秋の代表的な果物の一つとも言える柿は、熟す段階で様々な食感が味わえます。
しかし、柿の保存の仕方や賞味期限については、あまり知られていなくて、トロトロになってしまったので、食べるのを躊躇してしまったということもあるのではないでしょうか。
- 柿は冷凍保存での日持ちは、約1ヶ月ほど
- 冷蔵で保存した柿は、2~3週間ほど保存が可能
- 常温で保存した柿は、5日ほど保存が可能
- 青い柿を熟す方法は、常温で熟す方法、リンゴで熟す方法、電子レンジで熟す方法などがある
それでは、柿は冷凍保存だと賞味期限はどれくらいか、冷蔵や常温ではどうか、柿を熟すにはどんな方法があるかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
柿にはシャキシャキとした食感も、柔らかめなトロっとした食感もあり、どちらもそれぞれの良さがあり、美味しいです。
その良さを十分に味わえる保存の仕方や食べ頃の見分け方なども分かり、安心して美味しくいただけるようにこの記事を参考になさってください。
柿の冷凍保存での賞味期限
冷凍した柿は、1ヶ月ほど保存が可能です。
この保存期間は目安ですので、保存状態によってはこれより短くなることもあります。
2ヶ月くらいは保存できるという意見もありますが、酸化によって劣化や変色などが進みますので、早めに食べた方が安心でしょう。
柿の冷凍保存方法
熟しきっていない柿も良く熟した柿も、どちらも冷凍して保存することができます。
柿を冷凍する時には、丸いまま保存する方法、適当な大きさにカットしてから保存する方法、ペースト状にして保存する方法があります。
丸いまま保存する方法
- 柿の汚れを洗い水気を拭く
- 皮を剥かずに種もそのままの状態で、ジップロックなどの冷凍保存袋に入れる
- 空気をしっかりと抜いて密閉して、冷凍庫に入れる
カットしてから保存する方法
- 柿の皮を剥いて、種を取り除き、食べやすい大きさに切り分ける
- 重ならないようにできるだけ平らに並べて、冷凍用保存袋に入れる
柿の量が多い時は、カットした柿を小分けにしてサランラップで包み、冷凍用保存袋に入れます。
- 空気をしっかり抜いて密閉して、冷凍庫に入れる
- 食べる時には、食べる分だけ取り出し解凍する
ペースト状にして保存する方法
熟している柿は、ペースト状にして保存するのがおすすめです。
- 皮と種を取り除いた後、ミキサーにかける
- ペースト状になった柿を冷凍用保存袋に入れて、薄く平らに伸ばす
- 空気をしっかり抜いて密閉して、冷凍庫に入れる
- 使う時は好きな量を割って取り出す
製氷皿に入れて冷凍し、小分けにして使用する方法もあります。
冷凍保存した柿の解凍方法と美味しい食べ方
冷凍した柿の解凍には、常温や冷蔵庫での自然解凍があります、その際、全解凍するのもいいのですが、半解凍でいただくのも独特の歯ごたえがありおすすめです。
自然解凍
レンジで解凍すると、ムラができたり温め過ぎたりしてしまう場合があるので、常温での自然解凍か冷蔵庫で解凍する方法がおすすめです。
自然解凍でも解凍のし過ぎは水分が出てしまい、美味しくいただけなくなりますので、気を付けましょう。
半解凍
冷凍保存した柿を自然解凍する時には、全解凍でなく半解凍で食べるのもおすすめです。
半解凍時間の目安は、
- 常温の場合は、30分~1時間程
- 冷蔵庫での解凍は、1~2時間ほど
これはあくまで目安時間で、柿の大きさや室温、冷蔵庫の温度によって異なりますので、解凍しすぎないように気を付けてくださいね。
丸いまま冷凍した柿をそのまま食べる時は、50分ほど自然解凍すると半解凍状態になります。
ヘタの部分を切り取って、皮を器代わりにしてスプーンで食べるとシャリシャリとした食感で、シャーベットのように美味しくいただけます。
冷凍した柿の皮の剥き方
丸いまま冷凍した柿は、解凍する前に沸騰したお湯に入れます。
すると皮の部分が解凍されて皮が剥きやすくなります。
柿の冷蔵保存での賞味期限
柿は冷蔵保存の場合、2~3週間ほど保存が可能です。
これは、この後紹介するヘタを湿らせる方法で保存した場合の期間です。
ただそのまま冷蔵保存した場合の保存期間は、1週間~10日程ですので、ちょっとしたひと工夫でより長く鮮度を保って保存できるようになります。
柿の冷蔵保存方法
柿は、冷蔵庫でも野菜室でもどちらでも保存が可能です。
野菜や果物は、収穫後も呼吸をしていてエチレンガスを放出しています。
そのため、水分の蒸発も促してしまうので、失われた水分を補うために柿のヘタに下記のような処置をすると、熟す速さを抑えることができます。
- キッチンペーパーを水で濡らして、柿のヘタの大きさに合わせて四角に折りたたみ、柿のヘタにぴったりと被せる
- そのまま柿全体をラップで包む
