庭を芝生にすることは、一人でも初心者でも可能です。
初心者の方は、5月に高麗芝を植え、植えたら根が付くまで水やりをすることが成功の秘訣です。
芝生は、日当たりがよく水はけのよい場所が適しています。
芝生は、乾燥しがちにしていると枯れてしまうので注意が必要です。
芝生を植える場所が決まったら、土を掘り起こし芝生に最適な土作りをするところからスタートです。
土の状態が整ったら、水はけを考慮しながら土をならし芝生を張ります。
また、芝生の張替え時期は、3月下旬ごろから4月の芝生の休眠期が明けるタイミングがよいとされています。
今回は、初心者の方にもわかりやすく芝生の植え方や時期、張り替え方法などを紹介します。
芝生の植え方
芝生を植えるのに最適な時期は、気温が高くなる5月上旬頃です。
5月から10月までは芝生の生育期のため、植えてすぐに成長する様子をみることができます。
秋に植えることも可能ですが、休眠期に入るため芝が根付いたかわかりづらいです。
芝生初心者の方は5月に作業するのがおすすめです。
芝生を植える作業は
- 床土を作る
- 芝生を張る
- 目土を入れる
- 水を毎日まく(10日間ぐらい)
芝生は床土作りから作業する場合、作業完了まで1週間ぐらいみておく必要があります。
芝は、土を掘り起こしてすぐ植えるより土壌の状態をよくしてから植える方が失敗が少ないようです。
芝生に根が張るまで10日間ぐらいは、毎日水たまりができるくらいたっぷり水やりをします。
芝生を植える作業についてもう少し詳しく説明していきます。
床土を作る方法
まず、芝生を植える前に床土作りをします。
芝生を植える場所は、日当たりがよく水はけがよい所が望ましいです。
植える場所が決まったら、さっそく床土作りをしていきましょう。
土作りの作業がスムーズになる道具は下記の通りです。
- シャベル
- ローンスパイク
- 土ふるい
シャベルは、土を掘り起こして床土を作るために使います。
土ふるいで小石や草を取り除き、ローンスパイクで古い雑草の根があったら断ち切ります。
ローンスパイクは、先端にとがった刃が付いたものです。
土に深く埋め込まれた古い雑草の根を断ち切ったり、芝生に刺して穴を開け通気性をよくしたりするために使います。
床土作りのポイント
床土作りの作業内容は下記の通りです。
- 土を15cmほど掘り起こし、小石や古い草を除去する
- 土のかたまりがあったらほぐす
- 川砂か無塩砂を土に混ぜる
- 元肥を混ぜる(骨粉、油かす、草木灰を混合したもの)
- 苦土石灰をまき(1㎡に100gぐらい)4~7日ほどおく
- 砂を混ぜて平らにならす
- 水をまいて足で土を踏み落ち着かせる
塩分が入っている海砂は根が枯れる心配があるため、芝で使うのは避けたほうがよさそうです。
川砂を使うと水はけがよくなります。
初心者の方は元肥に市販の芝生の肥料を使うとよいでしょう。
苦土石灰は、土壌が酸性の時に土を中和するために使います。
苦土石灰をまいたあとは1週間ほどおいておくと、土が芝生に適したpHに近くなっていきます。
土壌改良する必要性がなければ苦土石灰を巻く作業は省いても大丈夫です。
土を平らにならす際は、レーキなどの道具を使うのがおすすめです。
足で踏む場合は、薄い板を置いてその上から足で踏みつけるという方法もあります。
芝生を張る方法
芝生を植える方法は、マット状になっている芝生の束をホームセンターなどで敷地にあった量を購入して土に張り付けます。
芝生の張り方は、下記のような種類があります。
- ベタ張り(びっしり張る)
- 目地張り(1cm隙間を開ける)
- 市松張り(市松模様に張る)
- 一条張り(30cmあけて張る)
初心者の方は、隙間を開けずに張るベタ張りをおすすめします。
1cmほど隙間をあけて張る目地張りでもよいですが、意外に隙間が埋まるまで時間がかかります。
