつ分ける(固めのおかゆならラップで包む/ゆるいおかゆは製氷機や小さめの保存容器などに入れる)
- 粗熱をとる
- さらに密封できるフリーザーバックに入れてから冷凍庫に入れる
解凍するときは、電子レンジでの加熱がおすすめです。
その際、ムラができないように、途中でかき混ぜて、全体が加熱できるようにするのがポイントです。
加熱しすぎると、水分が飛んでしまい味も落ちるので、最後の方は様子を見ながら加熱してくださいね。
まとめ
おかゆの保存方法や日持ちについてご紹介しました。
- お粥を炊飯器の保温で保存するのはNG
- お粥は冷凍保存がおすすめ
- 冷蔵保存は可能だがあまり日持ちしない
お粥は傷みやすいので、冷凍保存する場合も、清潔な容器を使いしっかり加熱が必要です。
特に離乳食のおかゆは、時間を置かずにできるだけ出来立てのものを食べさせるようにしましょう。
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