ドライイーストは、未開封なら常温保存することが可能です。
イースト菌は、顆粒状の乾燥した状態であっても生きているため、空気に触れたり水に濡れたりしないよう扱いには注意が必要です。
ドライイーストは、開封したら冷蔵庫での保存になります。
イースト菌は、低温の環境下でもゆっくり活動し徐々に発酵力が弱まっていくので、開封後の賞味期限は6ヶ月が目安とされています。
保存の際は、しっかり封をしタッパーなどの保存容器に入れ二重に密封して冷蔵庫に入れましょう。
賞味期限切れのドライイーストの使い道は、ピザ生地という案もあるようですが使用前に使っても大丈夫かよく観察する必要があります。
また、ドライイーストの冷凍保存は可能ですが、長期にわたる保存は霜が付くためあまり推奨されていません。
今回はドライイーストの保存方法や開封後の賞味期限、賞味期限切れのドライイーストの活用法などをご紹介します。
粉ものを保存するときは、パッキンが付いた密封性の高い容器がおすすめです。
ドライイーストの保存方法
ドライイーストは、未開封なら常温保存が可能です。
保存場所は、できるだけ涼しいところで直射日光の当たらない環境が望ましいです。
開封後は、冷蔵庫での保存が一番良いとされています。
ドライイーストは、開封して空気に触れるとイースト菌が活動を始めてしまい常温保存では活動が活発になってしまうためです。
使いたい時にはすでに発酵力が弱まってパンの膨らみが弱くなってしまいますので、使い残しは冷蔵庫に入れましょう。
50gで一袋になっているドライイーストを購入して残りを保存する際は
- しっかり空気を抜いて密封する
- さらに蓋つきのタッパーや保存容器に入れる
ドライイーストは、二重にして厳重に密封して保存することをおすすめします。
多少割高ではありますが、パンを焼く頻度が低い人は3gずつ個包装になっているものを利用するとよいでしょう。
ドライイーストは、あまり長い期間でなければ冷凍で保存することもできます。
冷凍で保存の際も、臭い移りや湿気が入らないようしっかり封をし、タッパーなどに入れる必要があります。
ドライイーストは、冷凍しても固まったりせず見た目の状態は変わりません。
しかし、冷凍していたものは活動がほぼ止まっているので、使う1時間前ぐらいに出してくださいね。
ドライイーストの冷凍保存で一つ心配なのは、霜がつくことです。
霜によって水分を含んだドライイーストは、傷みますので使わない方がよいでしょう。
ドライイーストの長期冷凍保存はあまり推奨されていないようですので、いつのものか忘れてしまった場合は廃棄した方がよいかもしれません。
開封後のドライイーストの賞味期限
ドライイーストの開封後の賞味期限は約6ヶ月が目安です。
ただ、サフのドライイーストは開封後1ヶ月で使い切るようにと記載があります。
開けたら酵母菌は活動を始めますので、できるだけ早めに使い切ることが推奨されています。
ドライイーストが傷んでいるかの見分け方は下記の通りです。
- 刺激的に臭い
- ベタベタしている
- 虫がわいた形跡がある
- パンが膨らまない
- 焼いた後もイースト臭が気になる
開封してから時間が経ってしまったドライイーストの菌は、生きているか確認する方法があります。
準備するものは、下記の通りです。
- ぬるま湯200ml
- 砂糖小さじ1
- イースト小さじ1
小さめの器などにぬるま湯を入れ砂糖とイーストを入れ10分ほど放置します。
ブクブクと泡がたってきたら酵母菌が生きていますのでパン作りに使える状態です。
しかし、少し待ってみても何も起こらなければ潔く廃棄することをおすすめします。
未開封のドライイーストは賞味期限切れでも使える?
賞味期限が切れたドライイーストは、未開封なら大丈夫とは言い難いのですが、場合によって使えることもあります。
パッケージに記載された日付は意外に長く1年先のものが多いようです。
よく使われているドライイーストの未開封時の賞味期限は下記の通りです。
- スーパーカメリヤドライイースト1年
- トップバリュドライイースト 1年
- サフのドライイースト 2年
賞味期限は1日でも過ぎたら食べると危険というわけではなく、もともと製造者が食品の劣化時期を調査し、食品の劣化が始まる少し前に設定されています。
賞味期限の設定は、実際に食品の劣化が始まる時期に0.8を掛けたぐらいの日付が記載されています。
ドライイーストに当てはめてみると、実際に傷み始めるのは下記のタイミングが考えられます。
- スーパーカメリアとトップバリュは1年2ヶ月
- サフは2年4ヶ月
ただ、使用の際は傷んでいないかよく観察してから判断してくださいね。
賞味期限が1年、2年と大幅に過ぎているものでもパンが膨らんだという情報もありましたが、きっと保存環境が良かったのでしょう。
賞味期限切れのドライイーストは、そのまま捨ててしまうのはもったいないですが、重曹のように掃除にも使えません。
使い道としてピザ生地にするという意見もありましたが、大幅な賞味期限切れは食べない方が安心です。
まとめ
今回は、ドライイーストの保存方法や開封後の賞味期限について紹介しました。
- ドライイーストは未開封なら常温保存でよいが開封後は密封して冷蔵保存する
- 開封後のドライイーストの賞味期限は約6ヶ月
- 未開封のドライイーストは賞味期限切れでも使える場合があるが発酵力が弱まっている可能性がある
使いかけのドライイーストはしっかり密封して早めに使い切りましょう。
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