味噌汁は冷蔵庫に入れた状態で、3日ほどしか日持ちしません。
鍋に入れたままの状態では雑菌が繁殖しやすいので、保存の際にはタッパーに入れて密封状態で保存するのがベストです。
残念ながら、味噌汁を冷蔵庫で1週間も日持ちさせることはできません。
味噌汁を5日以上保存したい場合は、冷凍保存にするとよいでしょう。
それでは、味噌汁は冷蔵庫で何日日持ちするか、保存は鍋ごとそれともタッパーがよいかなどについて、もう少し詳しくご紹介していきます。
味噌汁は冷蔵庫で何日日持ちする?
味噌汁は冷蔵庫保存をしたとしても、長くは日持ちはしないので、3日以内を目安に早めにの飲み切ってしまうのが安心です。
常温で冷めるまで放置してしまうと、さらに傷みやすくなってしまいます。
夏場は冷蔵庫で保存しても、保存できる期間は1~2日ほどと思った方が安心でしょう。
冬場ならば3日ほど日持ちしますが、味噌汁に入れる具材によっても保存できる期間は変わってきます。
私は作った味噌汁を冷めるまで放置して、そのまま冷蔵庫に入れ忘れたことが何度かあるのですが、室内温度も高かったことも影響して、1日経つ頃にはすでにちょっと怪しい臭いがしていたり、味噌汁の上に白い膜が張っていたり、という悲しい経験がありました。
その後は、冷蔵庫で保存をし、飲む時には再加熱して3日以内に飲み切っているので、味噌汁が傷むことはなく美味しく飲めています。
味噌汁の冷蔵庫での保存方法
味噌汁を冷蔵庫で保存する方法として、
- 鍋ごと保存
- タッパーに入れて保存
についてお伝えします。
味噌汁を鍋ごと保存
味噌汁を鍋ごと冷蔵庫に入れて保存する場合は、雑菌の繁殖に気を付けるようにしましょう。
また、ステンレスやアルミの鍋は、長い時間味噌汁を入れて置くと、鍋が腐食することがあるので要注意です。
鍋で味噌汁を保存する場合は、ホーローの鍋を使用すると安心です。
しかし、鍋ごとの保存は密封状態ではない為、雑菌は繁殖しやすいです。
1日ほどで飲み切ってしまう場合に、鍋ごと保存するのもよいでしょう。
その際、冷蔵庫内の温度が上がって他の食品が傷むことがないよう、冷蔵庫に入れる前にしっかりと粗熱を取ることが大切です。
味噌汁をタッパーに入れて保存
味噌汁を冷蔵庫で保存する際は、完全密封できるタッパーなどの保存容器に入れるのが最も適した保存方法です。
日持ちは、3日間を目安に保存するようにしましょう。
また、味噌汁は保存容器に入れて冷凍をすることも可能です。
豆腐やこんにゃくなど、冷凍保存には適さない具材も中にはありますが、うまく保存すれば2週間ほど保存することも可能です。
味噌汁を5日以上保存したい場合の保存場所は、冷凍庫にするとよいでしょう。
味噌汁の冷蔵庫保存のコツ
味噌汁を数日保存したい場合に、日持ちする工夫をお伝えします。
- 味噌の量を多くする
- 作った味噌汁はできるだけ早く冷やす
- 保存容器に入れて保存する
- 日持ちしやすい具材を入れる
- 食べる前に加熱する
味噌の量を多くする
味噌汁を作る時に、予め味噌の量を多めに入れて置くことで、味噌汁が傷みにくくなります。
雑菌は塩分が苦手なので、塩分濃度が高めの味噌汁は、その塩分によって雑菌が繁殖するスピードを遅らせる効果があるそうです。
塩分が濃い目の味噌汁を飲む時には、水分を加えて再加熱して、いつもの塩分量の味噌汁に戻しましょう。
作った味噌汁はできるだけ早く冷やす
味噌汁を冷蔵庫で保存する時には、よく冷ましてから冷蔵庫に入れることが大切です。
特に夏場などは、常温に置いておくと傷みが早いです。
冷ましている時に雑菌が繁殖してしまう状況を作らないように、洗い桶などに冷水を入れて鍋ごと浸けるなど、しっかり冷やしてから冷蔵庫に入れるとよいです。
保存容器に入れて保存する
味噌汁を何日か日持ちさせたい場合は、鍋のまま保存するのではなく、タッパーやコンテナなどの容器に移し替えてから冷蔵庫に入れると安心です。
上記のように洗い桶などに冷水を入れて鍋ごと浸けて冷ました味噌汁を、密閉容器に移し替えることをおすすめします。
