体に良い栄養素がいっぱいのゴーヤですが、独特の苦味があることから苦手意識をもたれている方も多いです。
栄養価の高い夏の野菜を美味しく食べたいけど、ゴーヤの苦味を和らげる方法はない?と思われている方に、簡単にゴーヤの苦味を和らげる方法をいくつかご紹介します。
- 電子レンジ…1分程度の加熱
- 酢…酢をかけて5~10分ほど放置
- 砂糖…砂糖で揉む、または茹でる
- 塩…塩揉み
- 冷凍…塩揉み後に茹でてから冷凍
料理に合った苦味の取り方がありますので、詳しくご紹介していきます。
ゴーヤの苦味取りの方法を知れば、これまで避けてきたゴーヤ料理に挑戦できるようになるので、ぜひ参考にしてみてくだください。
ゴーヤの苦味取り【レンジ】
レンジで加熱してゴーヤの苦味を取る方法を紹介します。
- ゴーヤを縦半分に切って種とわたを除いて、調理しやすい大きさに切ります。
- 切ったゴーヤを塩揉みします。
- 600Wの電子レンジで1分程加熱すれば、ゴーヤの苦味取りは完了です。
上記のように、一度塩揉みしたゴーヤを電子レンジで加熱することにより、熱がゴーヤの苦味を和らげてくれます。
電子レンジで加熱する時間が長いと、ゴーヤに含まれる水分も同時に流れてしまい食感が悪くなるので、長くても1分半程にしましょう。
ゴーヤに含まれるビタミンCは熱に強いので、レンジで加熱しても壊れることはありません。
栄養素を逃がすことなく摂ることができるので、電子レンジは苦味取りの方法としてベストと言えるでしょう。
ゴーヤの苦味取り【酢】
お酢を使ってゴーヤの苦味を取る方法を紹介します。
- ゴーヤを縦半分に切って種とわたを除いて、食べやすい大きさに切ります。
- 切ったゴーヤに、お酢を回しかけます。
- そのまま、5分から10分放置しておけば、ゴーヤの苦味取りは完了です。
お酢を回しかけることで、苦味がマイルドになります。
この方法は、お酢の風味が残ってしまうため、料理によっては不向きなものもあるかもしれません。
お酢の味を引き立てる、酢の物や和え物を作る時に活用してみるとよいでしょう。
ゴーヤの苦味取り【砂糖】
ゴーヤの苦味取りに砂糖を使った方法を紹介します。
- ゴーヤを縦半分に切って種とわたを除き、食べやすい大きさに切ります。
- ゴーヤに塩と砂糖を合わせて、揉みます。
(ゴーヤ1本に対し、塩小さじ1/2、砂糖小さじ2杯程度) - そのまま10分程おいて、水気を絞れば、ゴーヤの苦味取りは完了です。
砂糖だけでなく、塩を入れて揉むことで、砂糖の甘みがゴーヤに残ることなく、より自然な仕上がりになります。
ゴーヤの苦味取りに、ゴーヤを砂糖で茹でる方法があります。
- ゴーヤを縦半分に切って種とわたを除き、薄切りにします。
- 一つまみの砂糖を入れたお湯にゴーヤをいれて 、1分程茹でます。
- 水気を切ったら、ゴーヤの苦味取りは完了です。
砂糖の方が塩より水分を保つ効果があり、瑞々しい状態を保てます。
苦味を抑える効果もあり、まろやかな味わいになります。
ゴーヤの苦味取り【塩】
ゴーヤを生のまま手軽に食べたい時は、塩で揉む方法がおすすめです。
- ゴーヤを縦半分に切って種とわたを除き、薄切りにします。
- ゴーヤ1本に対し、小さじ1/2程度なじませます。
- そのまま10分程おいて、水気を絞れば、ゴーヤの苦味取りは完了です。
ゴーヤの苦味成分は、水分と共に抜け出してくれるので、軽く塩揉みすることで苦味が和らぎます。
ただし、塩揉みをする際に強く塩を揉み込んでしまうと、逆に苦味が強くなるので気をつけましょう。
ゴーヤの苦味取り【冷凍】