市松張りや一条張りは、芝が生えそろって一面グリーンになるまでさらに時間がかかるため、家庭の庭には適していません。
芝生にしたい範囲が広い場合は、ロール芝を購入すると作業が楽です。
しかし、ロール状の芝は、一見持ちやすく見えますがしっかり土が付いているのでかなりの重量があり、運ぶときには注意が必要です。
芝生が全部植えられたら、端の方は鎌を使って切って揃えましょう。
駐車場など他の場所との境目に根止めをしておくとよいでしょう。
足で踏んでなじませ、芝生の目土を上からたっぷりかけて箒などでなじませます。
目土は、砂と化成肥料を合わせたものでも代用できます。
初心者の方は、目土を選ぶとき肥料入りのものを選ぶのがおすすめです。
芝生を張り終えたらたっぷり水やりをします。
芝生は乾燥すると根を張ることが出来ず成長が止まってしまうため、根が張ってくるまでだいたい10日間は水やりが欠かせません。
10日程立って芝生のマットをめくってもはがれなければ根が張ったと判断できます。
根を張った芝にさらに化成肥料を撒くとよりきれいな緑色になりますよ。
芝生の選び方
初心者向きの芝は、高麗芝です。
高麗芝は、日本芝の一種です。
耐寒性がなく、冬は枯れてしまいますが、5月以降気温が上がると横に広がってぐんぐん成長し、暑さに強い特徴があります。
高麗芝は初めて植えても失敗が少ない品種です。
高麗芝の値段は、1㎡1,500円ほどです。
反対に西洋芝は、冬も枯れずにサッカー場のように一年中グリーンを保つことが出来る品種です。
気温が5℃を下回ると生育は止まりますが、枯れづらいのが特徴です。
冬も枯れないのは理想的ですが、実は高温多湿に弱いため夏の管理が難しいと言われています。
暑さに負けて枯れてしまうと同じ場所に、肥料をまいたり芝生の種をまいたりして再生させる必要があります。
西洋芝を一年中よい状態をキープするには少し手間がかかるようです。
芝生の品種は、地域に適したもので、管理があまり難しくないものを選ぶとよいでしょう。
芝生の張り替え方法
芝生の張り替えは、状態が悪く復活が難しい箇所に行います。
張り替えのおすすめ時期は、3月下旬から4月の生育期に入る前です。
芝生を剥がすには、ターフカッターが便利です。
ターフカッターで切り込みを入れると、張っている芝生を剥がしやすくなります。
芝生の張り替え作業は
- 芝生をはがす
- 土をほぐす
- 土と肥料を入れてならす
- 芝生は張る
- 目土を入れる
- 水やりをする
スコップで芝を剥がすのはあまりおすすめできません。
綺麗に剝がれないため力が必要になって大変です。
剥がしたときに出る大量の芝生の根は、土と分別して根のみ捨てるようにしましょう。
土は再利用できますので、捨てずにとっておくとよいですよ。
芝生の張り替え費用
芝生の張り替えをDIYした場合、1㎡あたり1,000~2,000円です。
張り替えに必要なものは
- 芝生
- 芝生の土
- 芝生の肥料
- 目土
- ターフカッター
上記のものを全て新しく購入し、芝生の品種、肥料、目土などこだわりのものを選んだりするともう少し費用はかさみます。
ただ、施工業者に頼むより費用はおさえられますし、必要な材料はホームセンターで揃いますので楽しみながら張り替えを行うのもよいでしょう。
まとめ
今回は、芝生の植え方や時期、張替えなどを紹介しました。
- 芝生を植えるのは生育期を迎える5月上旬が最適である
- 初心者は高麗芝を選ぶとよい
- 芝生は床土を作って芝生に適した土壌の状態にしてから張る
- 芝生の張り替え時期は3月下旬から4月が最適である
ホームセンターで質のよい芝生を手に入れるためには、あらかじめ入荷日を聞いておくとよいですよ!
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