ぬか漬け以外の漬物は、洗わないでそのまま食べるか、酒粕、味噌などは拭って落とすくらいで食べることをおすすめします。
ぬか漬けに付いているぬかには、たくさんの塩分が含まれているので、洗わないと塩辛く、えぐみや苦味を感じて不快に思われる方が多いので、流水で洗い流してから食べるとよいでしょう。
それでは、漬物は洗うか洗わないか、ぬか漬けのぬかも洗うかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
漬物にもいろいろな種類があるので、洗った方がよいのか洗わない方がよいのか、迷うことがある方、この記事を参考にしてもらえれば、漬物を安心して美味しくいただくことができますよ。
漬物は食べる前に洗うの?
ぬか漬けは、洗って食べた方が良いです。
ぬか漬け以外の漬物は洗わないでそのまま食べるか、酒粕、味噌などは拭って落とすくらいで食べることをおすすめします。
漬物には、いろいろな種類がありますが、食べる前に洗わない方がよい漬物として、
- 塩漬け
- 粕漬け
- 味噌漬け
食べる前に洗った方がよい漬物として、
- ぬか漬け
- 自家製のたくあん
についてお伝えします。
食べる前に洗わない方がよい漬物
塩漬け
塩漬けの代表的なものに、白菜づけがありますが、白菜の漬物は、食べる前に洗わなくて大丈夫です。
なんとなく洗った方が良いのかと思われる方もいるかと思いますが、漬物は洗ってしまうとせっかく出てきた「うまみ成分」まで洗い流されてしまい勿体ないです。
漬物を洗うと風味が損なわれるだけでなく、漬物の劣化の速度が速まります。
買ってきた漬物を食べる際は、袋から漬物を取り出し、軽く水気を切ってから食べやすい大きさにカットしましょう。
水分を切る際には、ギュッと絞ってしまうと水分が出すぎてしまったり、栄養分が水分と一緒に出て行ってしまったりと良くないので、軽くで良いと思います。
商品によっては水気を切らずに・・・と書かれているものもあるようですので、商品に記載されている「お召し上がり方」をチェックしてみてください。
粕漬け
有名な奈良漬けは、粕漬けの一種で、2回以上漬け換えをして仕上げた粕漬けのことを言うそうです。
奈良漬けの周りに付いているのは酒粕ですが、食べる前に水洗いはしません。
水洗いしてしまうと、酒粕で時間をかけて熟成した風味や食感、乳酸菌が落ちてしまい、酒粕の栄養成分も摂れなくなりますので、水洗いしないで食べることをおすすめします。
奈良漬けは、酒粕の発酵により雑菌の繁殖が抑えられますが、洗い流すことで保存があまり効かなくなるので注意が必要です。
酒粕のアルコール風味が苦手な人は、水で洗い流さずにキッチンペーパーで拭き取るとよいでしょう。
更に食べやすい大きさにカットして、冷蔵庫で数日置いておくと酒粕の風味が抑えられて食べやすくなります。
味噌漬け
味噌漬けの味噌は、水で洗わずに軽く拭き取ってから食べたり調理したりするとよいです。
味が濃く感じるような時には洗い流してください。
味噌漬けの漬物は、食材に味がよく馴染んでいるので、味噌漬けに付いている味噌を洗い流しても漬物の美味しさは変わらないです。
食べる前に洗った方がよい漬物
ぬか漬け
ぬか漬けのまわりには、ぬか床のぬかがたくさん付いている状態が多いので、洗って食べた方がよいです。
ぬかには沢山の栄養が詰まっているので、一緒に食べた方が良いのではないかと思われるかもしれません。
しかし、ぬか床のぬかは塩気が強く、また苦みやえぐみなどが残っていたり、味の調整用などとして唐辛子が入っていたりする場合もあります。
ぬかが付いたまま食べるととんでもなく塩辛かったり、美味しくないと感じたりしてしまいます。
ぬか床のぬか自体、舌触りがザラっとしていて気持ちの良いものではないので、ぬか漬けに関しては軽く洗い流してから食べた方が良いです。
自家製のたくあん
スーパー等で売っているたくあんは洗って食べるようにはできていないので、そのまま切って食べれば大丈夫です。
しかし、自家製のたくあんはぬかと塩、昆布と唐辛子などで漬ける漬物なので、塩辛く感じる時もあるでしょう。
また、自家製のたくわんに付いているぬかは、食感が悪く美味しくないので、洗って食べる方がよいです。
ぬか漬けは洗い流すと栄養分も流れる?
