古いはちみつって、食べても大丈夫なのか迷いますよね。
結論から言うと、未開封の「純粋はちみつ」は賞味期限が切れても全然大丈夫です。
未開封で保存状態が良ければ10年以上腐ることはないそうです。
はちみつを開封したら、ほこりや水分などが入り込まないように注意しましょう。
はちみつの正しい保存方法はしっかりふたを閉めることと、直射日光を避け湿気が少ない場所に置くことです。
はちみつは、保存中に白く固まってしまうことがありますが、これははちみつに含まれるぶどう糖が結晶化したものです。
湯煎をしたりカイロの熱を使って温めると元のなめらかなはちみつに戻ります。
それでは、はちみつは賞味期限切れでも大丈夫なのか、保存方法や使い道などもう少し詳しくお話します。
この記事を読んではちみつの保存方法や新たな使い道を知って頂けたら嬉しいです。
賞味期限切れのはちみつはいつまで大丈夫?
はちみつを選ぶとき、レンゲやアカシアなど花の名前で選ぶことがあるかもしれませんが、はちみつの製造方法に注目していただくと、
- 純粋はちみつ
- 加糖はちみつ
- 精製はちみつ
と3種類あり、それぞれ製造過程が異なり、その種類によって賞味期限が違ってきます。
純正はちみつ
「純粋はちみつ」は糖度が80%以上、水分が20%以下と厳しい基準をクリアし、加熱処理は行わず自然のはちみつを瓶につめたものになります。
糖度が高く水分量が少ないので細菌が繁殖できず、はちみつの中にあるグルコースオキシダーゼという酵素も殺菌作用があるため腐る心配はないそうです。
ですので、賞味期限切れの「純粋はちみつ」は未開封で保存状態がよければ数年経っても大丈夫です。
糖加糖はちみつ・精製はちみつ
「加糖はちみつ」や「精製はちみつ」と呼ばれるはちみつは、純粋はちみつと違って製造段階で熱が加えられます。
はちみつの酵素は40℃以上で壊れてしまうため、殺菌作用がある「グルコースオキシダーゼ」が失われ、強い保存性は期待できません。
加工されたはちみつは、賞味期限の表示を守って食べ切るのがおすすめです。
「純粋はちみつ」は製造日から2~3年後の賞味期限が表示されていて、加工されたはちみつは、半年~1年程度とメーカーによって異なるようです。
はちみつを久しぶりに食べるときは、味に変わったところはないかチェックしてくださいね。
はちみつは腐るとどうなる?
もし、はちみつが腐るとしたらそのはちみつ自体の水分量が多く糖度が低かった可能性があります。
気付かないうちに容器に小さな穴が開いてしまい、水分や異物が入り込んでいたら腐ってしまうこともあるかもしれません。
腐っているか判断するときは、見た目、臭い、味のチェックをして下さい。
- 見た目=白いものが浮いている
- 臭い=臭いがきつい
- 味=酸味を感じる
このようなときは、腐っている可能性が高いです。
はちみつの色の変化については、判断に迷うかもしれません。
年季の入った飴色のはちみつは糖分が変化したものなので、問題なく食べる事ができます。
- 茶色に変化→糖分がカラメル化した
- 黒色に変化→糖とたんぱく質が結合した
色が濃くなると味も濃く感じ、今までと違う気がするかもしれません。
心配な時は、食用以外でも使い道がありますので参考にしてみてください。
賞味期限切れのはちみつの使い道
賞味期限切れのはちみつを食べても問題ないですが、風味が落ちてトーストやヨーグルトに入れるとイマイチだなと感じることがあったら、調味料として活用してみませんか。
また、料理以外でも使い道がありますのでぜひ参考にしてください。
はちみつを料理に使う
はちみつの酵素はお肉を柔らかくする働きがあるので、肉料理におすすめです。
出来上がりに照りが出て見た目もよくなります。
- 照り焼きチキン
- すき焼き
- 肉じゃが
- 生姜焼き
などに使ってみてはいかがでしょうか。
使う量は、4人分の分量に対して、大さじ1杯程度です。
いつもと違った味が楽しめますよ。
その他、ご飯を炊くときに小さじ1杯のはちみつを入れると炊いたご飯につやがでます。
はちみつを大量に消費するには、レモンのはちみつ漬けや生姜のはちみつ漬けがおすすめです。
