キャベツを外側の葉は捨てる人が多いですが、実は食べられるんですよ。
外側の葉と芯はキャベツの中で最も栄養が多く含まれている部位です。
葉に残っていると心配される農薬は、水ですすぎ洗いすれば十分落とすことができます。
キャベツの葉に黒い斑点は、キャベツ内の水滴が冷えて細胞組織が壊れてしまったことが原因で、冬に収穫されるキャベツに多く見られます。
黒くなっていてもカビや菌ではありませんので食べられますよ。
ただし、酸っぱい臭いやドロッと水っぽくなっていたら腐っています。
今回は、キャベツの外側はどこまで食べれるのか、美味しく食べるレシピも紹介します。
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キャベツの外側の葉はどこまで使える?
キャベツの外側とは、2~3枚目ぐらいまでを言います。
汚れが取れて硬さが気にならなければどこまでも全部食べられます!
外側の葉は青みが強く、シャキシャキとした歯ごたえがあるのが特徴です。
しかし、キャベツの外側は現状捨てられていることが多いですよね。
キャベツの外側を捨てる理由として、以下のことが考えられます。
- 硬くて苦い
- 甘みがない
- 残留農薬が心配
- 人の手が触れている
特に外側の葉が苦いと感じるのは、イソチオシアネートという成分が影響しています。
イソチオシアネートは、アブラナ科の植物でキャベツのほかにブロッコリーやカリフラワーなどにも含まれます。
キャベツは虫に食べられると反応して、アリルイソチオシアネートという昆虫にとって毒になる苦味成分を出して反撃し、自らを守ろうとします。
外側の葉は虫が付きやすいため、アリルイソチオシアネートが多く甘みが少なくなります。
キャベツの外側の葉の農薬は大丈夫
キャベツは、収穫時に農薬が一番付いている外側の葉は農家で剝がされています。
販売前にお店でも汚れが目立つ葉は剥がしているため、購入後に外側の葉を剥がして捨てる必要はありません。
一番外側の葉は水ですすぎ洗いをすれば十分農薬は落とせていますので食べても問題ありませんが、気になる人は一度茹でこぼすといいでしょう。
また、らでぃっしゅぼーやなどの無農薬栽培を選ぶのも一つです。
キャベツの外側を食べない方がいいパターンは下記の通りです。
- 葉についた汚れが洗っても落ちない
- 傷がたくさんあってドロッとしている
- しなしなになって黄色で枯れている
腐っていたり味が落ちていたりするため無理に食べなくていいでしょう。
酸味を感じたら腐っていますので捨ててくださいね。
また、キャベツの葉に黒い点や斑点を見かけることがありますが、キャベツ内の水滴が寒さで凍って細胞組織が壊れてしまったことが原因で、食べても害はありません。
キャベツの外側の葉は栄養が豊富
キャベツは、ビタミンを多く含む野菜です。
大人が1日に必要なビタミンC100mgを、キャベツの大き目の葉3枚で摂取できるほどです。
特にビタミンCは内側より外側の葉に多く含まれているとされています。
また、カルシウムも多くカルシウムを骨に沈着するのを助けるビタミンKも含まれています。
さらに、胃の粘膜を修復するビタミンUも含まれ食物繊維も豊富ですので、胃や腸を整えることができます。
ただ、水溶性ビタミンですので、水に溶けやすいというデメリットがあります。
そこで、栄養を逃さずにキャベツを食べることができるレシピを3点紹介します。
キャベツの外側の葉を使ったレシピ
キャベツの外側の葉は水ですすぎ洗いをしてから使いましょう。
芯は厚みを削ぐよう、そぎ切りしてから使うと食べやすくなりますよ。
キャベツの外側の葉は煮物にすると葉物特有の香りが強く出る様です。
食べづらいので炒め物かスープに入れるのがおすすめです。
簡単なレシピを紹介します。
キャベツとソーセージの野菜スープ
【材料】 3~4人分
- キャベツの外側の葉3枚(ざく切り)
- ソーセージ4本
- コンソメの素1個
- 水800cc
- 塩少々
- こしょう少々
- とろけるチーズ適量
【作り方】
- 鍋に水を入れ沸騰したらコンソメの素を入れて溶かす
- ざく切りにしたキャベツとウインナーを入れて弱火で10分ほど煮る
- 塩、こしょうで味を調える
- とろけるチーズをお好みの量のせてとけたら出来上がり
【ポイント】
ウインナーの旨味とチーズのコクでキャベツの苦味が抑えられまよ。
キャベツのツナカレー炒め
【材料】 2~3人分
- キャベツの外側の葉3枚
- ツナ缶1缶(油漬け)
- カレー粉小さじ1/2
- 塩少々
- こしょう少々
【作り方】
- キャベツは粗目の千切りにする
- フライパンを熱しキャベツを炒める
- ツナ缶を加え炒め、カレー粉を入れる
- 塩、こしょうで味を調える
【ポイント】
カレー粉のスパイシーな香りでキャベツの外側の葉の特有の臭さが消され、炒めるとシャキシャキした食感が楽しめます。
キャベツと鮭のちゃんちゃん焼き風
【材料】 2人分
- キャベツ1/4個
- 鮭切身2枚
- 玉ねぎ1/2個
- ピーマン1個
- 塩少々
- こしょう少々
- サラダ油
◇ちゃんちゃん焼きのたれ
- 砂糖大さじ1
- 酒大さじ1
- みりん小さじ1
- みそ大さじ2
- おろしにんにく1cm
バター10g
【作り方】
- キャベツはざく切りにして外側の葉の厚い所は削ぐように切る
- 玉ねぎは薄切り、ピーマンは2cmぐらいの食べやすい大きさに切る
- フライパンにサラダ油を入れ鮭を焼き塩、こしょうする
- 鮭が両面焼けたら一度取り出す
- フライパンに玉ねぎ、ピーマン、キャベツを入れて炒める
- 鮭を戻し入れちゃんちゃん焼きのたれを入れる
- たれが行き渡ったらバターを落としてふたをする
- 1分ほど蒸し焼きしたら出来上がり
【ポイント】
蒸し焼きしてバターが溶けたら、軽くまぜれば味がなじみます。
ちゃんちゃん焼きは味が濃く、外側の葉の苦味は気にならずに食べられます。
まとめ
今回はキャベツの外側の葉はどこまで使えるのか、外側の葉を使用したレシピも紹介しました。
- キャベツの外側の葉は汚れや傷みがなければ全て食べられる
- キャベツの外側の葉は煮物には向いていない
- キャベツの外側の葉は炒め物やスープに適している
キャベツは外側の葉も捨てずに全部頂きましょう。
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