親子鍋で親子丼を作る時に、鍋底に卵や具材がくっついたり焦げたりしてしまう原因として
- 具材を煮込むときに水分が少なすぎる
- 煮込むときに火が強すぎる
などが考えられます。これらの原因を踏まえて
- 出汁の量は気持ち多めにする
- 強火で具材を煮込み沸騰し始めたら中火に切り替える
- 卵は2回に分けて入れる
- 2回目の卵を入れたら火を止めて蓋をし、余熱で火を通す
に注意して作ると、美味しい親子丼が作れます。
それでは、親子丼の卵が親子鍋にくっついたり焦げたりしないようにとじる方法などについてもう少し詳しくご紹介します。
親子丼の卵がくっつく原因
なぜ卵が鍋底にくっついてしまうのか、原因として、主に2つ考えられます。
- 具材を煮込むときに水分が少なすぎる
- 煮込むときに火が強すぎる
水分が少なすぎる
親子丼の具材に火を通す過程で煮込みすぎてしまい、気付いた時には水分がほぼない状態になり、そこに卵を流し込むと卵が鍋肌に直接触れてくっついてしまいます。
ですから、親子丼を作るときには汁の量を少し多めにして具材に火を通すようにしましょう。
最後に卵を流し込むときに、適量の汁が残っている状態がベストです。
火が強すぎる
火が強すぎるのも、卵が鍋肌にくっつき、焦げ付いてしまう原因です。
終始強火で調理するのではなく、タイミングを見て火力を調整すると、具材にしっかりと火を通しつつ卵にも適度に火入れすることができるので、鍋肌に卵がこびりついて焦げ付くことを防げます。
親子丼を焦げないように作る方法
親子丼を焦げないように作る方法として大切なことは、
- 材料と具材に火を通すときは中火で
- 卵は2回に分けて入れる
- 2回目の卵を流し入れたら火を止める
です。
親子鍋について
親子鍋というのは、親子丼を作る時に使う柄が縦に付いている鍋のことです。
具を卵でとじてそのままご飯の上に乗せられるように、浅く作られています。
親子丼を作ろうとした時に、専用の親子鍋があると便利です。
親子鍋で親子丼を作る時、具材が鍋底にくっついたり焦げたりしてしまう原因は、水分量と火力です。
入れる出汁の量が少ないと蒸発して焦げやすくなり、火力が強すぎると焦げ付く原因になります。
鍋肌や鍋底にくっつかないようにするには、鍋を揺らしたり、濡れ布巾を横に用意して時々火から下ろして鍋底を冷やしたりするなどの方法を取ると効果的です。
では実際にどのような工程を経て、卵が焦げ付かない親子丼が完成するか、いろいろ試した中でオススメの方法を手順を追ってご紹介していきます!
材料と具材に火を通すときは中火で
汁と具材を鍋に入れて、沸騰するまで強火でOKです。
沸騰し始めたら中火に切り替えて、具材にしっかりと火を通します。
この時に具材の8割には火が入るようにしっかりと煮込んでしまいましょう。
煮汁はひたひたになるくらいの多めで、煮込みが終わるころには具材の7割くらいの高さまで煮汁が減っている状態がよいです!