- ラップで包んだ柿はヘタを下にしてポリ袋に入れ、冷蔵庫や野菜室で保存
- 3~4日に一度位確認して、キッチンペーパーが乾いてきたら、また水で湿らせてヘタの部分が乾かないようにする
柿を冷蔵保存する良さ
柿は常温よりも冷蔵で保存するほうが、実が崩れずにシャキシャキ感のある状態を長持ちさせるのに適しています。
野菜室に入れておくだけでも瑞々しさは保てますが、上記のようにヘタを湿らせた後ラップで包んで冷蔵庫に保存すると、常温保存の数倍は長持ちします。
多めに柿をいただいたり、たくさん購入したりした時などには有効です。
柿の常温での賞味期限
常温で保存した柿の日持ちの目安は、5日ほどです。
まだ熟していない柿は、2~3日程で熟します。
柿を常温で保存するのに適した場所は、冷暗所(直射日光が当たらない風通しの良い涼しい所)です。
柿の常温保存方法
乾燥を防ぐために新聞紙で一つ一つ包みます。
ポリ袋でも大丈夫ですが、その場合はヘタを下にして入れます。
そうすることで、ヘタの乾燥を防げます。
そして、冷暗所(適温15℃位)で保存します。
柿を常温保存する良さ
まだ柿が熟していない時には、常温保存が適しています。
常温に置いておくと、熟して柔らかくなります。
熟した柿がお好みの方は、丁度良い頃合いを見て食べるか、または冷蔵庫に移して保存するとよいでしょう。
青い柿を熟す方法は?
青い柿を追熟させるには
- 常温で熟す
- リンゴで追熟
- 電子レンジで追熟
があります。
柿が熟すためには、種の成熟が欠かせません。
従って、種が成長する前に収穫された青柿は、熟せないことがあります。
常温で熟す方法
常温で柿を熟すには、上記で紹介した柿の常温保存方法のやり方で、気長に食べ頃になるのを待ちます。
柿を熟すには、柿の呼吸がとても大切です。
密閉されていると、柿はうまく呼吸ができないので熟せません。
リンゴで追熟する方法
リンゴと柿を一つの袋に一緒に入れておきます。
または、リンゴの近くに柿を置いておくだけでも大丈夫です。
リンゴからは、熟成を促すホルモンが含まれるエチレンガスが発生しています。
一緒に置くことで、リンゴは触れた果実を熟させる効果を発揮します。
注意してほしいことは、柿が熟したらリンゴとは別の離れた所で保存することです。
電子レンジで追熟する方法
柿をすぐに柔らかくしたい時には、電子レンジを使います。
- 柿を良く洗って皮を剥く
- 食べやすい大きさに切り分ける
- ふんわりとラップをかけたら、レンジで30秒~1分程加熱する
これだけで、柿が柔らかくなります。
加熱の途中で、固さを確かめてください。
冷たい柿を好まれる場合は、冷蔵庫で冷やしてから食べましょう。
私は果物の中で柿が一番好きと言っても過言でないくらい柿が好きです。
しかし、胃腸が弱い私は、ここ数年今まで毎年食べていた柿を食べると、お腹の調子が悪くなることが多くなりました。
そこで、フライパンにオリーブオイルを少量ひいて焼いたり、オーブントースターで数分焼いたりして食べています。
生のシャキシャキした柿の食感は味わえなくなりましたが、焼いて柔らかめになった柿は甘みも増して、生とは違った美味しさがあります。
柿の食べ頃を見分ける方法
柿の食べ頃は、柔らかい柿か固い柿かどちらかというと、どちらも食べ頃で、自分の好みで食べ頃を見極めて食べるとよいでしょう。
柔らかくトロトロとしている柿は、そのまま食べても良いし、ヨーグルトにかけても美味しくいただけます。
ただ、見極めているうちに食べ頃が過ぎてしまい、カビが生えたり腐ってしまうことがないよう、気を気を付けて、臭いや見た目に異変がある場合は、食べるのを止めましょう。
まとめ
柿は冷凍保存だと賞味期限はどれくらいか、冷蔵や常温ではどうか、柿を熟す方法はあるかなどについて、お伝えしました。
- 柿は冷凍保存で1ヶ月ほど日持ちする
- 冷蔵で保存した柿は、2~3週間ほど保存が可能
- 常温で保存した柿は、5日くらい日持ちする
- 青い柿を熟す方法は、常温で熟すのを待つ方法、リンゴで追熟させる方法、電子レンジで柔らかくする方法がある
美味しい柿に熟すには、種が成長した柿を呼吸しやすい環境に置いておくことです。
柿にはみかんよりも豊富なビタミンCが含まれています。
柿は体の免疫力を高めてくれるので、寒くなる時期の風邪対策にもぴったりです。
また、柿には抗酸化作用を持つタンニンも含まれており、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防効果があります。
ちょっとしたひと工夫で、栄養豊富な柿をお好みの固さにして美味しく食べられます。
この記事を参考に、秋の代表的な味覚である柿を堪能していただけたら嬉しいです。
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