マテ貝は、アサリほど認知度は高くないですが、昔から食べられていて潮干狩りによく行く人にとってはおなじみの細長い貝です。
潮干狩りの時に、マテ貝の巣穴に塩をまいて少し待つとマテ貝がひょっこり顔を出すので、それを採るのですが、つい夢中になって沢山持ち帰ったことがある方もいるかもしれません。
実は、食べると美味しいマテ貝ですが、下処理方法や食べ方を知っていますか?
マテ貝は砂抜き時間が短いので、採ったマテ貝をバケツに入れ海水を注いでおくだけで帰宅する頃には砂抜きが完了しています。
新鮮なうちに下処理すればお刺身で食べることもできます。
もっときちんと砂抜きしたい場合は、トレーなど平らなところにマテ貝を広げ塩分3%の塩水に浸します。
新聞紙をかぶせておき2~3時間後、砂抜きが終わったら流水でよく洗います。
マテ貝はその日のうちに食べる分は、塩水を入れたバケツなどに入れて日光が当たらないところに置いていても大丈夫ですが、気温が高い時は、クーラーボックスを使用した方が安心です。
マテ貝を保存する時は、マテ貝の胴体の真ん中に包丁を入れて裂くようにして開き、内臓をそぎ落します。
内臓を取って洗った後、少量の酒を入れて茹で、冷ましてから冷蔵庫または冷凍庫で保存します。
下処理したマテ貝の冷蔵庫での保存は1~2日となりますが、冷凍庫での保存は約2週間から1か月になります。
本記事は、マテ貝が手に入った時の下処理方法や食べ方などを知りたい方に向けた内容になっています。
ぜひ、最後までご覧下さい。
マテ貝の下処理方法
マテ貝は砂抜き不要という情報もありますが、食べた時にじゃりっとするのを避けるため「砂抜き」はしておきましょう。
そして、砂抜き中に吸い込んだ塩を抜く「塩抜き」をすることで旨味成分が増すそうです。
マテ貝の砂抜き方法
マテ貝の砂抜き時間は、大体2~3時間で終わるとされています。
- トレーに平らにマテ貝を広げ、塩分3%の塩水に浸す
- 新聞をかぶせ暗くするとよく砂を吐く
- 2~3時間後、砂抜きが終わったら流水で洗い流す
砂抜きを時短で行いたい場合は、マテ貝を50℃のお湯で洗い、15分ほ浸けると一気に砂抜き出来ると言われています。
でも、温度が高いとマテ貝が死んでしまうので注意が必要です。
マテ貝は死んでしまうと砂を吐くことができなくなってしまいます。
次に、砂抜き中に吸い込んでしまった塩を抜く「塩抜き」という作業を行います。
マテ貝の塩抜き方法
- 砂抜きしたマテ貝をマテ貝同士でこすり合わせて水でよく洗う
- ザルにあげて1時間ほどおく
塩抜きすると旨味成分が増し、美味しくなるそうです。
マテ貝の内臓の取り方
マテ貝は、殻が柔らかいので気を付けて優しく洗ってから内臓を取ります。
- 水洗いしたら殻から身をはずす
- 頭を上にして貝の割れ目に包丁を入れて切り開く
- 胴体とヒモに分ける(ヒモは捨てない)
- 胴体の真ん中に切れ目をつけて裂くように開き内臓を取り除く
- 塩もみ洗いする
貝特有の甘みが好みの方は、思い切り洗わない方が良いようです。
マテ貝の保存方法
マテ貝は傷みやすく、人工的な環境が苦手なので、クーラーボックスやバケツに長時間置きっぱなしにしないようにしましょう。
また、マテ貝には微生物も付いているので長時間放置すると傷みが進んでしまいます。
すぐに食べない分は砂抜きと塩抜きをして、冷蔵庫か冷凍庫で保存しましょう。
マテ貝の冷蔵方法
マテ貝を火を通さずに冷蔵保存する時は、砂抜きした後3%の食塩水に浸して冷蔵庫に入れるという方法がありますが、傷みやすいので短時間の保存のみ有効です。
マテ貝を冷蔵庫に入れるときは、砂抜きと塩抜き後に酒を少量入れたお湯で1~2分ゆで、冷ましてからラップで包み、タッパーなどに入れて保存するといいでしょう。
ただし、日持ちは1~2日です。
マテ貝の冷凍方法
マテ貝は、下処理して冷凍すると約2週間~1か月日持ちします。
- 砂抜きと塩抜きを行い、内臓を取り除き洗って下処理をする
- 酒と水1:1の割合で沸かしたお湯で1~2分ゆでて冷まし、キッチンペーパーで水気をふき取る
- 1回で食べる量をラップで包み、ジップ付き保存袋に入れて冷凍庫で保存
調理するときは、凍ったままでOKです。
マテ貝の旨味を逃さず美味しく食べることができます。
マテ貝の美味しい食べ方レシピ
マテ貝の調理法はアサリとほぼ同じになります。
アサリよりちょっとクセがあるので気になる方は先に湯通しをするといいでしょう。
マテ貝のバター焼き
<材料>
- マテ貝 20本くらい
- バター 大さじ1
- しょうゆ 小さじ1
- 塩、胡椒 少々
- おろしにんにく 少々
<作り方>
- フライパンを熱しバターを溶かす
- マテ貝を入れて炒める
- マテ貝が開いたら塩、こしょう、おろしにんにくを入れる
- 最後にしょうゆを回しかける
マテ貝のワイン蒸し
<材料>
- マテ貝 20本くらい
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく ひとかけ(みじん切り)
- 白ワイン 大さじ2
- 塩 少々
- パセリまたは三つ葉 少々
<作り方>
- フライパンにオリーブオイルを入れマテ貝を並べます
- 刻んだニンニクを入れ、数分でマテ貝が開いてくるので白ワインを加えてふたをする
- 2分後ふたをあけ、塩、パセリを振りかける
マテ貝の天ぷら
<材料>
- マテ貝 好きな量
- てんぷら粉 適量
<作り方>
- マテ貝を酒蒸しする
- フライパンに入れ料理酒を入れてふたをする
- 塩、胡椒し、殻から外し水分をキッチンペーパーで拭き取る
- てんぷら粉で衣を作り、マテ貝を入れて揚げる
マテ貝の煮つけ
<材料>
- マテ貝 20本くらい
- 砂糖 大さじ2
- しょうゆ 大さじ1
- しょうが すりおろし少々
<作り方>
- マテ貝をゆでる
- ザルにあげてキッチンペーパーで水気をふき取る
- 鍋に砂糖、しょうゆ、水を入れて煮つける
- 生姜を少量すりおろして入れて火を止める
まとめ
今回は、マテ貝の下処理方法や保存方法、美味しい食べ方を紹介いたしました。
- マテ貝の下処理方法は、砂抜きした後、塩抜きも行い流水で洗う
- マテ貝は殻から身をはずし真ん中から切り、内臓を取る
- マテ貝の保存は冷蔵で1日、冷凍では2週間から1か月が目安
- マテ貝は下処理後、酒と水1:1の割合で茹でて水気をふき取り冷凍庫で保存する
以上、マテ貝についてお伝えしました。
沢山マテ貝が手に入ったらぜひ試してみてください。
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