いつ作ったか分からない氷は、使ってもいいのか迷いませんか。
氷が腐ることは、基本的にありません。
しかし、自宅で作った氷は一週間ぐらいで使い切った方が安心です。
冷凍庫の製氷機が取り外せるタイプなら、頻繁にお手入れして清潔を保つことが大切です。
氷の賞味期限ははっきりと定められていませんが、ずっと冷凍庫に入っていると劣化します。
市販の氷も賞味期限の記載義務はなく、未開封なら長期保存が可能ですが、開封後は雑菌が入る恐れがありますので早めに使い切った方がよさそうです。
美味しい氷を自宅で作るときは、水道水を一度煮沸し不純物を取り除いてから製氷皿に入れるという方法になります。
冷凍庫の温度を-10℃に設定して、ゆっくり凍らせるのが透明感を出すコツです。
今回は氷は腐るのか、氷の賞味期限はいつまでなのかを調査しました。
また、自宅で美味しい氷を作る方法も紹介します。
お酒やかき氷などに最適な美味しい氷が、簡単に作れますのでぜひ最後までご覧ください。
氷は腐る?
雑菌は基本的に-18℃以下なら活動ができません。
ですので、氷は冷凍庫に入れていれば雑菌が繁殖して腐ることはありません。
でも、作った氷を長期間冷凍庫に入れっぱなしにしておくと劣化してしまいます。
氷が劣化する理由は、「昇華」と「雑菌」です。
まず、「昇華」とは氷のサイズが小さくなる現象です。
氷は、冷凍庫内の冷気に長期間さらされると乾燥してしまいます。
そして固体(氷)から気体(水蒸気)に変化する昇華という現象が起こり、氷の体積が減って小さくなります。
昇華して小さくなった氷を食べると美味しくありません。
また、自動製氷機のポンプやタンクに付いた「雑菌」が氷に含まれてしまう可能性があります。
製氷皿で作るタイプはあまり心配いりませんが、自動製氷機はこまめに洗って清潔を保つようにしましょう。
ミネラルウォーターで作った氷は腐る?
ミネラルウォーターで氷を作ることはできますが、
- 作った氷は早めに使うこと
- 製氷機のお手入れをこまめに行い清潔を保つこと
こちらの2点が大切です。
ミネラルウォーターには塩素が入っていないため殺菌作用がほぼありません。
そのためミネラルウォーターで作った氷は、水道水に比べて雑菌がつきやすいです。
また、ミネラルウォーターの中でも硬水はカルシウムやマグネシウムが多く含まれ、製氷機のパーツにこびりつきやすいので使用しない方がよさそうです。
ミネラルウォーターを使用する場合は、氷を作るたびに製氷機のタンクやポンプを外して洗うのが理想的です。
製氷機を取り外して洗えないタイプの冷蔵庫を使っている方やお手入れが少々面倒に感じる方は、製氷皿を利用してくださいね。
また、市販の製氷機クリーナーを使ってお手入れするのもおすすめですよ。
氷に賞味期限はある?
氷には、はっきりとした賞味期限の設定はないようです。
しかし、自宅で作る氷も市販の氷も、開封したら1週間程度で使い切ることをおすすめします。
市販の氷の賞味期限
市販の氷は、ー18℃以下で保管していれば雑菌の繁殖がなく、腐る要素がないため賞味期限の表示義務がありません。
未開封なら長期間の保存も可能です。
ただし、開封後は少しずつ劣化します。
冷凍庫内の臭い移りやドアの開閉による影響を予防するため、ジップロックや袋を二重にするなどしてしっかり密封することが大切です。
また、氷を袋から出すときに手づかみで行うと残りの氷に雑菌が付いてしまいます。
氷を取り出すときは清潔なトングなどを使い、保存の際はしっかり封をしましょう。
開封後は1週間程度で使い切るのがおすすめです。
自宅で作った氷の賞味期限
自宅の水道水で作った氷ははっきりとした賞味期限はありませんが、1週間程度で使い切るのがよいとされています。
氷は、その都度新しい物を作る方が劣化のない状態を保つことができます。
作った氷を長く置いておくと昇華だけでなく、冷凍庫内の臭いが付いてしまうこともあります。
蓋付の製氷皿で作ったり、出来た氷をジップ付きの袋に入れておくと劣化や臭いを防ぐことができますよ。
美味しい氷の作り方
氷屋さんのような美味しい氷はサイズは小さくなりますが、自宅の水道水でも作ることができます。
ただし、透明な氷はゆっくり凍らせるため時間がかかります。
美味しい氷を作るなら白湯を使うのがポイントです。
水道水はミネラルや不純物、酸素や塩素が含まれているため一度沸かして取り除いてから使いましょう。
具体的に説明します。
<美味しい氷の作り方>
- 水道水を一度煮沸して十分に冷ましてから製氷皿に入れる
- 冷凍庫の温度を-10℃に設定する
氷はだいたい8~12時間ほどで固まります。
途中、外側から2/3ぐらい固まったら内側の固まっていない水を捨てるとより透明度が増します。
製氷する容器は、冷気が伝わりづらいシリコン樹脂加工のものがおすすめです。
また、ミネラルウォーターで美味しい氷を作る場合も急に冷やすとミネラルが結晶化して白っぽくなるため、冷凍庫内の温度を上げてゆっくり凍らせて作ります。
お店で出てくるような球体の氷を作りたいときは、アイスピックやナイフは危険なので、市販の球体の形をした製氷皿を使いましょう。
丸い氷は溶けにくいため、飲み物の味を損なわずに冷やすことができます。
透明な氷は見ているだけでも涼しくなりますよね。
ぜひお試しください。
まとめ
今回は氷は腐るのか、賞味期限はあるのか、美味しい氷の作り方を紹介しました。
- 氷は腐らないが、長期に保存すると劣化する
- 氷の賞味期限の目安は、自宅で作った氷も市販の開封した氷も1週間程度
- 美味しい氷を作るには、水道水を煮沸して不純物を取り除きゆっくり時間をかけて凍らせる
夏は氷を作っても作っても足りませんが、冬になって久々に使おうとすると劣化しているかもしれません。
自動製氷機もオフにしておくのも手です。
製氷機は清潔に保っておきましょう!
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