先日、フランス人の同僚を自宅に招待しました。
美味しい日本料理でおもてなしをしようと用意したのは「すき焼き」。
すると同僚は、すき焼きの薄い肉を鍋でしゃぶしゃぶしだしました。
どうやら薄いお肉を見て「しゃぶしゃぶ」だと勘違いをしたようです。
「すき焼きもしゃぶしゃぶも同じ肉?何がどう違う?」
そう聞かれると、日本人の私もあんまりよくわかってなかったんですよね。あせる。
そんな一幕がありました(笑)
日本のおもてなし料理といえば絶対はずせない「しゃぶしゃぶ」と「すき焼き」。
この記事では、違いを知っておくとちょっと自慢できる「しゃぶしゃぶ用とすき焼き用の肉の違い」をご紹介します。
すき焼きとしゃぶしゃぶは肉の厚さが違う?
すき焼きとしゃぶしゃぶと言えば思い浮かべるのは「薄い肉」。
ということはどちらも同じ肉でいいんじゃないの?
と思う方もいらっしゃるかと思います。
実はこの二つで使われる肉には「肉の厚さ」に違いがあるのです。
一般的によく食べられるすき焼き肉は、約2mm前後にスライスされているものが多いのです。
これにくらべて、しゃぶしゃぶ肉はすき焼き肉よりも若干薄いものになります。
しゃぶしゃぶは出汁にさっとくぐらせて食べますので、すき焼き用の肉よりも薄めにスライスされているんです。
もちろん、どんな肉をどのように使って食べるのかは自由。
美味しければどちらを使おうが全く問題はありません。
ただしすき焼き肉でしゃぶしゃぶをするときは、若干火の通りが悪くなりますので気を付けたいところですね。
すき焼きとしゃぶしゃぶはそもそも何が違うの?
すき焼きもしゃぶしゃぶも、日本を代表する料理。
日本人はもちろん、外国人観光客にもとても人気のある日本のおもてなし料理です。
すき焼き
すき焼きは醤油と砂糖の甘辛い味で煮込んだ料理とされています。
一般的には牛の薄切り肉がよく食べられていますが、鶏肉や豚肉なども食べられていて、地方によってもその違いがあるようです。
江戸時代から食べられていて、元々は農工具の「鍬(すき)」で焼いて食べていたことから「すき焼き」と言われるようになったそうです。
ちなみにすき焼きは「といた生卵」につけて食べられていますが、これには諸説あるそうで「肉の臭みを消す」「味に深みが出る」「焼けどしにくい」などがあげられているようです。
ちなみに私は卵にはつけずに、白米にワンバンさせて食べる派です(余談すぎる)。
しゃぶしゃぶ
しゃぶしゃぶは出汁にさっとくぐらせて、ポン酢やごまだれなどに付けて食べるものです。
その名の通り「しゃぶしゃぶ」と出汁にくぐらせる様子からつけられた名前になります。
牛や豚の薄切り肉はもちろん、ぶりしゃぶや鯛しゃぶなど、魚介類もよく食べられています。
こちらは1950年代に食べ始められていて、大阪が発祥とされています。
出汁にさっとくぐらせるだけの料理ですので、素材そのものを味わうことができるため、より鮮度の良い食材が美味しいしゃぶしゃぶの決め手となります。
まとめ
今回はしゃぶしゃぶ用の肉とすき焼き用の肉の違いについてご紹介しました。
すき焼き用の肉は厚さおよそ2mm前後が基本。甘辛い割り下で煮込んで食べる料理です。
対するしゃぶしゃぶは出汁にさっとくぐらせて食べる料理なので、それよりも若干薄くスライスされています。
…と、このくらいスムーズに紹介できたら良かったのですが、日本人の私も意外と知らなかったすき焼きとしゃぶしゃぶの肉の違いやその概要を改めて確認する良いきっかけになりました。
しゃぶしゃぶやすき焼きでおもてなしをする際は、ぜひ今回の記事を参考にしていただけると幸いです。
特に外国人観光客の方にとっては、日本の美味しい料理とおもてなしが人生の思い出に残るプレゼントになるはずですよ。
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