はちみつを化粧品や入浴剤として使う
はちみつの殺菌作用と保湿効果を利用して、日々のスキンケアに取り入れる方法もあります。
- はちみつを5倍以上の水に溶かして化粧水として使う
- リップクリームとして唇に塗って保湿する
- 浴槽に少量入れる
- 洗顔料やシャンプーに少量プラスする
- はちみつで歯を磨く
このように用途はたくさんありますので、古くなったはちみつも捨てずに利用しましょう。
ただ、1歳以下の赤ちゃんの口に入らないよう注意が必要です。
1歳以下の赤ちゃんは腸内環境が未発達なので、はちみつに含まれるボツリヌスという成分を分解できず「乳児ボツリヌス症」を起こし発達に影響を与えてしまいます。
ボツリヌス菌は土壌など自然界に存在する菌で、大人が口にしても問題はありませんが、熱に強い菌なので、はちみつ入りの飲料やお菓子なども絶対に与えないようにしましょう。
開封後のはちみつの賞味期限
開封後のはちみつの賞味期限は表示されている日時になります。
はちみつを開封したら容器の中にほこりや水分などが入り込まないように注意してください。
使用したスプーンをはちみつの容器に入れてしまったり、パンの粉が入ってしまったりしないよう十分気をつけましょう。
はちみつの保存方法
はちみつは冷蔵庫に入れると白く固まってしまうので、冷蔵庫での保存はおすすめできません。
また、冷蔵庫の上も振動の影響で白く固まりやすくなります。
白く固まって出にくくなったはちみつの容器を、思い切り振っているとますます白くなるそうです。
はちみつは湿気や臭いを吸収しやすいので、しっかりふたを閉め直射日光を避けることが大切です。
温度変化が少なく、なるべく涼しい所で保存しましょう。
18~24℃が理想の保存温度です。
はちみつが白く固まる原因と戻す方法
白く固まるはちみつは純度が高く質の良いはちみつである可能性が高いです。
加工されたはちみつは、成分がコントロールされていて固まることはあまりないようです。
はちみつが白く固まる原因
はちみつが白く固まる原因は、はちみつに含まれるぶどう糖が結晶化したからです。
14℃以下になると結晶化が始まると言われますが、-18℃では結晶化しません。
はちみつに含まれる花粉量も影響するため、はちみつによって固まり方も違います。
ブドウ糖が多く含まれる「レンゲはちみつ」は固まりやすく、ブドウ糖は少なく果糖が多い「アカシアはちみつ」は固まりにくい性質があると言われています。
白く固まったはちみつを戻す方法
白く固まったはちみつの、ジャリッとした感じが好みの方もいるようです。
結晶化してもはちみつの成分に変わりはないので、そのまま食べても大丈夫です。
でも、ゆっくり温めると元に戻すことができます。
はちみつを戻す方法は湯煎が一番おすすめです。
40℃ぐらいのお湯を小鍋に入れて、はちみつの容器のふたをはずして漬けておきます。
完全に白いところがなくなるまで置いてゆっくり戻しましょう。
電子レンジでチンしたり熱湯をかけるとはちみつの栄養分が熱の影響を受けるので、あまりおすすめできません。
時間があるときは、温かいカイロと一緒にはちみつを毛布でくるんで置いておくと、なめらかなはちみつに戻っています。
10時間ぐらいかかりますので、時間にゆとりがあるときにお試し下さい。
まとめ
今回は、はちみつが賞味期限切れでも食べられるのか、賞味期限が切れたはちみつの使い道、
開封後の賞味期限について紹介しました。
- 賞味期限切れの「純粋はちみつ」は保存環境が良ければ数年経っても食べられる
- 賞味期限切れのはちみつは調味料としてもスキンケアとしても使うことができる
- 開封後のはちみつは表示された賞味期限内に食べ切る
- はちみつの保存方法は、直射日光のあたらない湿気が少ない場所に置き、しっかりふたを閉めておく
- はちみつが白く固まる原因はぶどう糖の結晶化するため
- はちみつが固まったら40℃ぐらいの湯煎でゆっくり戻すことができる
健康にも美容にもいいはちみつ。
お気に入りをみつけて是非生活に取り入れましょう。
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