皆さんは日本酒の賞味期限について疑問に思ったことはありますか?
日本酒はご存じの通りアルコールを含んでおりますので、「腐ることなんてないでしょ…」
と思っていたのですが…
先日開封からかなり月日が過ぎた日本酒があったので様子を見てみたら、明らかにおかしい!
なんか、ちょっと白濁している感じ。絶対こんな色してなかったはず。
まさか…腐っている?!
この記事では日本酒は腐るものなのかについてご紹介します。
この日本酒が劣化するとどんな変化が起きるのか。
また、そんな時の有効的な使い方も参考にしていただけるはずです。
ついつい開封済みの日本酒を放置してしまいがちな方は特に必見ですよ!
日本酒は腐るの?
酒造メーカーによると結論、日本酒は未開封の状態では腐ることはないとのことです。
アルコールはいわゆる保存飲料になりますので、未開封の状態であれば雑菌が繁殖することがないように作られています。
問題は「開封済み」の状態です。
一度でも栓を開けてしまうと必ず空気中の雑菌に触れてしまうことになりますので、そこから菌が繁殖する可能性が出てきます。
ただ、生ものなどが腐敗する感じとはまた少し違うようです。
いわゆる「熟成」として、あえて味の変化を楽しむことは、アルコール飲料はよくあることなのですが、雑菌の繁殖による変化は「熟成」というよりも「劣化」になります。
劣化した日本酒はどうなる?
では具体的に日本酒は雑菌が繁殖し、劣化が進むとどんな状態になってしまうのでしょうか。
未開封の状態であれば、劣化のスピードはかなり遅いためあまりはっきりとした変化を確認するのは難しいです。
ですが、開封済みの状態は保存状態が悪いと劣化のスピードが格段にあがりますので気を付けなければなりません。
臭い、味、色の変化
例えば酢に近いような鼻をつく酸っぱい臭い、白っぽく白濁している状態はすでに劣化が進んでいる状態になります。
味も酸味が強くなり、さらに劣化が進むとほとんど「酢」に近い状態にまでなります。
また、開封前にはなかった沈殿物が発生しているようであれば舌触りも格段に悪くなりますので、そのまま飲むのはあまりオススメできません。
日本酒は正しい方法で保存をすることも大切です。
日本酒の保存については下記の記事もぜひ参考にしてみてください!
劣化した日本酒は飲んでも大丈夫?
酒造メーカーによると、日本酒は菌が繁殖している疑いがあっても、飲んだところで具体的な健康被害が出ることはほとんどないようです。
やはり一般的に「腐っている」というものとは違うんでしょうね。
ただ味や香り、舌触りは格段に落ちてしまうことがほとんどですので、メーカーとしては開封後は早めに飲み切ってしまうことを推奨しているようです。
劣化した日本酒の使い道
日本酒をあけてしまったものの、なかなか飲み切れない…。
私はそんなことがよくあるので、そのまま飲むのが疑わしいものは別の使い方で最後まで使い切るようにしています。
そこで、私がよく実践している日本酒の使い方について少しご紹介します!
料理酒としてつかう
よく料理酒として煮物などに使うことがほとんどです。
いわゆる料理酒として販売されているものよりも、元々飲む用の日本酒なので劣化してしまったとはいえ、料理に使うとかなり風味豊かで美味しい煮物になってくれます!
さっぱりした料理であれば和食に限らず洋食でも活用したりしてます。
お風呂に入れる
コップ1杯の日本酒を湯舟に入れてゆっくり浸かると、日本酒による血行促進効果や保温効果があらわれ、お風呂上りも湯冷めしにくく、身体の芯からポカポカあったかい。
また、美肌効果も期待できるとされているようで女性には特に良いことずくめです。
日本酒の成分が含まれている入浴剤がわざわざ販売されているくらいですもんね。
余った日本酒で日本酒風呂ができてしまうんですから、これは一石二鳥。
小さなお子様のいるご家庭や、アルコールに弱い体質の方にはオススメできないのですが、特に問題ない方はぜひ一度試していただきたいです。
まとめ
今回は日本酒は腐ってしまうのか、味や臭いはどんな変化が起きるのかについてご紹介しました。
日本酒は腐ることはありません。
未開封は特に問題ないのですが開封済みは劣化が進みやすく、酢のような強い酸味や白濁、沈殿物が現れるようであれば飲んでもあまり美味しい物とは言えないかもしれません。
日本酒がつい余りがちになってしまう方は、ぜひそのまま飲むのではなく料理酒にしたり、お風呂に入れたりしてみてください。
きっと、その方がずっと有意義な使い方になると思います!
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