アボカドを食べるとき、種を包丁でくり抜いていつも捨てていませんか。
アボカドの種は、栄養満点で食べることができるんですよ。
しかし、アボカドの種にはペルシンという毒が含まれています。
ペルシンは人間には害はないとされています。
ただ、アボカドには天然ゴムの成分と似たタンパク質が含まれるため、ラテックスアレルギー(天然ゴムのアレルギー)を持つ方は食べない方がいいとされています。
また、犬や猫がアボカドを食べるとペルシンの毒性で下痢や嘔吐になったり、呼吸困難などの病気になってしまうそうなので注意が必要です。
アボカドの種の食べ方は、お茶、ふりかけ、スムージー、チップスなどがあります。
今回は、アボカドの種の毒の詳細や種の食べ方などをお伝えします。
アボカド好きの方必見の内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
アボカドの種には毒があるの?
アボカドには、ペルシンという毒が含まれますが、食べても人体に影響はないとされています。
ペルシンはまだ研究段階で、なぜ体内で無毒化できるのかについては判明されていません。
ただ、犬や猫、うさぎなどの動物が食べると下痢や嘔吐、呼吸困難などの病気になってしまうことがわかっています。
アボカドの種には
- ポリフェノール
- ミネラル
- ファイトケミカル
- 食物繊維
など栄養が豊富で、なんとアボカド全体の7割近くの栄養分が種に詰まっていると言われています。
しかし、いざ食べてみると苦い味がします。
なので、アボカドの種は少し手を加えたほうが食べやすくなります。
アボカドの種の食べ方
アボカドの種の食べ方は
- 煮出してお茶として飲む
- ふりかけにする
- スムージーに混ぜる
- チップスにする
上記の方法は、種の苦味が気にならずに食べることができます。
アボカドの種を利用する際は、種に付いたぬめりを取らないと包丁で切るときに危ないので、水洗いして拭いてからにしましょう。
アボカドは切ってみたら種に白カビが付いていることがあります。
カビを発見したら見た目より菌が深く広がっていることがありますので、食べるのはやめておきましょう。
アボカドの種はじゃがいもよりちょっと硬いぐらいですが、種を電子レンジで15秒ほど温めると切りやすくなります。
それでは、詳しく紹介していきます。
お茶
アボカドの種をお茶にする方法は
- 種を包丁で切る
- 切った種をトースターで2~3分焼く
- 沸騰したお湯に種を入れる
- 弱火で30分煮出す
お茶にはアボカドの栄養成分が染み出していて、ダイエット効果も期待できるそうです。
お茶として飲むときは、少しレモンを入れると飲みやすいですよ。
コンソメやお好みの野菜を入れてスープにするのも美味しいです。
また、煮出した液はコットンに含ませてお肌にぬることも出来ます。
かゆみや痛みを取る効果があると言われていますが、敏感肌な方は注意してくださいね。
ふりかけ
アボカドの種は炒ると香ばしくなりますので、ふりかけにするのもおすすめです。
ちりめんじゃこと胡麻を合わせたものを紹介します。
- アボカドの種を切って小さく刻む
- フライパンで弱火で炒る
- ちりめんじゃこや胡麻なども加え一緒に炒る
- 塩や醤油など少々加えて味を調える
和風サラダのトッピングとしても合いますよ。
スムージー
アボカドの種は、スムージー1人分に対して種1/4個分程度を使いましょう。
種が多すぎると苦味が強くなってしまいます。
アボカドの種入りスムージーの準備するものは、お好みのフルーツと牛乳です。
- アボカドの種を小さめに切る
- フライパンで1分間ほど炒る
- バナナ、パイナップルなどお好みの果物を切る
- 炒ったアボカドの種、果物、牛乳200mlをミキサーに入れスイッチを入れる
もし、苦味が気になる方は、ベリー系の味や甘いチョコレートドリンクに混ぜてもよさそうです。
チップス
アボカドの種を薄くスライスしてチップスにする方法を紹介します。
準備するものは、オリーブオイルと塩です。
- 種を1~2mmに薄くスライスする
- 熱湯で茹でる
- ザルに上げて水分を拭き取る
- 平たい耐熱皿に並べる
- オリーブオイルと塩をふりレンジ600Wで焼く1分加熱する
電子レンジでチンするときは、600Wで1~2分が目安です。
塩はお好みで調節してくださいね。
アボカドの種の使い道
アボカドの種に水をはって根気よく待っていると芽が出てきます。
1ヶ月以上かかりますが、種が割れて芽が出るのは感動ものですよ。
また、おうち時間を利用してアボカドの皮と種を使って染料にするのはどうでしょうか。
ハンカチやTシャツをアボカドの色とは想像もつかないオレンジやピンクに染めることができます。よ。
観葉植物
アボカドの種は先がとがっているほうが上で、平らな方が下です。
栽培するときは、上下間違えないように注意が必要です。
アボカドの種の芽を出す方法は
- アボカドの種に楊枝を指す(斜め上に3ヶ所)
- アボカドの1/3くらいが浸るように水の量を調節する
- コップのへりに楊枝をかけるようにしてのせる
2~3日に1回水を取り替えてください。
種に楊枝を指すのは発芽を促すためです。
途中種が黒くなって腐ることもあります。
暑いところに置かない方がよさそうです。
種は水に入れて沈んだものを選ぶといいとされています。
アボカドの種は、1~2ヶ月先に種が割れて芽が出ますので、楽しみに待っていてください。
種が割れて葉っぱが出て順調に育ったら、鉢に植え替えたり地植えしたりするのも可能です。
Tシャツを染める
草木染めを趣味にされている方には知られていますが、アボカドは染料としても利用できます。
重曹を加えると皮の色からは想像もつかない可愛らしいピンク色になります。
アボカド一個では足りませんので、地道に冷凍庫にアボカドの皮と種を割ったものをジップロックに入れて溜めておきましょう。
アボカド10個分あればハンカチなどの小物やTシャツ染めなど楽しめますよ。
アボカド染めの準備としては、豆乳やミョウバンが必要になります。
アボカド染めの簡単な方法を紹介します。
- 大きめの鍋にアボカドの皮と種を入れ水をヒタヒタに入れる
- ぐつぐつ1時間煮て色素を出す
- 冷めたらザルでこす
- 染めたい布を水と豆乳1:1の割合にした豆乳水の中に30分程度浸す
- 布を豆乳水から取り出し水洗いして軽くしぼっておく
- 布をミョウバンをお湯で溶かしたものに30分程度浸す
- 布をアボカドの煮汁に入れて1時間ほど弱火で煮る
- 水で洗って色が落ちなくなったら絞って干して完成
布をアボカドの煮汁で煮るときに酢を入れるとオレンジ色になり、重曹やベーキングパウダーを入れるとピンクになります。
酢や重曹、ベーキングパウダーを入れるときは大さじ2杯ぐらいが目安です。
豆乳水に浸して布地にタンパク質を与えることで綺麗に染まるそうです。
ミョウバンを使用する理由は染まりやすく、色落ちも防ぐ効果があるからです。
アボカドを使った草木染めはそれほど難しい工程はありません。
おうち時間にアボカド染めにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
アボカドの種の毒について解説し、アボカドの種の食べ方や使い道を紹介しました。
- アボカドの種はペルシンという毒が含まれるが人体に影響を及ぼす強さはない
- アボカドの種はお茶、ふりかけ、スムージー、チップスにして食べることが出来る
- アボカドの種は発芽させて観葉植物として育てたり染料として利用したりできる
アボカドの種を今まで捨ててしまっていた方は、ぜひ食べてみてください。
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