健康と美容にいいと言われ、ダイエットの効果も期待できる玄米。
玄米を炊くのは手間も時間もかかるのでなかなか始められない方もいるかもしれません。
でも、玄米も白米と同じようにまとめて炊いて冷凍保存することが可能です。
玄米の冷凍での保存期間は、約1ケ月ほどになります。
玄米は冷凍すると「まずい」と言われることがありますが、冷凍保存するときは、炊いた玄米をアツアツの状態で蒸気も含ませてラップで包んで保存すると、解凍したときに炊きたての玄米の美味しさを再現できます。
玄米は冷凍保存しても栄養素が大幅に変化することはないそうです。
また、玄米には毒とされる成分が含まれていますが、過剰に玄米を食べたりしなければ大丈夫ですし、炊く前に12時間以上吸水させることで無毒化できるとされています。
玄米をお弁当に入れるときは、冷ましてからお弁当箱に詰めます。
お弁当箱内で35℃以上になると玄米が傷む心配があるので、お弁当箱の底を触って熱いと感じなくなってからふたをしめましょう。
今回は、長年玄米を食べている私が実際にやっている炊いた玄米の冷凍保存方法と保存期間、玄米の毒と言われる成分について紹介します。
玄米生活を始めたい方の参考になったら嬉しいです。
炊いた玄米の冷凍保存期間
炊いた玄米の冷凍保存期間は、1ケ月が目安になります。
しっかり密封していても、時間が経つと乾燥し風味が落ちてしまいます。
解凍してイマイチだと感じたら、チャーハンにしたりオムライスにするとパサつきが気にならず美味しく食べられます。
ぜひ試してみてください。
玄米の冷凍保存方法
玄米を冷凍保存する方法は、
- アツアツのうちに一食分を蒸気も含ませるようにラップでふわっと包む
- 2~3cmぐらいの厚さに整える(分厚いと解凍に時間がかかってしまうため)
- アルミホイルで覆うかジップ付き保存袋に入れて冷凍庫で保存
美味しく日持ちさせるコツはアツアツの状態でラップをすることです。
冷めた玄米をラップに包んで冷凍すると水分量が少なく、ぼそぼそとした食感になってしまいますので注意しましょう。
冷凍した玄米の解凍方法
解凍方法は、電子レンジを使うのが一番おすすめです。
蒸し器で蒸す方法ですと15~20分かかってしまいます。
電子レンジで1分加熱、ラップを外してお皿かお茶碗に移してもう1分~1分半程度加熱すると、美味しく解凍できます。
自然解凍すると水分が出てしまって固くなってしまいます。
食べる直前に電子レンジで解凍するのが良いようです。
玄米は冷凍するとまずくなる?
玄米は、時間が経つと味が落ちてしまうことがありますが、冷凍保存しても栄養素が大幅に変化することはないそうです。
玄米は少量で炊くより多くの量を炊いた方が、お釜の中で熱がしっかり伝わって美味しく炊けると言われています。
先ほども紹介したように、温かいうちにラップに包んでしっかり密封すれば美味しさを保ちながら保存することは可能です。
でも、解凍したときに、酸味や嫌な臭いを感じたら傷んでしまった可能性がありますので破棄してください。
保存する前に常温で長く置いたものや、何か異物が付いてしまうことがあると傷むこともあります。
気になるところがあったら無理して食べないようにしましょう。
玄米は毒ってどうゆうこと?
ダイエット効果があると言われる玄米ですが、少しデメリットもあります。
玄米の毒と言われている成分と、その対処法も説明したいと思います。
フィチン酸
まず、フィチン酸から説明します。
フィチン酸は、玄米以外にも穀物や豆類の皮に含まれる成分で体内の老廃物と吸着して排出する働きがあります。
玄米にダイエット効果があると言われているのは、この「フィチン酸の老廃物の排出力がすごい!」と注目されたからです。
でも、フィチン酸は身体に必要なミネラルである亜鉛や鉄などにも吸着して排出してしまうという欠点があります。
日頃から食が細い方や、ダイエットで極端に食事量を減らしている方などがミネラル不足に陥る心配があります。
対処法としては、炊く前の吸水時間を長く12時間以上とることです。
吸水時間をおくことで、フィチン酸の働きが弱まると言われています。
アブシジン酸
アブシジン酸とは、植物の種子や豆類、穀類に含まれる発芽抑制因子というホルモンです。
人間の体内のミトコンドリアを傷つけてしまうホルモンで、エネルギー生産が上手くいかなくなり、体調不良や低体温などの症状を起こしてしまうことがあります。
でも、アブシジン酸も炊く前に12時間以上吸水させ、玄米を発芽させることで無毒化することができます。
さらに、アブシジン酸は加熱で弱まってしまうので心配はなさそうです。
重金属
重金属の中のヒ素とカドミウムが玄米のぬかと胚の部分にたまりやすく、玄米を頻繁に食べる人の身体に影響があるのではないかと言われています。
ヒ素とカドミウムはどこの土壌に含まれているもので、他の農作物にも微量ながら付いてしまっています。
でも、身体に入っても滞留せず、他の老廃物と一緒に排泄されるため、農林水産省でも「健康への影響は認められておらず、現状に問題があるとは考えていない」としています。
玄米ばかりを過剰に食べたりせず、水分をしっかり取って代謝を促しましょう。
残留農薬
玄米に付着している農薬は、ぬかと胚に残ったまま出荷されます。
農薬は精米すれば取り除くことができますが、玄米はそのまま食べるため農薬を口に入れる事になってしまいます。
でも、厚生労働省によると国内に出回っている玄米は安全基準を下回っていて、身体に影響を及ぼすことはないそうです。
もし、それでも気になる方は農薬不使用や有機JASの玄米を購入するという方法もあります。
私は、有機食品の専門店で玄米を購入することがありますが、それほど価格帯が高いと感じたことはありません。
玄米もたくさん種類がありますので、自分の好みのものを探してみるのもいいかもしれません。
玄米をお弁当に美味しく詰める方法
玄米生活を始めたらお弁当にも玄米を入れたいですよね。
でも、時間が経った玄米はどうしても味が落ちてしまいます。
そこで、ポイントとして
- しっかり吸水させてから炊いたものを使用する
- 炊きたてを冷ましてから入れる(お弁当箱内で35℃以上になると傷みやすい)
- お弁当の底を触って熱くなければふたをしめる
とりそぼろ弁当やドライカレー弁当、牛丼のように玄米の上にのせるお弁当だと、うまく乾燥が防げて美味しさも保つことができますよ。
また、曲げわっぱの木のお弁当箱は見た目がおしゃれなだけでなく、木が余計な米の水分を吸い取り、適度な湿度を保ってくれるので、冷めても美味しく食べられます。
まとめ
今回は玄米の冷凍での保存方法、保存期間、お弁当に詰めるコツ、玄米の毒性について説明しました。
- 炊いた玄米は、アツアツの状態で一食分をラップで包む
- 炊いた玄米の冷凍保存期間は約1ケ月
- 解凍するときは、電子レンジを使用する
- お弁当に詰めるときは、冷ましてから熱いと感じなくなってからふたをする
- 玄米の毒性については、12時間以上吸水させることで無毒化できる
家族がなかなか玄米を食べてくれないという方、自分の分だけまとめて炊いて冷凍しておけばOKですよ。
玄米はしっかり吸水させて無毒化してから炊いてくださいね。
コメント