赤ちゃんが離乳食をパクパク喜んで食べてくれる時もあれば、ベーっと出してしまったり遊び食べをして食べられる量が減ってしまったり、うまくいかない時もあると思います。
そんな時は「チーズ」を取り入れてみませんか?
「チーズ」は味のバリエーションを増やしてくれる万能アイテムです。
カルシウムだけでなく、最近流行っている「タンパク質」も豊富で赤ちゃんの体をつくり、抵抗力を高めてくれるので積極的に取り入れたい食材です。
赤ちゃんがチーズを食べられるようになるのは、離乳食中期(月齢7~8ヶ月ごろ)とされています。
ただし、はじめは柔らかいカッテージチーズなどから少しずつ食べさせるようにしましょう。
この時にあまり食べてくれなくても大丈夫ですよ。
離乳食が進んでくると、食べられるチーズの種類が増えて献立もたてやすくなります。
この記事では離乳食に使えるチーズの種類、量の目安、注意すべき点などを紹介しています。
赤ちゃんはチーズをいつから食べられる?
チーズを食べられるのは離乳食中期から
赤ちゃんがチーズを食べられるようになるのは離乳食中期(7~8ヶ月)頃です。
離乳食を始めて2ヶ月くらいたつと少しずつ舌と上あごを使って食べ物を口の中で押しつぶして食べることができるようになってきます。
離乳食中期の食べ物のかたさは「絹豆腐」が目安です。
そこで、おすすめなのが柔らかくて低脂肪のカッテージチーズです。
ただし、牛乳アレルギーが心配される場合はもう少し待ちましょう。
カッテージチーズからスタート
カッテージチーズとは白くそぼろ状になった柔らかいフレッシュチーズです。
市販されているものだと「うらごしタイプ」がおすすめです。
原材料は至ってシンプルで牛乳と食塩と保存料です。
フレッシュチーズなので日持ちがしないため、必ずソルビン酸などの保存料が使われています。
一例をあげますと雪印メグミルクの「雪印北海道100カッテージチーズうらごしタイプ」は200g入り435円(税込)で市販されています。
栄養成分はこちらです。
<雪印北海道100カッテージチーズうらごしタイプ 100g当たり>
エネルギー | 114kcal |
タンパク質 | 17.6g |
脂質 | 2.8~5.9g |
炭水化物 糖質 | 0.0~2.8g |
炭水化物 食物繊維 | 0.0g |
食塩相当量 | 0.99g |
カルシウム | 41mg |
|
塩分控えめで低脂肪です。
最初は小さじ1杯程度から与え様子をみます。
炭水化物よりタンパク質の方が消化吸収に時間がかかるため、分量には気をつけましょう。
使い方としては、茹でたかぼちゃや刻んだバナナなどと一緒に与えるのが一番ラクでおすすめですよ。
カッテージチーズは簡単に手作りできる
市販のカッテージチーズは保存料が入っているのが気になる!
買っても使い切れないかも、という方は手作りするのもアリですよ。
私が離乳食を作っていたころはお昼寝中にお鍋で作っていました。
カッテージチーズの作り方
〈材料〉
- 牛乳 200ml
- 酢 小さじ1杯(5g)
〈作り方〉
- 牛乳200mlを鍋に入れて温め、火を止める(60から80℃くらい)
- 酢を小さじ1杯いれてスプーンでかき混ぜる
- そのまま10分放置
- ざるにキッチンペーパをのせてこす
このままだと味が全くしないので、塩を少し加えると一気にチーズっぽくなります。
他の食材と一緒に食べさせる場合は、入れてもほんの少量にします。
低脂肪牛乳で作っても問題なく作ることが出来ましたが、取れる量が少なかったです。
カッテージチーズは少な目に手作りしたつもりでもどうしても余ってしまいます。
保存は冷蔵庫で1週間とも聞きますが、早めの方が安心です。
冷凍保存も可能ですが風味がおちてしまいます。
私は赤ちゃんにあげた後、家族の晩ごはん用に塩を足してサラダにトッピングして使い切っていました。
粉チーズ・プロセスチーズも使用可能に
離乳食が進んで2回食から3回食になるころには使えるチーズの種類が増えます。
バリエーションが広がるので楽しくなるころです。
プロセスチーズは加熱処理されているのでそのまま与えられます。
粉チーズは、おかゆや野菜に風味付けとして活躍してくれる便利アイテムです。
スライスチーズは柔らかいので使いたいのですが、意外に塩分が多いことがあります。
購入の際は成分表示をみて塩分量をチェックしましょう。
- スライスチーズ1枚あたり(約18g)
- 塩分量0.5g 脂質 4.9g
- 粉チーズ小さじ1杯(5g)
- 塩分量0.2~0.3g 脂質0.8g
赤ちゃんが食べられるチーズ
離乳食に向いているチーズ
離乳食としておすすめのチーズをご紹介します。
- カッテージチーズ
- クリームチーズ
- モッツアレーラチーズ
- プロセスチーズ(スライスチーズ・粉チーズも含む)
- シュレッドチーズ(ピザ用チーズ)
の5種類です。
5種類のチーズの特徴をまとめました。
栄養素はチーズ100g当たりです。
チーズの名称 | 月齢時期 | タンパク質 | 脂質 | 塩分 |
カッテージチーズ | 7~8ヶ月以降 | 13.3g | 4.5g | 1.0g |
プロセスチーズ | 9~11ケ月以降 | 22.7g | 26.0g | 2.8g |
クリームチーズ | 9~11ケ月以降 | 8.2g | 33.0g | 0.7g |
モッツアレーラチーズ | 9~11ケ月以降 | 18.4g | 19.9g | 0.2g |
シュレッドチーズ(ピザ用) | 1歳以降 | 28.1g | 28.2g | 1.7g |
塩分が多いと赤ちゃんの腎臓に負担がかかります。
無理をせず赤ちゃんの様子をみながらすすめるのが安心です。
消化器官も未熟なので、低脂肪のものを使ってあげてくださいね。
食べさせる時間は、アレルギーなどもしもの時に受診できるよう午前中、午後の早い時間がおすすめです。
離乳食に向いてないチーズ
離乳食として、カマンベールチーズ、スモークチーズ、ブルーチーズなど味が濃くクセが強いものは向いていません。
小さくて四角形の「ベビーチーズ」はサイズが小さいから「ベビー」という名称が付いているだけで、赤ちゃん用ではないので注意しましょう。
まとめ
赤ちゃんにチーズを何歳から食べさせていいのか、またどんなチーズを与えていいのかについてご紹介しました。
- 赤ちゃんは離乳食中期(7~8ケ月)からチーズを食べられるようになる
- カッテージチーズ(少量)からスタートする
- チーズを選ぶときは塩分と脂質を確認する
- 赤ちゃんがそのまま食べられるチーズは、カッテージチーズとプロセスチーズ
- 加熱してから与えるのは、クリームチーズ モッツアレーラチーズ シュレッドチーズ(ピザ用)
大人が美味しいと感じるチーズは、塩分と脂質が多くまだまだ赤ちゃんに食べさせるには早いです。
赤ちゃんがよく食べてくれるようになるといっぱいあげたくなってしまいますが、消化器官に負担ですのでほどほどにしましょう。
離乳食が進んでくると「また一緒に食べられるものが増えた!」と嬉しい気持ちなりますよね。
栄養もあって献立の幅も広げてくれるチーズを、上手に利用して離乳食づくりを楽しみましょう。
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