おはぎは自宅で作ったり、買ってきたりすることもあると思いますが、時間が経つと固くなりがちです。
固くなる前に冷凍したり冷蔵庫での保存を考えるかたもいると思いますが、どのように保存するのがいいかご存じですか。
冷凍、冷蔵、常温保存どの場合も、おはぎはタッパーなどの密封容器に入れできるだけ空気に触れさせないようにしましょう。
そのうえで、冷凍保存の場合はおはぎにラップを巻いてから密封容器に入れると匂い移りを防ぐことができます。
冷蔵保存の場合は、野菜室で保存した方が餅米の劣化を抑えることができます。
常温の場合は、20℃以下の冷暗所で保存しましょう。
ただし、常温保存に適さない時期は、なるべく早めに消費しましょう。
この記事では、おはぎの保存方法や日持ちについて詳しくお伝えしていきます。
おはぎの取り扱いに悩んでいる方に、おはぎを美味しく食べるためのベストな方法を紹介します。
おはぎの冷凍での保存方法
おはぎは冷凍すると長持ちします。
食べきれない時など、早めに冷凍しておけば無理なく美味しく食べられます。
冷凍庫でおはぎを冷凍する時の手順
- おはぎを一つずつ空気が入らないようにラップで包みます。さらにアルミホイルを巻いて、冷凍庫の臭い移り対策をします。
- ジッパー付きの保存袋に入れます。
- 金属製のトレーの上に置いて、冷凍庫に保存します。
おはぎは、外気に触れた状態で保存すると、賞味期限内であっても傷みやすくなります。
ラップでしっかりと包んで空気を抜いて密封するとよいでしょう。
短時間で凍らせるとおはぎの風味を保ちやすくなるので、金属製のトレーに置くと効率よく冷凍できます。
冷凍したおはぎの解凍方法
自然解凍がおすすめです。
食べる2時間前に冷凍庫から出して室温で解凍します。
冷蔵庫だと半日くらいで解凍できますが、時間がかかるので餅米が劣化しやすくなります。
早く解凍したい時は、電子レンジの解凍モードを使用して少しずつ様子を見ながら解凍するとよいでしょう。
おはぎ冷凍での日持ち
おはぎは、冷凍保存だと約1か月ほど日持ちします。
おはぎは、冷凍保存ならば急速に冷やすことで餅米の劣化を防ぐことができます。
多めにおはぎを作ったり買ったりして、3日以内で食べきれない時には冷凍保存がおすすめです。
おはぎの常温での保存方法
常温でおはぎを保存する時の手順は
- おはぎをタッパーなどの密閉容器に入れる
- 室温20度以下の直射日光が当たらない涼しい場所で保存
常温保存の場合は、雑菌がつかないように空気に触れさせないことが大事です。
また、おはぎに使われている餅米は、20℃が一番保存に適した温度ですので、室温が上がり過ぎないように気をつけましょう。
おはぎ常温での日持ち
常温で保存しておける期間は、半日から1日ほどです。
秋のお彼岸の時期は暑さがまだ残っていますから、常温保存できるのは半日程度でしょう。
春のお彼岸の時期ならば、1日くらい常温においても大丈夫でしょう。
おはぎの冷蔵での保存方法
おはぎは冷蔵庫に入れると餅米が劣化してしまうため、冷蔵保存は不向きです。
とは言え、少し風味は落ちてしまいますが冷蔵庫保存は可能です。
翌日に食べるのであれば、冷蔵庫の野菜室での保存がおすすめです。
冷蔵でおはぎを保存する時の手順
- おはぎを密閉容器に入れる
- 冷蔵庫の野菜室で保存
冷蔵庫の温度は、0度~3度で餅米が劣化する温度と同じです。
野菜室は7℃くらいなので、冷蔵庫に入れるよりは劣化が抑えられるでしょう。
冷蔵庫で固くなったおはぎを柔らかくする方法
- 冷蔵庫で保存したおはぎをラップで包みます。
- 電子レンジで20秒~30秒程加熱します。
電子レンジで加熱する時には、温め過ぎに注意してくださいね。
おはぎの餅米に含まれるでんぷんは、生の時はβでんぷんと呼ばれ固い状態です。
水と一緒に加熱すると柔らかく変化してαでんぷんになるので、できたてのおはぎはモチモチの食感で美味しく食べられます。
しかし、おはぎを冷蔵庫に入れると、元のβでんぷんに戻るため固くなってしまうのです。
おはぎ冷蔵での日持ち
おはぎを冷蔵庫で保存できる期間は、長くて3日間程です。
短期間でもおはぎの風味を保つためには冷凍保存した方がよいのですが、翌日とか2日後に食べるのであれば、冷蔵庫保存でもよいでしょう。
冷蔵庫に入れておいたおはぎは固くなって美味しくなくなってしまいますが、電子レンジを使えば美味しさを復活させることができます。
おはぎが固くならない方法
おはぎを冷蔵庫で保存しても固くならない方法は、「冷蔵でおはぎを保存する時の手順」で記したように、おはぎを野菜室で保存すると固さが幾分和らぎます。
また、自分でおはぎを作る場合には、一工夫で固くなりにくいおはぎを作ることができるので、その方法をご紹介します。
うるち米と一緒に炊く
餅米を炊く時に、うるち米と一緒に炊きます。
うるち米の方が固くなりにくいので、混ぜて炊くと固くなりにくいおはぎになります。
モチモチ感を残すのにちょうどよい割合は、餅米に対して3割くらいです。
餅米に砂糖を混ぜて炊く
砂糖には保水作用があるので、餅米に砂糖を混ぜると固くなりにくいです。
- うるち米と餅米は、1:4または、1:3
- 砂糖は大さじ1
こうすることで、柔らかいおはぎを作ることができます。
まとめ
おはぎの保存には、冷凍、常温、冷蔵が可能なことがわかりました。
おはぎの保存方法と日持ちをまとめます。
- 常温保存するときは、密閉容器に入れ涼しい部屋で保存
- 常温では半日から1日程度(秋の彼岸の時は、半日)保存可能です。
- 冷蔵保存するときは、密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存
- 冷蔵では3日ほど保存可能
- 冷凍保存するときは、一つずつラップで包み、さらにアルミホイルを巻いて、ジッパー付きの保存袋に入れ、冷凍庫で保存
- 冷凍での日持ちは、4日以上(長くて1か月程度)保存可能
おはぎを保存する方法は、何日くらい保存しておきたいかによって変わります。
おはぎは空気に触れると風味が落ちたり雑菌がついたりして劣化が早まります。
どの方法で保存するにしても、餅米が劣化する前にできる限り早く保存することが大事です。
私は、以前は冷蔵庫保存で2日以内に食べきれるようにすることが多かったです。
しかし、冷凍保存ができることを知ってからは、おはぎが出回る時期を過ぎても食べたい時に、作りたての美味しさを味わえるので喜んでいます。
おはぎは餅米を使っているので、日持ちが難しい食べ物ですが、食べる時や季節によって保存方法を変え正しく選んで美味しく食べましょう。
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