鍋での保存は手軽ですが、空気との接触面が広く味噌汁が傷みやすいので、半日~1日ほどならば鍋のままでもよいでしょうが、何日か保存したい場合は、保存容器に入れて保存すると安心です。
日持ちしやすい具材を入れる
味噌汁に入れる具材によっても、日持ちが変わります。
味噌汁の日持ちを伸ばしたい場合は、日持ちしやすい具材を入れるとよいでしょう。
水分や栄養が多い物は微生物が好むので、水分の少ない野菜や乾物が比較的日持ちの長い具材になります。
飲む前に加熱する
保存した味噌汁を飲む前に、味噌汁が傷んでいないか確認してから必ず加熱しましょう。
密閉容器に入れて保存した場合は、鍋に移し替えて加熱します。
75℃以上で1分間ほど加熱すると、食中毒の原因となる菌はほとんど死滅すると言われています。
味噌汁を沸騰させると、味噌汁の風味や香りが失われてしまうので、沸騰する手前まで加熱するとよいでしょう。
味噌汁の冷蔵庫での賞味期限
味噌汁は冷蔵庫で保存しても、入れる具材によって賞味期限が異なります。
日持ちしやすい味噌汁の具材
味噌汁に入れて日持ちしやすい具材は、大根、ごぼう、なす、玉ねぎ、白ネギなどの比較的水分の少ない野菜と、高野豆腐、麩などの乾物です。
傷みやすい味噌汁の具材
味噌汁に入れると傷みやすい具材は、栄養の多い肉類や貝類、水分が多い豆腐やもやし、でんぷん質を含むじゃがいも、なめこなどのきのこ類などです。
肉類はウェルシュ菌が付きやすく、貝類はノロウイルスを持っている危険があるので、特に注意が必要です。
しじみの味噌汁冷蔵庫での賞味期限
しじみの味噌汁は、冷蔵庫保存でもできるだけ1~2日ほどで飲み切ってしまうほうが良いです。
しじみなどの貝類は傷みやすいので、あまり長期の保存には適していません。
常温で放置せずに、すぐに粗熱を取って早めに冷蔵庫に入れて保存しましょう。
飲む時には、しっかり加熱してください。
長期保存を目的とするならば、冷凍保存がおすすめです。
1週間ほどを目安に飲み切るとよいです。
それ以上の保存の場合は、味や臭いに変化がないか十分に注意して飲むようにしましょう。
なめこの味噌汁冷蔵庫での賞味期限
なめこの味噌汁は、冷蔵庫保存で3日ほどを目安に飲み切ってしまうようにしましょう。
他のキノコ類と違ってなめこは、ヌメヌメとしたとろみにより、味噌汁が冷めにくいという特徴があります。
冷めにくいなめこの味噌汁は、温度が高い状態で放置してしまうと菌が繁殖しやすくなってしまいます。
そのため、なめこの味噌汁を保存する場合は、鍋ごと氷水で急冷させてからの保存がおすすめです。
また、なめこの味噌汁も、冷凍保存であれば1週間ほどの保存も可能になります。
豆腐の味噌汁冷蔵庫での賞味期限
豆腐の味噌汁は、冷蔵で3日間を目安に飲み切るようにしましょう。
豆腐の味噌汁に関しては、冷凍保存はあまりおすすめできません。
豆腐は一度冷凍した状態で常温に解凍すると、水分が出すぎて食感が変わってしまうためです。
私は豆腐の味噌汁を冷凍保存したことがあるのですが、食感が変わりすぎて肉っぽい食感になっていました。
食感は好みの問題でもあるかもしれませんね。
まとめ
味噌汁は冷蔵庫で何日日持ちするか、保存は鍋ごとか、それともタッパーがよいかなどについてお伝えしました。
- 味噌汁の冷蔵庫保存は3日間を目安に。しじみなど貝類は傷みやすいので1~2日を目安に。
- 鍋ごと冷蔵庫保存は雑菌が繁殖しやすい。タッパーなど密封容器で外気に触れないように保存。
- 味噌汁の塩分濃度が高いと菌の繁殖スピードが抑えられる。飲む直前に適度に薄める。
- 味噌汁を冷蔵庫で1週間も日持ちさせることはできない。
- 味噌汁を5日以上保存したい場合は、冷凍庫で保存。
味噌汁は、水分が多い汁物で具材も含まれているので、傷みやすい料理の一つと言えます。
味噌汁を正しく保存して、味噌汁を安全に美味しく飲めるように、この記事を参考にしてもらえたらうれしいです。
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