ぬかを洗い流しても、栄養分が抜けてしまう事はありません。
白菜などの野菜をぬかに漬け込んだ際、塩の浸透圧で野菜の水分は抜けていきます。
その水分をエサに酵母菌や乳酸菌などの菌が発酵・増殖を繰り返し、野菜に含まれる旨味成分や栄養分を増やしてくれるので、生で食べるよりも美味しくなるのだそうです。
ぬかに含まれる栄養分が、漬け込んでいる漬物にも染み込んでいくので、表面のぬかを洗い流しても栄養分が抜けてしまうことはありません。
洗った後は絞っても絞らなくても、お好きな方で食べて大丈夫です。
ぬかの洗い方
ぬか漬けにした場合の漬物は洗い流した方が良いのですが、そのぬか漬けの洗い方は、流水でササっと軽く流す程度でOKです。
あまりゴシゴシと、すべてキレイに洗い流さないといけないというものでもないです。
なお、洗った後は絞っても絞らなくてもどちらでも大丈夫です。
塩気の効いた方が好きな方は絞らない方が良いですし、塩気が強すぎる場合は、洗った後に軽く絞ってから食べると良いでしょう。
ぬか漬けは食物繊維、乳酸菌、カルシウム、ビタミン類などが豊富に含まれていますが、食べ過ぎると塩分の摂り過ぎになってしまうので、注意が必要です。
漬物がしょっぱすぎた時の対処法
漬物がしょっぱすぎた時の対処法として
- 水に浸ける
- 塩水に浸ける
- 酒とみりんを使う
についてお伝えします。
水に浸ける
ただ水に浸けて置くだけで、塩分が少しずつ抜けていくので食べやすくなります。
ぬか漬けの場合は、ぬかを洗い流した後、野菜は切らずに水を入れた容器に5分ほど浸け、しっかりと水気を絞ります。
水に浸け過ぎてしまうと食感が悪くなるだけでなく、栄養も抜け出てしまうので、注意しましょう。
塩水に浸ける
漬物を自分で漬けた際にしょっぱくなりすぎた場合は、塩水に浸けて塩抜きをするという方法があります。
水200ccに対して小さじ半分ぐらいの塩を入れたものに15~20分ほどつけておくと、余分な塩気が抜けてくれます。
酒とみりんを使う
お酒とみりんを使っても塩抜きが可能です。
200ccの水に対してみりん小さじ1、酒大さじ1を入れて良く混ぜ、そこに漬物を入れて半日ほど置いておきます。
こうすることによってコクと旨味もアップします。
漬物の食べ方
漬物の食べ方として、
- タレを付けて食べる
- チャーハンにする
- ステーキにする
についてお伝えします。
漬物はそのまま食べやすい大きさに切って、お茶請けやご飯のお供にして食べることが定番ですが、アレンジして食べることもできます。
タレを付けて食べる
漬物にタレを付けて食べる方法です。
- 漬物をお好みの大きさに切る。
- 違うお皿に、しょう油、マヨネーズ、七味唐辛子、粉末昆布だしなどをお好みの量で混ぜ合わせる。
- 漬物にこのタレを付けて食べる
チャーハンにする
白菜漬けやぬか漬け、奈良漬けや味噌漬けなどの漬物を使って、チャーハンを作ることができます。
- 漬物の水気を切り、好みの大きさに切る。塩気が強い場合は、切る前に水洗いして塩気を抜く。
- フライパンに油をひき、切った漬物と輪切りにした長ねぎを入れて、水気がなくなるまで炒める。
- ご飯を加えて、全体がバラバラになるまで中火で炒める。
- フライパンのスペースを開け、溶き卵を入れ、半熟状になったら、ご飯と混ぜる。
- 全体が馴染んで来たら、しょう油、塩こしょう、お好みで中華スープの素を入れて味を整える。
ステーキにする
白菜が入っていると、美味しい漬物ステーキになります。
- 漬物をよく洗って水気を切り、一口サイズに切る。
- フライパンにサラダ油(または、バター)をひいて、漬物を焼き目が少しつくくらい炒める。
- 溶き卵を流し入れて半熟程度(お好みで)で火を止める。
- 仕上げに、鰹節を適量を振りかける。
漬物の塩分だけで味は付いているので、特に調味料は入れなくても大丈夫ですが、薄い場合は、火を止めてからしょう油を少し回し入れるとよいでしょう。
まとめ
漬物は洗うか洗わないか、ぬか漬けのぬかも洗うかなどについて、お伝えしました。
- ぬか漬け以外の漬物は、洗わないでそのまま食べるか、酒粕、味噌などは拭って落とすくらいで食べることをおすすめする。
- ぬか漬けに付いているぬかには、たくさんの塩分が含まれているので、洗わないと塩辛く、えぐみや苦味を感じて不快に思われる方が多いので、流水で洗い流してから食べるとよい。
白菜漬けやぬか漬け、粕漬けや味噌漬けなどの漬物で、植物性乳酸菌や食物繊維が摂れます。
乳酸菌と食物繊維は共に整腸作用があり、胃腸の健康を促進し、便秘の解消、免疫力アップなどの作用があるだけでなく、美容効果も期待できます。
塩分の摂り過ぎに気をつけて、健康効果を期待して漬物パワーをいただけるように、本記事が参考になればうれしいです。
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