80年代風のクセの強い楽曲とMVが話題の2組バンド、ザ・リーサルウェポンズ。
リーサルウェポンズのメンバーは、ボーカル担当の「サイボーグジョー」とギター、キーボード兼プロデューサーの「アイキッド」の二人です。
リーサルウェポンズの結成は、二人の活動拠点となっている、東京中野区都立家政にある「ブックマート都立家政店」という古本屋の店長が、アイキッド先生に店のテーマ楽曲とMVの製作を依頼したことがきっかけでした。
そしてその、「都立家政のブックマート」のMVでは、リーサルウェポンズ結成前のサイボーグジョーの姿を見ることができます。
早速、「都立家政のブックマート」のMVを見ていきましょう。
「都立家政のブックマート」のMVにリーサルウェポンズ結成前のサイボーグジョーが出演
早速、サイボーグジョーになる前のサイボーグジョーが出演しているMVをご覧ください。
作詞作曲編曲MV監督はアイキッド
都立家政のブックマートのMVは2016に制作され、楽曲とMVを製作したのは、もちろんリーサルウェポンズのメンバーでありプロデューサーでもあるアイキッド先生です。
この頃はまだアイキッドという名前ではなく、「あいき堂」という名義で制作されたようです。
曲調は、現在のリーサルウェポンズようなのシンセポップな感じはなく、ハードロック、メタル系に仕上がっています。
そのメタルな曲調に合わせて、店の取り扱い商品と場所と店名を叫んだ、しごく単純な曲ですが、一度聴いたら忘れられないメロディーとその歌詞は、気が付くと思わず口ずさんでしまいます。
まさにアイキッド節といったところです。
映像の方はと言えば、出演者が謎のアメリカ人、サラリーマン、ネパール人、整体師など店の取り扱い商品同様統一感がなく、まさに今のリーサルウェポンズに通じるカオスな仕上がりです。
そして店の前で機関銃片手に、メタルの曲に合わせ「都立家政のブックマート」を連呼する白人男性こそが、ザ・リーサルウェポンズのボーカル、サイボーグジョーです。
このPVは、ブックマート都立家政店の店長とアイキッド先生が知り知り合いだったことが縁で作られたこともあって、MVの出演者は皆、ブックマートのお客さんと商店街のご近所さんです。
そして、そのうちの客の一人がサイボーグジョーだったということです。
ザ・リーサルウェポンズ誕生には、このブックマート都立家政店が大きく関わっていたんですね。
サイボーグジョーは謎のアメリカ人で出演
このMVの説明欄の出演者一覧に「謎のアメリカ人」とありますが、これがのちのサイボーグジョーのことだと思われます。
現在は、「謎のアメリカ人」と記載されていますが、実は以前は「アメリカ人のジョエル」と記載されていました。
つまり、サイボーグジョーはジョエルというアメリカ人だったんですね。
名前と国籍だけですが、この説明欄から少しだけサイボーグジョーの素性が分かります。
色は違えど、バンダナを巻きサングラスをベストを着ていることからも分かるように、今のサイボーグジョーの原形が、この時に確立されたようです。
サングラスのレンズの色が今より薄いので、時折瞳が透けて見えて、サイボーグジョーがイケメンであることが伺えます。
歌声は今と比べると若干軽い感じがしますが、パフォーマンスはすでに完成していて、動きにキレがありますね。
シルベスター・スタローンみたいな口になっていますが、まさかこの時は、のちのリーサルウェポンズの代表曲となる「80年代アクションスター」で、シルシルシルシルベスタなんて歌うとは思ってもいないでしょうね。
ブックマ―ト都立家政店とは
ザ・リーサルウェポンズ誕生のきっかけとも言える、このブックマート都立家政店とはどんな店なのか探ってみました。
場所は東京都中野区、西武新宿線都立家政駅から南へ80メートルほど行ったところです。
数年前の画像ですが、外観はこんな感じです。
リーサルウェポインズ好きなら、絶対好きそうなお店ですね。
死ぬまでに一度は行ってみたい。
元々は本の買取・販売がメインだったようですが、現在はおもちゃやグッズなど何でも取り扱っているようで、ホームページには「古書、単行本、コミック、CD、DVD、GAME液晶テレビ、洋服、ジャニーズ、おもちゃ、雑貨などを買取、販売しております」と書かれてあります。
外国人のお客さんも多く、マニアックな品を求めてやってくるそうで、その中の一人がジャパニーズパンクを求めてやってきたサイボーグジョーだったという訳です。
ちなみにブックマート都立家政店の店長もMVに出演していて、サイボーグジョーの後ろで激しくこけしを振っている方のようです。

こけしを振る店長
この店長が、こんなマニアックなお店を開いていなければ、もしかするとリーサルウェポンズは誕生していなかったかもしれませんね。
都立家政のブックマートのMVは二つある?
最近、都立家政のブックマートのMVが、リーサルウェポンズのユーチューブチャンネルにアップされました。
これは、2020年2月に発売されたミニアルバム「E.P.」に都立家政のブックマートが収録されたことによるものかと思われますが、実はそのリーサルウェポンズのユーチューブチャンネルにアップされたMVは、かつてのMVと微妙に違っているのです。
この記事の最初にあげたMVは、ブックマート都立家政店のユーチューブチャンネルに上がっている2016年版で、下記にあるのがリーサルウェポンズのチャンネルの2020年版です。
違いが分かるでしょうか?
2020年版にはアイキッド先生が紛れ込んでいたり、サイボーグジョーの銃が火を噴くいたりと微妙に変化が加えられています。
あと、2016年版では曲中に女性のナレーションが入るのですが、2020年版ではその部分がサイボーグジョーの英語に変わっていますよ。

小さいアイキッド先生がいる

火を噴くサイボーグジョーのマシンガン

新たに差し込まれたアイキッド先生のソロ
ブックマート都立家政店でインストアライブ
インストアライブはできませんでしたが、店内(インストア)ライブは無事開催できました。お越し頂きまして本当にありがとうございました。#曲数少なくてすいません #この時間にこれ以上爆音を出すと商店街の皆さんにボコられますのでなにとぞご理解下さい pic.twitter.com/wBMCEMfqBz
— アイキッド(ザ・リーサルウェポンズ) (@aikikiyohisa) February 29, 2020
2月末から3月上旬にかけて、新譜「E.P.」のインストアライブを予定していたリーサルウェポンズでしたが、新型コロナウィルスの影響で延期や中止となってしましました。
しかし、その代わりにyoutubeでのライブが生配信されました。
やれることをやるしかないですな https://t.co/ipWkBS8nCd
— アイキッド(ザ・リーサルウェポンズ) (@aikikiyohisa) February 27, 2020
そして、そのライブ会場がなんとブックマート都立家政店だったのです。
無観客の店内、商品棚の隙間でファンのために激しく歌うサイボーグジョーと、その後ろで商品に紛れながらギターを弾くアイキッド先生の姿は感動ものです。
こんな熱いライブを見せられたら、リーサルウェポンズをずっと応援したくなります。
まとめ
リーサルウェポンズ結成のきっかけともなった、「都立家政のブックマート」のMVについてお伝えしました。
ポンズにはこれからも耳に残るキャッチーな楽曲と、エモいMVを作り続けて欲しいですね。
というか、こちらが望まなくても想像の斜め上をいく作品を作り続けてくれることでしょう。
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