新玉ねぎは、柔らかくてみずみずしい食感と優しい甘みが特徴ですが、生は辛くて食べにくいので苦手という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新玉ねぎをサラダにする時に、辛くない切り方として「突き切り」という切り方があります。
また、よく玉ねぎの辛味を抜くために、玉ねぎを切ったら水にさらすことがありますが、それは大事な栄養素が出ていってしまうのであまりおすすめしません。
今回は、新玉ねぎが辛くならない切り方「突き切り」や、辛味を取る方法などについてご紹介していきます。
また、新玉ねぎを使ったサラダレシピも合わせてお伝えします。
新玉ねぎの辛くない切り方
包丁の使い方ひとつで玉ねぎの辛味が抑えられます。
新玉ねぎを切る時の、辛くない包丁の使い方と切り方を紹介します。
包丁の使い方
包丁の刃全体がまな板と平行になるように保ち、刃の先の方を玉ねぎに当てて、少し力を入れて前に突いて切ります。
この方法は、突き切りと言って、食材の組織の破損が少なくてすむそうです。
切り方
- 皮をむく
- お尻と頭を切り落とす
- 縦に半分に切る
- 繊維に垂直になるように置き、切り落としたお尻と頭の部分が左右に来る向きに置く
- 端から薄くスライスしていく
玉ねぎの繊維と垂直の方向に切ると、繊維が断ち切られて空気に触れる面積が多くなり、辛味を抑えられます。
また、よく研いだ包丁で新玉ねぎの細胞を壊さずに切ることも、玉ねぎの辛味を抑えるために重要なことです。
玉ねぎを水にさらすのはOK?
生のままの玉ねぎはそのまま食べるには辛味が強いです。
そのため、サラダなど生で食べたい時には、水にさらして辛味を抑えることがよく取られる対策です。
でも、新玉ねぎは元々の辛味があまり強くないので、サラダとして食べる時には水にさらさないで食べたほうがいいです。
玉ねぎの辛味は、硫化アリルという成分です。
水に溶けやすい性質を持っているため、水にさらすことでこの辛味成分である硫化アリルが溶けだし、辛み成分を取ることができます。
しかし、そうすることで必要な栄養素も抜けてしまいます。
一般的に玉ねぎは血液をサラサラにしてくれると言われますが、それはこの硫化アリルの働きによるものです。
また風邪予防や抗がん効果、ビタミンB1と結合することで疲労回復効果も期待できます。
こんなにすばらしい効果が期待できる硫化アリルを、水にさらして抜いてしまうのはもったいないですよね。
新玉ねぎの辛味を取る方法
新玉ねぎとは一般的な玉ねぎを、1か月程早く収穫してすぐに出荷するものを言います。
これを2週間以上乾燥させて保存性を高めたものが、皮が茶色い一般的な玉ねぎです。
栄養面では、どちらの玉ねぎも差はありません。
カリウム、ビタミンB1、ビタミンC、食物繊維などが含まれています。
辛味が少ない新玉ねぎですが、それでも辛味が気になる場合や、一般的な玉ねぎを生で食べたい時の辛味を取る方法について紹介します。
空気にさらす
辛み成分の硫化アリルは、水に溶けやすいだけでなく、揮発性の高い成分です。
揮発は蒸発と同じ意味で、空気に溶けていくことを指します。
- 玉ねぎを薄切りやみじん切りなど好みの切り方で切る
- 切った玉ねぎを、バットやお皿の上に15分程そのまま置く
様子を見て辛味が強い場合は、放置する時間を少し長く取ります。
こうすることで、硫化アリルが揮発して辛味を抑えることができます。
電子レンジで加熱
- 玉ねぎ1/4個分(約50g)を耐熱皿の上に重ならないように広げる
- ラップをせずに600Wで30秒加熱
- 辛味が抜けるまで、10秒ずつ追加。長い時間加熱すると、シャキシャキした食感が弱くなるので合計で1分未満にする
電子レンジ加熱はお手軽なので、すぐに辛味を抜きたい時に使えます。
塩で揉む
- スライスした玉ねぎ(1/2個分)に塩(小さじ1/2)を振って、2~3分置く
- 軽く揉む
- 出てきた水気を切る
意外とシャキッとして食べやすくなります。
上記の方法なら、新玉ねぎの栄養を逃すことなく、辛味も取って美味しく食べることができるでしょう。
新玉ねぎを使ったおすすめサラダレシピ
旬の新じゃがと新玉ねぎを使ったサラダレシピを紹介します。
〈材料〉2~3人分
- 新じゃが:2個(270g)
- 新玉ねぎ:1個(70g)
- きゅうり:1/2本
- ラディッシュ:2個
- 酢:大さじ2
- マヨネーズ:大さじ4
- 粒マスタード:大さじ1
- 塩こしょう:適宜
〈作り方〉
- じゃがいもは皮をむき、適当な大きさに切り、8分程茹でます。柔らかくなったら、ざるにあげ水気を切り、ボールなどに入れ粗目につぶし、塩こしょうを振る
- 玉ねぎは薄くスライスし、皿の上に乗せ、15分程そのまま置く
- ラディッシュは半月の薄切り、きゅうりも半月の斜め薄切りにしておく
- 2の玉ねぎの水分を切り、ラディッシュ、きゅうり、じゃがいもと混ぜ合わせる
- 酢、マヨネーズ、粒マスタードを合わせて全体に絡めて完成
まとめ
玉ねぎは血液をサラサラにする成分が含まれており、健康に大変良い野菜として知られています。
新玉ねぎの切り方や水にさらすかどうか、辛味対策についてまとめます。
- 玉ねぎを切る時の包丁の使い方や切り方によって辛味を抑えられます。よく研いだ包丁を使うことも重要。
- 玉ねぎを水につけて辛味を取ると、大事な栄養素も抜けてしまいます。辛味の少ない新玉ねぎをサラダとして食べる時には、水にさらさないで食べることをおすすめします。
辛味を取る方法として
- 空気にさらす
- 電子レンジで加熱する
- 塩で揉む
の3つの方法を紹介しました。
どれも手軽にできる方法です。
また、新玉ねぎを使ったサラダレシピもお伝えしました。
水溶性の栄養素が豊富に含まれている新玉ねぎは、水にさらさずに食べるのが最も効果的な食べ方です。
旬で美味しい食材である新玉ねぎを、ぜひサラダにして食べてみてください。
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