日本では、コーヒーに含まれるカフェインの摂取量に明確な基準が設けられていないので、はっきりと何歳からコーヒー牛乳を飲ませても大丈夫とは言えません。
ただ、全日本コーヒー協会では子供のコーヒの摂取について、「6歳ぐらいから上の子でしたら、ミルクで1/4程度に薄めれば大丈夫ではないでしょうか。」という見解を示していますので、6歳という年齢が一つの基準になると思います。
また、海外では子供のカフェイン摂取量に関して「4~6歳の1日のカフェインの摂取量を45mgまで」と提示していますので、4歳くらいから飲ませても大丈夫そうですが、逆に2~3歳のうちからコーヒ牛乳を飲ませるのは控えたほうがいいかもしれません。
この記事では、子供にコーヒーを何歳から飲ませて大丈夫か、またカフェインによる影響などについてまとめているので、ぜひご参照ください。
大人がコーヒーを飲んでると、子供が隣で飲みたいと駄々をこねて困っている方は、カフェインレスの商品を飲ませてみてはいかがですか?
子供はコーヒー牛乳をいつから飲めるの?
そもそも、なぜコーヒー牛乳を与える時期を考えてしまうのかの理由としては「カフェイン」が関係しますよね。
でも、カフェインの摂取量に関して、健康被害が及ぶとされる量には個人差があり、また日本ではカフェインの摂取量について明確な基準を設けていないので、正直なところ「〇〇歳からコーヒー牛乳が飲める」とは断言できません。
ただ、(一社)全日本コーヒー協会という団体が、以前コーヒーに関して以下のような見解を示しています。
個人差、状況によって違いますが、一つのめどとして次のように言えます。12~15歳以上で大人なみに体重が50kgを超えていたら、大人と同じようにコーヒーを飲んでもかまいません。10歳以下の子供には、基本的に控えた方がよいかと思います。しかし、6歳ぐらいから上の子でしたら、ミルクで1/4程度に薄めれば大丈夫ではないでしょうか。
(一社)全日本コーヒー協会
これによれば、目安ですが6歳くらいからは飲んでも大丈夫ではないかと提言しています。
また海外に目を向けると、カナダ保健省(HC)が子供のカフェイン摂取量に関して具体的な数値示していました。
4~6歳 | 1日45㎎まで |
7~9歳 | 1日62.5㎎まで |
10~12歳 | 1日85㎎まで |
13歳以上 | 体重1㎏あたり2.5㎎ |
この表からすると、4歳くらいからを推奨しているようです。
これらによると、4~5歳あたりがコーヒー牛乳を飲ませるかどうかの一つの基準となりそうです。
カフェインによる影響
厚生労働省のホームページにも記載があるのですが、子供に限らずカフェインの取り過ぎは中枢神経系のめまいや、心拍数の増加、興奮状態からおこる不眠症、下痢や吐き気などの健康被害を引き起こす可能性があります。
食品衛生法に基づき乳飲料と記載があるコーヒー牛乳は、100mlあたりのカフェイン量は大体10㎎~30㎎となっているので、それを目安にすると分量にさえ気を付ければ、目安の量は越えることはないことがわかりました!
ただし、コーヒー飲料と記載がある製品については100mlあたり50㎎となるため、こちらに関しては要注意ですね。
コーヒー牛乳飲みすぎ防止策について
分量さえ気を付ければコーヒー牛乳を幼児に与える分には大きな問題はないであろうことはわかりましたが、当然ながら小さい子供に、例えばパックのまま与えてしまっても加減はわかるわけはありません。
そこは大人がしっかりと調整してあげることが大事です。
飲む頻度を決める
1日の摂取目安内であれば問題ないものの、やはりカフェインが含まれていることを考えると欲しい分だけ与え続けるのは好ましくないと思います。
1週間に飲める回数を決めるなど、配慮することが必要ですね。
与えるおやつにも気を付ける
チョコレートなどにも、当然カフェインは含まれていますので、コーヒー牛乳を与える際は特に一緒に与えるおやつにも気を付けるようにしましょう。
気が付かず摂取量をオーバーしてしまう日が続くとあまり良い影響を与えません。
牛乳で薄めて与える
市販品のコーヒー牛乳は糖分も高いため、カフェイン摂取による影響のほか、虫歯にも気を付ける必要もあるので、牛乳である程度薄めて与えてあげるとより安心ですよ。
まとめ
- カフェインの取り過ぎにより起こる健康被害を把握しておく
- 乳飲料と記載があるものに関しては幼児に与えても問題は起きにくい
- 与える量に十分注意し、牛乳で薄めるなどの工夫をしたほうが良い
分量さえ気を付ければ問題ないとされるコーヒー牛乳でも、大丈夫だからといって毎日与えてしまうのは、カフェインによる健康被害の可能性を考えるとあまり好ましいとは言えませんね。
ある程度の摂取量の目安を知ることで、成長期の子供の健康状態を守ることができますので、しっかりと大人が管理していきましょう。
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