ゴーヤの苦味を抑えて冷凍する2つの方法を紹介します。
塩揉みした後、生で冷凍する
- ゴーヤを縦半分に切って種とわたを除きます。
- ゴーヤを薄切り(輪切り)し、塩揉みしてしばらく置きます。
(10分から15分。この時、塩に砂糖をプラスしてもよいです。) - よく水洗いして、水気を切ります。
- ゴーヤを保冷用ジッパーに入れて、できるだけ平らにして空気を抜いて封をし、冷凍にします。
鮮度を保つために、金属製のトレー(アルミホイルでも代用可能)を使用して、素早く冷凍しましょう。
塩揉みした後、茹でて冷凍する
- ゴーヤを縦半分に切って種とわたを除きます。
- ゴーヤを薄切り(輪切り)し、塩揉みしてしばらく置きます。
(10分から15分。この時、塩に砂糖をプラスしてもよいです。) - 鍋に湯を沸かし、水で軽く流したゴーヤを入れてさっと茹でます。(10秒程度)
- ゴーヤをざるにあけ、冷水にさらし水気を切ります。
- ゴーヤを保冷用ジッパーに入れて、できるだけ平らにして空気を抜いて封をし、冷凍します。
茹でることで、さらに苦味を抑えることができます。
茹ですぎると色味も悪くなり、ベチャッとしてしまうので、注意しましょう。
この場合も、美味しさを保つためにも、金属製のトレー(アルミホイルでも代用可能)を使用して、素早く冷凍しましょう。
冷凍したゴーヤは、炒め物などは凍ったまま調理することができます。
生のままおひたしにする場合や茹でてから冷凍にしたものは、自然解凍にするとよいでしょう。
自然解凍する時間がない時は、電子レンジで軽く解凍しても大丈夫です。
解凍した後、水分を絞って調理します。
ゴーヤのわたは苦い?
ゴーヤが苦いのはわたのせいではないかと思われがちですが、わたの部分は苦味がほとんどありません。
ですから、神経質に取り除く必要はありません。
ゴーヤのわたの部分には、実の部分よりもビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。
種とわたを処理する時には、軽くスプーンでこそげ落とす程度にし、わたを残した状態で調理すると栄養価も高くなります。
かつて私はゴーヤの苦味はわたの部分にあると思って、スプーンでしっかり落としていました。
今から思うと大事な栄養素を捨てていたことになり、損をした気分です。
まとめ
ゴーヤの苦味成分には、胃腸の健康をサポートし食が湧くようになる効果や、肝機能を高めたり、血糖値を下げたりするなどの働きのほか、ビタミンC、カリウム、植物繊維などの栄養が豊富です。
体によいことは分かっていても、あの苦味がどうも苦手という方にとって、食べやすくなるような方法を簡単にまとめると以下のようになります。
- 電子レンジを使うと栄養素を逃がさずにゴーヤの苦味を取れる摂れる
- ゴーヤの苦味取りにお酢を使う場合は、お酢の味を引き立てる料理に使うとよい
- ゴーヤの苦味取りに砂糖を使う場合は、ゴーヤに塩と砂糖を合わせて揉む方法と、砂糖を入れたお湯でゴーヤを茹でる方法がある
- ゴーヤの苦味取りに塩を使うと、苦味成分が水分と共に抜け出る
- ゴーヤの苦味を抑えて冷凍するには、塩揉みした後、生で冷凍するのと茹でて冷凍する方法がある
- ゴーヤのわたの部分には、栄養素が豊富に含まれているので神経質に取り除く必要はない
以上のように、ゴーヤの苦味を取るには、様々な方法があります。
どれも簡単な方法です。
調理する前に一手間加えることで苦味を消したり、和らげたりすることができます。
料理に合った苦味取りの方法を活用して、食べやすくなったゴーヤを食べて、暑い夏を乗り切りましょう。
コメント