バターは、パンに塗って食べたり、お菓子作りや料理に使ったりと幅広く利用されることが多い食材です。
常備している家庭が多いのではないかと思いますが、マーガリンより高額なため無駄使いしないように大事に使っていると、いざ使うとなった時に腐っていたり、傷んでしまったりしていないか心配になります。
- バターは保存状態が悪いと腐る
- カビが生えたバターは、食べない方が良い
- バターは腐ると、油が染み出したり、古い油の臭いがしたり、酸っぱい味がするなど、見た目、臭い、味などに変化が表れる
それでは、バターは腐るか、カビが生えたバターは食べられるか、臭いや味で腐ったかどうか見分ける方法はあるかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
保存しておいたバターにカビが生えたり、水っぽくなったりした時、食べられるかどうかの見分け方もわかりますので、是非参考になさってください。
バターは腐る?
バターは、固形状をした油で日持ちする食品の一つですが、誤った保存をすると、劣化が進み腐ってしまいます。
バターの誤った保存方法・使用方法
- 常温で保存している
- 密閉袋や容器に入れて冷蔵保存していない
- ニンニクなどの臭いの強いものの近くで保存している
- 素手で触ったバターを再度保存している
- バターをケースごと食卓に並べて、バターナイフで切り取って使っている
バターは熱に弱い食品なので、10℃以下の温度で保存が必須です。
密閉しないで保存すると、バターに含まれている脂肪が酸化してしまい、劣化の原因となりますので、空気に触れないようにすることが大事です。
臭いを吸収しやすいバターを、臭いの強いものの近くに置かないようにすることも大事です。
素手で触ると、手についている菌がバターに付き、カビの発生の原因になります。
使用する時には、パンくずなどがバターの中に入らないように注意することも大事です。
このことから考えて、バターの正しい保存・使用の仕方は、下記のようになります。
バターの正しい保存方法・使用方法
- 10℃以下の冷蔵庫で保存
- ラップで包んだり、密閉袋や密閉容器に入れたりして保存
- 臭いの強い物の近くにバターを置かない
- 清潔なビニール手袋を使用するなどして、直接手で触れない
- 清潔なバターナイフを使用し、使用する分だけを切り取ってお皿に盛り付けて食卓に出すなどの工夫をし、早めに冷蔵庫にしまう
我が家では、ケースに入ったバターではなく、個包装になっているバターを購入して使っています。
使う頻度が高いので、賞味期限内に使い切ってしまいますが、仮に冷凍保存するような場合でもカットの手間が省けて、ラップをして冷凍用保存袋に入れるだけで済むので便利です。
腐ったバターの見分け方
バターは腐ると、見た目、臭い、味などに変化が表れます。
腐ったバターは、下記のような見た目や臭い、味で見分けがつきやすいので、少しでも変かなと感じたら食べないで破棄しましょう。
見た目
- 油が染み出したり、水っぽくなったりする
- 表面が白っぽくなっている
- 白や黒のカビが生えている
臭い
- 古い油の臭いを発している
- 刺激のある不快な臭いがする
味
- 酸っぱい味がする。
劣化したバターの見分け方
バターは、劣化すると濃い目の黄色になると言われています。
さらに劣化が進むと、油が染み出したり油っぽい臭いがしたりして食べられない状態になります。
濃い目の黄色になったら、カレーに入れるなど、香りが強めの食材と一緒に使うと隠し味になって美味しく食べられます。
バターはカビが生えても食べられる?
一部分でもカビが生えたバターは、食べない方が良いです。
カビは一か所に生えると、カビが生えていないように思われる所にも、カビの原因になる菌が潜んでいることが考えられます。
なので、目に見えるカビを取り除いたとしても安全とは言えません。
ネット上には「熱を加えることによって菌も消えるみたいです。」という声もありましたが、カビは加熱することで除菌されることはないです。
カビを食べるとどうなる?
カビの中には、体に思わしくない影響を及ぼす物質が多く含まれています。
カビを食べることにより、下記のような影響が考えられます。
- アレルギー反応が起きる
- 吐き気や腹痛・下痢などを発症
- カビには、発がん性物質が含まれている恐れあり
ということで、カビが生えたバターは、食べずに破棄する方が良いでしょう。
表面にカビが見えない時でも、カビの臭いがしたり、カビの味がしたりするような場合は、カビの胞子がついていることも考えられますので、注意しましょう。
バターに生えたカビを食べたけど大丈夫?
毒性のある菌が含まれるカビを食べてしまったとしても、一度にたくさん食べなければ健康への害は出ないのが一般的ですので、慌てないで対処しましょう。
落ち着いて様子を見る
カビを食べてしまったことに気づいたら、口の中に入っているバターを口から出し、それ以上は食べないようにします。
目には見えなかったけれど、口に入れたらカビの臭いがした、カビっぽい味がしたという時にもすぐに口から出しましょう。
そして、そのまましばらく様子を見ましょう。
特に症状が出なければ、病院に行かなくて大丈夫です。
体調に変化があった時には受診する
腹痛・下痢、嘔吐、またアレルギー症状など体調に変化を感じたら、食べた残りのバターを持って病院に行きましょう。
食べたバターを持参することで、医師が出た症状の原因を調べやすくなります。
特に小さいお子さん、免疫力が弱っている方、持病がある方などは、早めの受診をする方が安心でしょう。
まとめ
バターは腐るか、カビが生えても食べられるか、臭いや味で見分けるにはどうしたらよいかなどについてお伝えしました。
- バターは保存状態によって腐ることがある
- 一部分でもカビが生えたバターは、その部分を取り除いたとしても食べない方が良い
- 腐ったバターは、油が染み出したり、古い油の臭いがしたり、酸っぱい味がしたりなど、見た目や臭いや味で見分けることができる
バターに生えたカビや傷みは比較的見分けがつきやすいので、違和感が少しでもあったら食べない方がよいでしょう。
バターには、カルシウム、ビタミンA・E・Dが多く含まれており、栄養豊富な食品です。
特にビタミンAは、牛乳の13倍以上含まれていると言われています。
骨や歯を強くする、整腸作用、便秘解消などの効果が期待できます。
正しい保存・使用方法をしないと傷みやすい食品なので、安全にかつ美味しさを保って、栄養満点なバターを傷んでしまう前に無駄なく食べ切ってしまうのが一番です。
バターが腐ってしまったかどうか心配になった時、この記事が食べるかどうか判断する時の手助けになれたらうれしいです。
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