卵は2回に分けて入れる
卵を入れる際、煮汁がぐつぐつと煮立っている状態を確認してから卵を円を描くように流し入れます。
一気に卵をながしこんでしまうと、卵に火を入れるのに時間をかかり過ぎてしまい、鍋底にこびりついてしまいます。
1回目の卵を流し入れたら蓋をして、軽く鍋をゆすりながら卵が鍋底にくっつかないようにして火を入れていきます。
菜箸でかき混ぜてしまうと、汁に卵が溶け込んでしまい、かえって火を入れるのが困難になるので混ぜないようにしましょう。
この時の卵は、しっかり目に火を入れていきます。
2回目の卵を流し入れたら火を止める
1回目の卵にしっかりと火を入れたら、残り半分の卵をさらに円を描くように流し入れます。
ここからがポイント。
最後の卵を入れたら火を止めて蓋をし、余熱で卵に適度に火を入れていきます。
お好みの半熟具合になったら蓋をあけ、菜箸で鍋の側面についている卵をはがしとって、ご飯を入れた丼に流し込んで完成です。
親子丼の失敗あれこれ
親子鍋で親子丼を作ってみて、上手くいかない例として、
- 親子丼の卵が固まらない
- 親子丼の汁が多すぎたりなくなったりする
- 親子丼の鶏肉が生焼けだったり固かったりする
について、原因や解決策をお伝えします。
親子丼の卵が固まらない
火を通しても卵が固まらない原因として考えられるのは、
- 汁気が多すぎた
- 卵のとじ方が雑だった
です。
汁気が多すぎた
作る時の汁が多すぎてしまうと、卵が煮汁に溶け込んでしまい固まりにくくなります。
半熟状態にしたい場合は、汁は多い方がよいですが、固めたい場合は、汁の量をやや少なめにした方がよいです。
卵のとじ方が雑だった
卵でとじるには、煮立った煮汁に溶いた卵を加えて表面を流し固めます。
この時にとじ方が雑になってしまうと、固まりにくくなります。
火が通りにくい鍋の中央から外側に向かって、徐々に円を描くように回しかけていくことで、卵が均一に加熱され、上手く固まります。
親子丼の汁が多すぎたりなくなったりする
親子丼の汁が多すぎたりなくなったりする原因として考えられる
- 分量の間違い
- 加熱時間の不足や多すぎ
についてお伝えします。
分量の間違い
親子丼の汁が多すぎる場合は、分量の間違いが考えられます。
1人前の水の量は、40㏄程度で大丈夫ですが、玉ねぎを多く入れる場合は、玉ねぎからも水分が出るので、水の入れ過ぎには注意するとよいでしょう。
逆に水が少なすぎてしまうと、卵でとじた時に水分がなくなってしまい、しっとりとした食感ではなくなってしまいます。
正しい分量で煮汁を作るように心がけるとよいです。
加熱時間の不足や多すぎ
加熱時間が少ないと、水分が飛んでないので汁が多くて水っぽくなってしまうことがあります。
逆に強火で加熱し過ぎたりいつまでも煮込んだりしてしまうと、水分が飛んでいつの間にかなくなってしまいます。
煮詰めた時に煮汁が具材の高さより多い場合は、少し取り除くとよいでしょう。
沸騰後の調理は中火にして、できるだけ低下力で火を通すことで、美味しい親子丼になります。
親子丼の鶏肉が生焼けだったり固かったりする
親子丼の鶏肉が生焼けだったり固かったりということを防ぐには、
- 鶏肉の切り方や下ごしらえ
- 火加減
に注意すると、美味しい親子丼に仕上がります。
鶏肉の切り方や下ごしらえ
鶏肉の切り方
親子丼に入れる鶏肉は、カットする時に「ぶつ切り」ではなく、包丁を斜めに入れる「そぎ切り」にすると断面積が大きくなるので、火が通りやすい上に、味も染み込みやすくなります。
大きさは、小さめの一口大(およそ10g)にすると、よいでしょう。
そぎ切りにした鶏肉を、下記のように下ごしらえすると、よりジューシーな仕上がりになります。
鶏肉の下ごしらえ
鶏肉の下ごしらえの手順は下記のようになります。
- 鶏肉に塩を振り、軽く揉む。
- 料理酒を振りかけ、しょう油を少し入れて下味を付けて、ラップをして冷蔵庫に30分~1時間ほど入れて置く。
- 下ごしらえした鶏肉に小麦粉をまぶす。
火加減
親子丼を作る時の火加減によって、具材への火の通り具合や味わいが変わってきます。
強火にすると、煮汁が煮詰まり過ぎてしまうので出汁が湧いたら、中火にして全体が沸々としているくらいの中火~弱火にします。
鶏肉は高温になると縮んで水分が失われ、固くなってしまうので、火加減に注意して優しく火を通すことで、美味しい親子丼になります。
まとめ
親子丼の卵が親子鍋にくっついたり焦げたりしないようにとじる方法についてご紹介しました。
- 水分が少ないとくっつくので、水分量を多めにして一定量をキープする
- 火が強すぎると卵がくっつき剥がれにくくなり、焦げ付く原因になるので火力調整する
この方法で、かなり仕上がり具合の変化を楽しむことができるはずですよ!
親子丼には、免疫力アップ、疲労回復、癌予防などが期待できるタンパク質、ビタミンB群、モリブデンなどの栄養が多く含まれています。
この記事を参考に、健康効果を期待できてしかも美味しい親子丼作りにチャレンジしてみてください!
コメント