自家製の米粉の賞味期限は短く、2~3日ほどになります。
これは、米の中の水分を完全に乾燥させるのが自家製だと難しいためです。
米粉は、冷凍してもさらさらの状態を保つことができるので、長期に保存したい場合は冷凍保存をおすすめします。
米粉を冷凍庫で保存するときは、袋やタッパーに入れしっかり密封し、臭いがきついものの近くに置かないようにしてしてください。
冷凍での保存期間は3カ月ほどです。
賞味期限切れの米粉は、未開封なら1か月過ぎていても問題なく食べられることが多いようです。
でも、高温多湿を避け保存状態が良かった場合に限ります。
開封後に長期に保存すると小麦粉のようにダニやカビが繁殖することがありますので、傷んでいないか確認してから食べるようにしましょう。
今回は、自家製米粉を作る前に知っておきたい賞味期限や保存方法、賞味期限切れの米粉が食べられるか見分ける方法を紹介します。
自家製米粉の賞味期限
自宅で作った米粉の賞味期限は、2~3日ほどです。
米粉の元であるお米は日持ちするのに、米粉の賞味期限が短い理由は、米粉はいきなりお米を砕いて粉々にして作るのではないからです。
市販されている米粉は、お米を一度洗って吸水させ、その後乾燥させてから粉状にするのですが、米手作りでは水分を完全に抜くのに限界があり、市販の米粉より賞味期限が短くなります。
冷蔵庫に入れると1か月ぐらい日持ちするという情報もありますが、保存するときは袋を二重にしてて、使うときは湿気ったりカビで緑色になっていないか確認してから使いましょう。
米粉はたくさんまとめて作って保存するより、その都度使う分だけ作る方がよさそうです。
米粉の冷凍保存方法
米粉を使い切れないとき、冷凍保存するのが傷みやダニを避ける一番いい方法です。
米粉は冷凍しても、固まらずさらさらの状態を保つことが可能です。
密閉できるタッパーかジップ付きの保存袋を二重にして冷凍庫で保存します。
臭いが強いものの近くに置かないように気を付けましょう。
冷凍での保存期間は、約3か月です。
冷凍庫から取り出すと結露が付きやすいので、使う分だけ取ったらすぐに冷凍庫に戻してくださいね。
賞味期限切れの米粉は使える?
米粉の賞味期限が切れてしまっても、保存環境が良く未開封であれば食べられることが多いようです。
賞味期限を過ぎたらすぐ食べられなくなるわけではありませんが、傷んでいないかよく観察してから使うようにしてください。
傷んだ米粉の特徴
米粉が傷んだとき起こる特徴をまとめてみました。
- 酸化して米独特の古米臭が発生する
- 緑色のカビが発生する
- ダニなどの害虫が発生する
上記のようになってしまうと廃棄するしかなさそうです。
開封後の米粉の賞味期限
市販の米粉の開封後の賞味期限は、冷蔵保存で1か月ぐらいが目安になります。
表示されている年月日はあくまでも未開封時の期限ですので、開封後は自己判断になります。
開封後の米粉は、常温で数日おいただけでも湿気を吸って傷みやすくなりますので常温保存は避けた方がいいでしょう。
開封後から2か月以上経っていたら、冷蔵保存していてもダニがいる可能性がありますので使う前に必ず状態をチェックしましょう。
開封後の米粉のダニチェック方法
粉物に繁殖するダニは、米粉でも発生します。
開封した米粉の袋をしっかり閉じて保存してもダニが隙間から入り込んで産卵し、大量発生することがあります。
米粉に発生しやすいといわれるダニは下記の3種類だと言われています。
- コクヌストモドキ
- ヒラタコクヌストモドキ
- コナダニ
ダニは、黒いお皿に移して見ると発見しやすいようです。
もし、気づかずに食べてしまったらアレルギー症状が出ることがあります。
<ダニによるアレルギー症状>
- 皮膚のかゆみ
- じんましん
- 下痢
高熱が出て呼吸困難を起こすアナフィラキシーショックで重症になることもあります。
米粉の保存場所が高温多湿の環境だとダニが発生しやすくなります。
特にコンロや電子レンジの近くなど熱くなる場所は、調理中も置くのを避けるようにしてください。
また、米粉は緑色のカビが発生することもあります。
見た目よりもカビの菌は全体に広がっている可能性がありますので、迷ったときは食べない方が賢明です。
自家製米粉は粗い?さらさらにはできないの?
自家製米粉さらさら仕上げのコツ
米粉をさらさらに仕上げるには、ミルミキサーとふるい器にかける作業を繰り返し行うことが必要になります。
少し根気がいりますが、
ミルミキサーにかける→ふるい器にかける→ふるい器に残った米粉をミルミキサーに再度かける
と繰り返し10回ぐらい行うと粒子がかなり細かい米粉になります。
<さらさらに仕上げる米粉の作り方>
- 米を白いとぎ汁が澄んでくるまで洗う
- 米の倍量の水に約3時間吸水させる(一晩浸けてもよい)
- 平たいザルにあげ、半日放置し乾燥させる
- オーブンシートを敷いた天板に米を広げ200℃のオーブンに10分ほど入れてさらに乾燥させる
- 少量ずつミルミキサーにかける
- ミルミキサーで砕いた米をなるべく目の細かいふるい器にかける
- ふるい器を通らないで残ったものを再度ミキサーにかける
- 再度ふるい器にかける
ミルミキサーとふるい器の作業を繰りかえすときめが細かくなります。
ミルミキサーがなければすり鉢でも代用可能です。
すり鉢でつぶした後ふるいにかけるという作業になります。
お米を丁寧に洗ってえぐみを取り除くと、粒子の細かい美味しい米粉になります。
時間を短縮したい方は、無洗米を使用しても米粉は作れますよ。
粒子が細かい米粉はケーキ作りに向いています。
少し粒子が粗めの米粉は、お団子作りやポタージュスープのとろみに利用するのがおすすめです。
また、揚げ物の衣に米粉を使用すると小麦粉より吸油が少なく、サクっと軽い仕上がりになりますよ。
まとめ
自家製米粉の賞味期限、保存方法、期限が切れた米粉が使えるかの判断方法をお伝えしました。
- 自家製米粉の賞味期限は常温で3日、冷蔵保存で1か月が目安
- 自家製米粉の冷凍保存方法は袋を二重にして密封し臭い移りに気を付ける
- 賞味期限切れの米粉は未開封で保存状態がよければ使えるが確認が必要
- 開封後の米粉の賞味期限は約1か月
- 自家製米粉の粒子を細かくさらさらにするには、米を丁寧に洗ってえぐみを取り除きミルミキサーとふるいの作業を繰り返す
自家製米粉は自分の好きなお米を使って作れるのがいいですね。
作った米粉は揚げ物の衣や野菜のポタージュなど、普段の料理にどんどん取り入れて早めに使いましょう。
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